日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する 日本連絡会議ニュース |
||
|
||
入国禁止攻撃をはねかえし、AWC・CCBの韓国開催が成功する!第15回AWC-CCB会議の報告2012年1月27日から2月1日にかけて、韓国で、米日のアジア侵略・支配に反対するアジア・キャンペーン(AWC)の第15回キャンペーン調整委員会(CCB)会議とその関連事業が成功裏に開催された。この取り組みには、AWC韓国委員会、中国台湾・労働人権協会、フィリピンBAYAN、AWC日本連、米国・ANSWER連合、滞韓フィリピン人組織KASAMMA-KOの代表が出席した。また、これには国際民衆闘争同盟(ILPS)から連帯メッセージが寄せられた。 韓国政府・入管当局は、日本からCCB会議に参加しようとしたAWC国際事務局長とAWC日本連共同代表の韓国への入国を拒否した。AWC国際事務局長は1月26日のソウル到着当日に、1月27日にソウルに到着したAWC日本連共同代表は翌28日に日本へと強制送還された。これらの弾圧に対して、AWC韓国委員会は、民主労総、平和と統一を開く人々とともに、1月27日にソウルの政府庁舎前での抗議の記者会見をおこなった。さらに、1月30日には各国・地域からの代表団が共同で、政府庁舎前での抗議行動、日本大使館前での抗議と要請行動、国家人権委員会への申し入れをおこない、相次ぐ入国禁止措置を徹底的に弾劾した。また、在フィリピン韓国大使館はフィリピン現地からCCB会議に出席しようとしたBAYAN代表へのビザの発給を拒否した。このために、日本デスクのメンバーがBAYANを代表して、一連の取り組みに参加した。 このような韓国政府の弾圧にもかかわらず、第15回AWC-CCB会議は大きな成功を勝ちとった。1月28日・29日にソウル市内で開催されたCCB会議では、それぞれの国・地域での政治・経済・軍事をめぐる情勢と労働者・民衆の闘いが報告され、活発な質疑応答がおこなわれた。それを基礎に、代表団は2012年の共同闘争に関する決議を採択した。それは、1)労働者・民衆の生存権を破壊する新自由主義グローバリゼーションに対する闘い、2)アジア太平洋地域における反戦平和闘争の推進、3)アジア太平洋地域から米軍の総撤収を実現するための共同闘争の発展、4)核兵器と原子力発電所に反対する闘いの組織化、5)抑圧・人権侵害に対する各国・地域の民衆の闘いへの相互支援、の諸領域を含んでいる。CCB会議はまた、福島第一原発事故をもたらした日本政府・電力独占資本を弾劾しつつ、「原発の全廃を求める国際決議」を採択した。会議参加者はさらに、このかん相次いで起こってきた各国政府・入管当局によるAWCのメンバーに対する入国妨害を弾劾する共同声明を発した。 各国・地域からの代表団は、1月28日午後には、学習誌労組才能教育支部の労働者たちの解雇撤回・現職復帰を求める闘いに連帯する集会や韓米FTAに反対する集会・デモなどに参加した。この日は学習誌労組才能教育支部の労働者たちの野宿座り込み闘争の開始から1500日目にあたっていた。 各国・地域からの代表団はさらに、1月30日から31日にかけて、済州島のカンジョン村を訪問した。カンジョン村では、村落共同体と自然環境を破壊し、東北アジアの軍事緊張を高める韓国海軍基地建設に反対する住民たちの抵抗が続けられている。代表団が到着したとき、現地は工事強行ための警察の弾圧とこれに対する住民・支援者たちの激しい攻防の渦中であった。代表団は、住民・支援者たちとともに、目の当たりにした警察による弾圧を弾劾した。また、夜の屋内集会でも、この海軍基地建設に反対する共通の意思と闘う住民・支援者たちへの国際連帯を表明した。代表団はまた、翌31日には4・3平和記念館を訪問し、済州島の民衆の闘いの歴史を学んだ。 代表団はまた、1月31日に開かれた民主労総の代議員大会を参観した。 韓国での開催準備のためのAWC韓国委員会の多大な努力、各国・地域からの代表団の緊密な協力、さらに多くの人々の支援によって、一連の事業は大きく成功した。われわれは、今回の第15回AWC-CCB会議の成果を踏まえ、アジア太平洋地域の民衆間の国際連帯と反帝共同闘争をさらに強力に推進していくだろう。
2012年2月4日 資料
関連情報 |
|
当サイトに掲載された文章・写真等の無断転載を禁じます。
Copyright © 2005-2013, AWC-JAPAN, All Rights Reserved.