岩国行動2012に約200名が結集!米軍のアジアからの撤退を求めて諸行動。
政治の大きな流動が始まっているなか、AWC日本連と岩国・労働者反戦交流集会実による2012年の岩国国際行動が、11月23日―24日に闘われた。のべで少なくとも200名が岩国現地に集まった。
時は衆院選をめぐる報道がはげしい。その焦点とは、消費税増税問題をはじめ、脱原発、オスプレイ配備、TPP・貧富格差・生活破壊などがある。3年前の政権交代時に、労働者・市民が期待した要求、その端的なものであった反貧困・新自由主義反対の派遣法抜本改正・最賃1000円、普天間基地の「県外国外移設」・即時閉鎖撤去、米軍再編見直しと日米同盟の対等化・相対化、アジア重視などが民主党連立政権からことごとく捨て去られ、まったく騙されてしまったことはにがにがしい許しがたいものだった。だからこそ、労働者人民の直接の大衆的政治行動によって、政治・社会を変革することが重要となっている。大飯原発再稼働の強行に反対する現地の大衆実力闘争、官邸前の巨万の反原発行動、金曜日の全国各地の抗議決起、そして墜落する殺人欠陥機オスプレイの岩国陸揚げと普天間基地配備および各地での低空飛行訓練策動にたいする大衆的抗議闘争など、労働者大衆の直接行動はこれからもトレンド=流れになっていく。
その意味で、たたかいとられた岩国行動2012は、今回で7回目、すなわち7年間継続し、かつ、粘り強く「負けない」岩国市民の平和にいきる権利と米軍基地強化反対の想いを共有し、これを交流し支援し、反基地・反軍事同盟の行動として成功するものだった。すなわち、全国から、沖縄から、神奈川から、韓国から、フィリピンから、岩国現地に結集し、「アジア米軍総撤収」の実現にむけて、たたかう岩国市民とがっちりと連帯した。また、左派の労働運動、青年運動、学生運動、市民住民運動、女性たち、障害者解放運動、被爆二世などが総結集し、独自の交流会を組織した。そうじて、日米帝国主義のアジア支配とたたかう国際的で大衆的な直接行動が展開された。こうした運動の内実こそが、確実に、世の中を変革する。
11月23日は、まず午後3時から、シンフォニア岩国にて、住民交流会をもった。岩国からは、愛宕山を守る会の岡村さん、岩国市議の田村さん、爆音訴訟事務局の藤川さん、住民投票の成果を活かす会の大川さんが参加する。怒りと悔しさ、負けられない気持ち、闘う決意が会場に満ち満ちた。質疑も活発に行われた。
その後、労働者交流集会、青年学生交流集会、岩国・沖縄・神奈川・韓国・フィリピンの反基地懇親会、ヒバクを考える交流会などが繰りひろげられた。
翌24日、午前8じから、拡大された岩国基地や米軍住宅化が狙われる愛宕山開発跡地のフィールドワークが行われた。
さらに、午前9時30分すぎから、「基地強化に反対し、アジアからの米軍の総撤収をもとめる国際集会」が開始された。全国幹事の遠藤良子(首都圏)さんが司会だ。オスプレイ配備反対の岩国現地行動などのビデオが上映された後、主催あいさつは白松共同代表。台湾からのビデオメッセージや連帯メッセージが紹介された。連帯発言に、憲法を活かす市民の会の藤井共同代表が訴えた。海外ゲストでは、韓国から反米軍・統一運動のピョントンサ(平和と統一を開く人々)、フィリピンのガブリエラ・ジャパンがアピール。岩国からは、愛宕山を守る市民連絡協議会の岡村代表世話人、田村・岩国市議が7年を数える岩国行動の意義を確認しあう発言をする。沖縄からは、川野名護市議、宮城保さん(いのちを守る会)が怒りのアピール。神奈川からは基地撤去をめざす県央共闘副代表の檜鼻さんが熱烈に反基地反オスプレイの方針提起。つづいて反原発・ヒバクをゆるさないアピールを寺中さん(被爆二世の会)が話した。女性から、「女たちの宣言」の訴え。岩国・労働者反戦交流実行委からは、全国一般全国協の渡辺さん、全港湾大阪の陣内さん、関生労組の西山さん、それぞれから労働者・職場地域の反資本実力闘争と反戦反基地の決意。元都立高校教員の青木さんから、日の丸・君が代の強制反対、石原・橋下との闘いの訴え。若者から、前夜の青年学生交流会の報告と決意をうける。反弾圧アピールでは、兵庫県警から不当逮捕をうけた方が怒りのアピールを行い、警察権力への抗議の継続をよびかけ、大衆運動への旅行業法を口実としたデッチアゲ弾圧の違法違憲を告発した。最後に集会宣言がよみあげられた。司会から、福島の放射能汚染・被災の放置と差別抑圧の深刻な事態、福島連帯も訴えられ、全体をしめくくった。
その後、デモが行われた。社会福祉会館前から岩国駅前、市役所前をとおり、岩国基地への抗議がくりひろげられた。
岩国行動2012の成功をうけ、さらなる反オスプレイ-基地撤去・安保廃棄の大衆闘争、反原発の闘い、反貧困のとりくみ、労働者・人民の権利と団結を打ち固め、職場・地域・学園で各地において、国際連帯の旗をかかげ、たたかおう。日米帝国主義のアジア侵略支配に反対し、侵略的領土拡張政策-排外主義と極右勢力をゆるさず、労働者人民の国際連帯を実際に前進させて、とりくんでいこう。
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