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日本連絡会議ニュース
原発いらない！3・11福島県民大集会
3・11東日本大震災から一ヵ年の日。福島・郡山、開成山野球場には、1万6千人の福島県民、全国からの参加が集まり、「原発いらない！」の闘いを訴えました。和合亮一さん作の詩を朗読したした後、オープニングのコンサートでは、加藤登紀子さんが熱唱しました。「パワー・トウ・ザ・ピープル」（人民へ権力を！）や、被災地を訪問した連帯の歌、巨万の反原発デモを願った「百万本のバラ」など、球場に参加した人々とシンクロして、盛り上がりました。県民大集会実行委の清水さん（福島大副学長）の挨拶につづき、ノーベル賞作家の大江健三郎さんがアピール。大江さんは、人類と核・原発が共存できないことを「倫理」感に訴え、反原発を語り、いつの日か、全国各地の学校で「昨日、すべての原発が廃炉となりました」と報告される「イマジン」（想像）が実現される将来の日を想い、まとめられました。
福島県民からは、農民、漁業者、高校生、避難した人などが次々に、怒りの反原発の訴えをされました。
黙祷と集会宣言の後、デモが行われました。
AWC首都圏のメンバーはAWCの旗を持って約30名が、そのほかに全労協や、荒川地域、東京東部地域、三多摩などの地域運動などで参加しました。
フィリピン・BAYANからは、3・11メッセージが訴えられ、フィリピンの地においても反原発と被災者への連帯が取り組まれました。BAYANは3月11日の午前に、KALIKASAN (環境団体), AGHAM (科学者団体)などのBAYAN傘下団体を中心に、自転車などに乗って反原発を訴える行動を行いました。
フィリピン・BAYANから
3・11連帯メッセージ
地震と福島原発事故から一ヵ年目にあたっての日本の民衆への連帯声明
プレス・ステートメント
2012年3月11日
フィリピン新民族主義者同盟(BAYAN)
新民族主義者同盟とフィリピン民衆は、大地震・大津波と福島原発事故から一年目にあたるこの日、われわれの心からの連帯を日本の民衆に送ります。
一年前の2011年3月11日、マグニチュード9.0の巨大地震が日本を直撃しました。その一時間後、10～30メートルの高さの津波が家屋、自動車、人々を飲み込み、あらゆる建物を破壊し尽くしました。この悲劇によって約1万6000人の人々が亡くなりました。日本に住むフィリピン人も数千人がこの地震、津波、原発事故の被害を受けています。
この地震による最も長期間の影響は、福島第一原発の3つの原子炉からの放射能漏れです。日本政府は当初、この事故の規模を隠そうとしましたが、メルトダウンが起こったことが明らかになりました。放射能の影響は、土壌から水まで広範囲にわたり、その影響は何年にもわたって続くと思われます。
第二次世界大戦において二個の原爆を投下された歴史をもつ唯一の国が、福島原発事故によってまた別の核被害と向き合わなければならないということは、計り知れないほどの悲劇です。
福島の事故は、日本および世界にある原子力発電所の危険性を無慈悲なかたちで想起させました。この福島原発事故の後、原子力発電所の閉鎖を求める多くの抗議行動が－とりわけ日本とドイツにおいて－起こりました。日本には54基の商業用原発があります。また、米国は2008年段階で65基の原発を保有し、世界最大の原発提供者となっています。
フィリピンにおいては、福島の事故の後、バターン原発の復活策動に対する反対の声が高まりました。フィリピンの主な原発擁護派でさえも、原発の安全性については未解決であることを認めざるを得ませんでした。フィリピンに新たな原発をつくるという提案は、最終的に破棄されました。
原子炉圧力容器、蒸気タービン、発電機など原子力発電所の耐久部品を製造するウェスチングハウス、トヨタ、日本製鋼所、韓国の斗山重工業などの多国籍企業は、人々を長期間にわたる原子力事故の影響にさらしてながら、超過利潤をかき集めているのです。
福島に思いを馳せつつ、私たちは同時にチェルノブイリ原発事故や米国のスリーマイル島事故など原子力発電所に関する大きな議論を呼び起こしたすべての事故について想起しています。
関連情報
原発いらない！3・11福島県民大集会の写真
3・11フィリピン・BAYANの取り組みの写真
