自衛隊·米軍のフィリピン侵略支配に反対しよう!日比軍事協力の意図表明文書の署名に抗議する!!
7月2日に署名された日比軍事協力にたいするフィリピン·バヤンの抗議文【資料1】を紹介します。また【資料2】は、米軍のスプラトリー諸島支配の動きについての抗議文です。まさに、米国を軸とした日米韓軍事同盟と日韓軍事協定の策動と同じことが、日比間で強行されました。最近、自衛隊が「人道援助や災害救助」の名目で、フィリピンの訪問=軍事的蹂躙を繰り返しています。もちろん、この同じ時期には、米比合同軍事演習がおこなわれています。
米軍·自衛隊のフィリピン侵略支配に反対しよう。フィリピン人民の闘いと連帯し、アジア米軍総撤収、日米軍事同盟粉砕をたたかおう!
【資料1】
米国の命令で行われたフィリピン—日本の軍事協力
ニュース·リリース
2012年7月9日
連合団体である新民族主義者同盟(バヤン)は、本日、アキノ政権が海上安全保障を含む諸問題に関連する種々の防衛について日本と結んだいわゆる意図表明文書を明らかにするように、フィリピン外務省に求めた。
日本国防衛省とフィリピン共和国国防省との間の防衛協力·交流にかんする意図表明文書が、さる7月2日、フィリピン共和国国防大臣ボルタイレ·T·ガズミンと、かれの日本側パートナーである森本敏によって、署名された。
(添付の資料文書)
その表明文書は、とくに中国との進行中の紛争にたいして、フィリピンのために最低限の信頼される防衛態勢を築くことに向けたもう一つのステップだとみなされている。
けれども、戦闘的な連合団体であるバヤンは、この表明文書が相変わらず、フィリピンと日本がその両方の協定パートナーである米国のアジアにおける全般的な防衛戦略と一致していると信じている。バヤンは、防衛協力の表明文書が信頼できる防衛態勢の発展に導くであろうか、どうか、まったくの疑問である。
「米国は、この地域における全ての軍事協定パートナー国と一緒になって、継ぎ目のない境界面を欲している。これは、日本がフィリピンとの間で軍事的結びつきを強める理由である。これは、オーストラリアがフィリピンとの間で軍事地位協定を持ちたがっている理由でもある。もう一つの米国の同盟者である韓国もまた、これに含まる。こうした米国との協定同盟者の軍事力は、アジアにおける米国軍事力の戦略的再配置を支えるために動員される。その大規模な兵力は、ただ単に、中国との紛争に使用するだけでなく、フィリピンの軍事力の弱さを突いて、我々の国への外国軍事プレゼンスを正当化するためにある。」と、バヤンのレナート·M·レイエス書記長は言った。
「日本の海上自衛隊がもはや外からの防衛だけに焦点づけられていないのは明らかである。それは、米国の援助の下で、この地域におけるその軍事能力を拡張している。事実、米国海軍が、日本の最も頻繁な軍事演習パートナーとなっている。この日本とフィリピンの意図表明文書は、米国の命令で行われたものだ。」と、レイエスは語った。
バヤンは、フィリピン外務省にたいして、この国が日本との軍事地位協定を持たないのに、意図表明文書が日本軍をフィリピンにおける戦争演習への参加を許すのかどうか、明らかにするよう要求した。協力範囲を扱っている意図表明文書の第一項三節では、二つの国の兵力の部隊間交流に関して、言及している。その表明文書が両国に許可するのは、「各訓練について相互の同意を前提に、各当事者が実施する訓練·演習への参加(オブザーバー参加を含む)。フィリピン共和国国軍と日本国自衛隊との間の部隊間交流の実施(フィリピン共和国海軍および日本国海上自衛隊との間の艦艇の相互訪問時における訓練·演習を含む)。」、となっている。
この協定はまた次のように宣言する。「両当事者は、必要な場合に、特定の防衛協力もしくは交流のために実施取り決めを策定する」。
レイエスは、これについて、「意図表明文書は、米国がバリカタンを行っていることと同じく、そうした訓練を統括する協定が存在しないにもかかわらず、日本がフィリピンで軍事演習に参加することの許可を明らかにしている。それ、もしくは意図表明文書は、オーストラリアがいまフィリピンに要求していることと同様に、日本にたいして軍隊一時駐留協定(VFA)の批准を正当化するのに使用されるであろう。」と語った。
「日本が現在フィリピンで寄港や軍事演習を行いたいことと同時に、そしてオーストラリアが軍事演習を命令できるための軍事地位協定を求めることと同時に、我々の国は、米国とその軍事協定のパートナー国のために、巨大な軍事的中軸となっている。」と、彼は加えた。
バヤンはまた、当初5年間の効力をもつけれども、一方の当事者が協力の停止もしくは終結することをしないなら自動的にもう5年間延長され得るという、意図表明文書のみせかけの不明瞭な性質を糾した。
【資料2】
