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済州海軍基地の来年度予算が国会国防委員会で抜き打ち採決!抗議を!


済州海軍基地問題についての報告です。

岩国集会の韓国報告でも触れられていた住民側の済州海軍基地予算全面カット要求に対して、11月28日、韓国国会国防委員会でセヌリ党が予算案を抜き打ち採決しました。現在、住民代表のカン・ドンギュン村会長、ムン・ジョンヒョン神父ら、数名が国会前で座り込み闘争を行っています。国会前はテントを張る事も許可されず、寝袋での座り込み闘争だそうです。下記は、11月28日付の韓国側の抗議文です。

AWC日本連 事務局)


済州海軍基地の予算を抜き打ち処理したセヌリ党を解体せよ!

民主統合党は予算削減のために積極的に対応せよ!

  1. 全額カットされて当然の2013年済州海軍基地の予算案が、28日午前、国会の国防委員会でセヌリ党によって抜き打ち通過処理された。セヌリ党所属の国防議員はこの日午前、国会国防委の会議室において討議開始後10分余りで防衛産業庁が提出した済州海軍基地の予算案を電撃的に抜き打ち通過させるという「抜き打ち採決専門政党」の悪習を繰り返してしまった。
  2. 済州海軍基地はこれまで、住民同意の原則、適法手続きの原則も無視されたまま、一方的に強行推進されてきた。セヌリ党の李明博政権下でも、総体的な設計ミス、ケーソン工事の手抜き工事問題、国務総理室検証委員会の外圧に至るまで、どれ一つとってもまともな解明と検証が行われていない。昨年、与野党の合意で行われた国会の予算・決算委員会勧告もほとんど守られたことがない。このような状況での今回のセヌリ党の抜き打ち予算通過は、自分たちの決定事項を自ら覆したものに他ならない。少なくとも政府が約束した軍民複合型観光美港のための15万トンクルーズ船の二隻同時接岸問題も、事実上不可能であるという検証結果が出ており、新しいアプローチが必要であると分かっているにもかかわらず、セヌリ党はこれを徹底的に無視してしまったのだ。
  3. 大統領選挙を控えた現時点での今回のセヌリ党の国防委抜き打ち通過は、済州海軍基地問題で安保商売(安保で票を稼ぐ)をするという低級な策略にすぎない。特に朴槿恵候補は、済州道民の意思とは無関係に、民軍複合型観光美港を通じて第2のハワイを作ると述べたが、これに対する基本的な検証もまだ終わっていない状況で予算通過を傍観することは国民を欺瞞する行為に他ならない。国民を騙しながら大統合をするというのなら、基本的にその政党は解体されるべきであり、候補として基本的な資質もないのだ。
  4. 民主統合党も済州海軍基地問題について積極的な姿勢で対応しなければならない。文在寅候補は済州海軍基地と関連して工事中断と見直しを国民と済州道民に約束している。一部の努力がなかったわけではないが、民主統合党が、果たしてこのような約束をきちんと守るために行動しているのかは依然として疑問である。今からでも民主統合党は残っている国会予算決算特別委の過程で文候補の約束と工事の中断・見直しという自らの党方針を守るために積極的に対応することを強く促すものである。

2012年11月28日
軍事基地阻止と平和の島実現のための汎道民対策委員会、済州海軍基地建設阻止のための全国対策会議

 

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