ILPSの反原発声明
ILPSは原子力発電所の再稼動に反対する
日本の民衆を支持する
われわれ国際民衆闘争同盟(ILPS)は、日本の民衆の反原発闘争への支持は以前からのわれわれの方針であることを繰り返し述べてきた。われわれは、日本政府による大飯原発の再稼動の決定に対する日本の民衆の断固とした怒りの表明を祝福する。
さる6月29日、何万人もの人々が東京の首相官邸および国会の前に集まった。かれらは声をかぎりに反原発のスローガンを叫び、ドラムの音を響かせた。この大衆的抗議行動は、東京の中心部での過去数十年間で最大の抗議行動だった。その群衆は5万人から15万人の規模だったと言われている。
日本の民衆は、大飯原発の再稼動は福島第一原発の3基の原子炉のメルトダウンの結果として停止中の日本の50基の原発すべての再稼動に向けたシグナルだと警告している。かれらは安全性に関する人々の懸念を無視しているとして野田首相を弾劾している。
野田は大飯原発の再稼動は電力不足を避けるために必要だと主張している。しかし、各種世論調査は、三分の二の日本の人々が再稼動に反対し、政府はこの原発の安全性について人々を説得できていないと言っていることを示している。原発周辺の人々はメルトダウンが起こった場合に避難路がないことを懸念している。再稼動を阻止するために道路封鎖も試みられた。
われわれは、大飯原発および日本のすべての原発を閉鎖せよという日本の民衆の要求に注意を払うことを拒絶する日本政府を弾劾する。われわれは、6月29日の広範な抗議行動にもかかわらず、昨日7月1日、日本政府が大飯原発の2基の原子炉の再稼動を開始したことを非難する。われわれはそれゆえ、7月16日におこなわれる原子力発電所に反対する集会・デモに賛同し、注目している。
われわれILPSは、原子力発電所の再稼動に反対する日本の民衆に固く連帯する。東京の中心部での1960年代以来最大の大衆的抗議行動を実現した日本の民衆のこの成功は、闘いが新しくより高いレベルに前進するための基礎となる。世界の民衆はかれらの粘り強さとその闘志の有効性に鼓舞されている。
2012年7月2日
ホセ・マリア・シソン
国際民衆闘争同盟議長
ILPSの反原発声明(原文)
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