9月10日の沖縄・高江の状況―住民の裏をかいて資材を搬入した、沖縄防衛局・工事業者に怒り
県民大会の翌日、在日米軍施設「北部訓練場」内のヘリパッド建設反対運動の現場を訪問しました。
北部訓練場は、総面積約80平方キロメートルに及ぶ広大な森林地帯。米海兵隊が管理する「ジャングル戦訓練センター」です。ここで日々、フィリピンをはじめ東南アジア、南米など密林地帯での戦争を想定した訓練がおこなわれており、米軍の世界唯一の施設です。
この地で今、計6つのヘリパッド(着陸帯)建設が進行しており、完成すれば東村・高江という集落がヘリパッドに取り囲まれてしまいます。ましてや、ヘリパッドを利用するのは“構造的欠陥機”オスプレイです。絶対に阻止しなければなりません。
高江の住民は2007年以後、ずっと座り込み等で建設工事に抵抗してきました。今年に入って、下地幹郎(国民新党)の親族企業「大米建設」が沖縄防衛局から工事を受注してからは、ますます問答無用、手荒に工事を進めてきました。
そんな折、9月7日、琉球朝日放送(QAB)は住民にとって衝撃的なニュースを配信しました。ヘリによる空撮映像、訓練場内にはすでに大量の砂利や重機が準備されていたことが判明。つまり、住民の裏をかいて別のゲートから工事資材が運び込まれていたようなのです。住民、支援者の怒り、焦りが高まっています。
この日から座り込みの重点をメインゲートに移しました。するとまもなく、「そちらに工事車両らしいトラックが向かっている」と連絡が。支援者がゲート前で待ち構えます。やがて4トントラックがゆっくり近づいてきました。大米建設の下請け会社「北勝建設」です。住民たちが運転手を追及すると、事を荒立てたくないのか、トラックは引き返していきました。
住民や支援者はゲート横に即席でテントを建て、横断幕を張ります。そして出入りする車両が工事車両であれば、運転手に話しかけ確認をとっていきます。その合間に、ゲート入り口の車道を円を描くように歩き、「ノー、オスプレイ!」「海兵隊は本国に帰れ!」などとシュプレヒコールを上げ続けました。
風船にビデオカメラ内蔵のUSBをくくりつけ、長い紐で結んで数十メートルの上空まで飛ばすという、空撮も試みられました。風でかなりぶれていますが、バッチリなかの様子が録画されていました。
オスプレイ配備にオール沖縄が反対するなか、“オスプレイパッド”着工のXデーが迫っています。高江の動きに注目し、行ける人は現地にかけつけましょう。沖縄防衛局への抗議を集中しましょう!
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