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3・11さよなら原発くまもと集会報告


3月11日、熊本市の白川公園では、「さよなら原発3.11くまもと」集会実行委によるイベント、集会・デモが行われました。集会参加者は最終的に1500名くらいに増えました。タレントのうんばば中尾氏の司会で11時45分からオープニングステージが開かれ、若者たちによるライブコンサートが行われました。会場に張られた10を超すテントでは、各団体による展示や食バザー、物販などが賑やかに開かれました。

3月3日に結成された「原発バスターズくまもと」のテントでは、カンパしてくれた人はパレード終了後の抽選会で景品が当たるという企画や、岩国でも登場した「ジャックスケリントン人形」と新たに登場した「ホウシャノーズ人形」など巨大作り物が会場をねり歩き、子供たちに原発から出る放射能の恐ろしさを伝えました。

午後2時から開かれたメイン集会では、主催者を代表して水俣病研究者で医師の原田正純さんのメッセージが伝えられました。原田さんは長年の水俣病との闘いを通じて、福島に伝えたいことを訴えました。「今回の事故は水俣病よりはるかに深刻です。水俣病の問題が未解決なのは明らかに行政、企業の怠慢です。しかし、今回の事故は仮に企業や行政の怠慢がなくとも10年も20年も結果が分からない可能性があります。水俣病のように病気に特徴がありません。したがって追跡調査の困難性と同時に未知から来る差別の問題が起こってくる可能性があります。」と警告し「被害者に寄り添うと同時に、このようなパンドラの箱は日本が率先して閉じましょう」と呼びかけました。

さらに弁護士の田尻和子氏は憲法と原発事故の関係に触れ、脱原発を訴えました。また田中正造研究者で熊本大学教授の小松裕氏は「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」という田中正造の遺訓を紹介し、すべての原発を廃炉にするよう語りました。さらに 水俣病被害者団体の代表や、被団協代表の方の挨拶が続きき、最後に福島から非難しているお母さんからは「日本中に散らばった原発を早くなくしたい」という怒りの訴えがありました。

午後2時46分に全員で黙祷を行い、集会宣言を採択して市内へのデモ行進に移りました。中心街では、各団体さまざまなやり方で多くの市民に脱原発を訴えながら隊列は進み、解散地点の辛島公園では、「原発バスターズくまもと」による大抽選会が開かれ、無農薬野菜などが当たる空くじなしの抽選会は賑わいました。

すでに玄海原発の差し止めを求める「原発なくそう!九州玄海訴訟」さらには川内原発差し止め訴訟が準備されています。玄海訴訟は第1次第2次の原告団の総数がすでに3000名を超えました。再稼働を許さず、すべての原発を廃炉にするためにさらに闘いは続きます。

3・11さよなら原発くまもと集会・その1

3・11さよなら原発くまもと集会・その2

3・11さよなら原発くまもと集会・その3

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