12月6日 大阪韓国領事館へ抗議する!済州海軍基地建設に反対する抗議文。
セヌリ党による済州海軍基地予算案、国会国防委員会抜き打ち通過糾弾!
韓国政府は済州海軍基地予算を全面カットし、済州海軍基地建設を白紙撤回せよ!
韓国政府は済州海軍基地建設に反対する住民・支援者への逮捕・罰金攻撃をやめよ!
平和のための国際連帯に対する妨害をやめ、入国禁止措置を撤回せよ!
韓国大統領 李明博殿
韓国政府-李明博大統領は、済州海軍基地建設と住民弾圧を直ちに中断してください。
11月28日、李明博政権-セヌリ党は来年度の済州海軍基地建設に関する予算案を国会国防委員会で抜き打ち採決しました。韓国済州島カンジョン村で済州海軍基地建設に反対している住民代表たちは、これに抗議して翌日から厳寒のなか寝袋一つで国会前で抗議のハンガーストライキに入り、その結果、与野党が合意して国会本会議での審議は大統領選挙以降に持ち越されることになったと聞きました。
つづく12月5日、住民たちは、現在カンジョン沖で強行されている工事が、環境保護のための対策を何ひとつ取らない違法工事であることを刑事告発すると発表しました。このような状態で2013年度済州海軍基地建設予算を国会通過させるのは言語道断であり、住民たちの要求どおり来年度分も全額カットし、違法工事は即時中断するのが当然です。
そもそもカンジョンでの海軍基地建設の誘致決定過程は、国軍の裏工作によりわずかな住民だけを集めて5分の間に拍手で「決定」されたもので、その後カンジョン住民が正式に行った住民投票で圧倒的多数が反対の意思表明をしたことは無視されました。その過程に民主主義はまったく不在であったことは明らかです。このような不法な手段で決定された済州海軍基地建設計画は、少なくともまず白紙撤回されなくてはなりません。その上で住民共同体を分裂させ長い苦しみを抱かせ、クロンビ岩など貴重な自然を破壊し続けていることに対して国軍と政府は謝罪し補償をしなくてはなりません。
また済州海軍基地は米軍艦船が使用することを前提に駐韓米海軍司令官の要請に基づいて設計されているものであることが暴露・指摘されています。済州海軍基地が完成されれば、米軍の原子力空母や原子力潜水艦が自由に入港する対中国前進基地として使用され、米中間の軍事的緊張を高め、東アジアの平和に敵対するものとなることは火を見るより明らかです。いわば済州海軍基地は駐韓米軍の強化・再配置の一部であり、米軍のアジア軍事戦略の一環にほかなりません。この間、沖縄-神奈川-岩国を貫く在日米軍の再編強化と、日米韓軍事同盟強化に反対し、アジアからの米軍総撤収を求めてきた私たちにとって、済州海軍基地問題はまったく他人事ではありません。
このかん済州海軍基地に反対する住民と支援者に対して、韓国政府と国軍は陸地から大量の警察部隊を投入して「済州4.3事件」を彷彿させる弾圧を繰り返してきました。連日の逮捕・長期拘留と多額の罰金攻撃、国家保安法弾圧によって住民と支援者を孤立させようとし、また他方では拡大する海外からの支援・連帯を遮断するために不当な入国禁止-強制送還を乱発してきました。私たちはこれを絶対に許さないし、逮捕を覚悟して日々闘い続けている住民と支援者たちへの支援を今後もたゆまず強めていきます。
2012年12月6日
アジア共同行動日本連絡会議、在大阪韓国総領事館前抗議行動 参加者一同
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