「米国によるスプラトリー諸島の警察活動に反対する」:バヤンの諸団体は、米国の戦争ゲームとスパイ飛行機提案に反対して、抗議の旗を堅持する
ニュース·リリース
2012年7月4日
連合団体のバヤンは、本日、米比友好の日を機会に、マニラの米国大使館へデモ行進した。ミンダナオにおいて進行中の米国の戦争演習を非難し、フィリピン中に米国スパイ機の飛行命令を許可する提案に反対することを表明するものであった。マニラの抗議は、ジェネラル·サントス州のカラット2012戦争ゲームを抗議するために、ミンダナオの抗議キャラバンとの同時行動であった。その団体はまた、米国がスプラトリー諸島の紛争地における地域警察官を演じるのを勧めたフィリピン外務省にたいして、弾劾した。
「我々は、米国の南チャイナ海における警察活動を必要としていない。フィリピンに増強された米兵力は、我々の自決権を犯し、南チャイナ海の領土的紛争の平和的解決を前進させる何物をもしない。対照的に、増強された米兵力は、米国と中国の間の南チャイナ海における軍備競争を促進さえしかねない。中国は、紛争地域において、いっそう多くの艦船を配置することで対抗するかもしれない。それがフィリピンをどこに置いていくのだろうか?」と、バヤン書記長レナート·M·レイエスJrが言った。
「米国の新植民地政策が心配されることに関する限りでは、外務省は新たな最低水準に到っている。まず第一にスプラトリー諸島の警官として米国を指名すること、これを誰が政府に与えたのか?彼らは、米国との地域的な新しい両国間合意を提案しているのか?米国が紛争を調停せず、そのかわりに、ついには紛争地域を支配することになるのを、外務省の人々は知るべきである。中国さえも、これを知っている!」と、レイエスは言った。
バヤンは、グレゴリオ·ホナサン上院議員による“滑稽な”提案、すなわち米国スパイ機ではなくて米国海軍第7艦隊を西フィリピン海へ派遣されるのを許可することについて、弾劾するのだった。「ホナサンの提案は、物乞いと植民地の思考が色濃い。我々の水域に米空母群を持ち込むことが中国に対して我々のチャンズを押し上げるであろうと考えることは、常識に反している。そんな動きは、本当に、地域の軍拡競争を引き起こし、確実に緊張を加速するであろうし、平和的な解決を排水溝へと流すものなのだ。」と、レイエスは述べた。
「ホナサンは、フィリピンにたいする外部からの武力攻撃事態において米国の支援が保障されず、一方的な合意にすぎない相互防衛条約に、彼の忠誠を置いている。」と彼は加えた。バヤンはまた、米国スパイ機が南チャイナ海をモニターするだけでなく、我々の国の諸資源を調査するのと同じく、フィリピン国内の諸事件を監視するために使用されることを、指摘した。
「米国は、米国軍事プレゼンスの利益を我々に主張し続けている、しかし本当は、ここ数年間の数多くの戦争ゲームと寄港の後、我がフィリピン国軍が後退し、不十分な装備のままにある。米国スパイ機の使用が我がフィリピン国軍をどのように近代化するのか、最低限の信頼できる防衛に導くのか、我々には分からない。スパイ機は、米国によって、排他的に使用され、コントロールされている。米国は、我々を永遠に従属させつづけ、それで我々に命令することができる。わが国の武装勢力は、この永久的な不平等配置の下では、けっして近代化しないであろう。」と、レイエスは語った。
「わが国における増強された米軍プレゼンスは、アジアにおける米国の力の突出に奉仕する。米国は、アジアのナンバーワンの超大国と見なされることを欲している。西フィリピン海におけるフィリピンの訴える問題は、ここにいっそう多くの兵力派遣を正当化できるので、まさに米国によって、食い物にされている。米国は、紛争においてフィリピン側に立つための存在する協定のもとにも、もちろん義務のもとにも、いないのである。」と、彼は加えた。
クラークとスービックの使用
南チャイナ海の米国スパイ機の使用は、パンパンガ州クラークの元米空軍基地が再び軍事基地として活性化されることを意味するのだと、バヤンは言った。バヤンは、現在、元のスービック米海軍基地が米原子力潜水艦を含む米国戦艦に提供され使用されていることを認めた。
「クラーク空軍基地に同じことが起きるであろう。南チャイナ海をモニターしてフィリピンを助けるという見せかけの下に、米軍機が再び頻繁な訪問者となるであろう。米国は自身の指針のために、状況を本当に食い物している。異なった枠組みにおいてさえも、米軍基地を戻すことを欲している。我々は、この後戻りに反対しなければならない。我々はいままでに我々の自決権への恥知らずな侮辱を取り除いたし、我々は、基地を再び戻すことなど、できやしない。」 と、レイエスは言った。
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