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安倍内閣閣僚と国会議員168名の靖国参拝を弾劾する!
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4月21日からの靖国神社の春期例大祭に際し、安倍内閣閣僚の靖国参拝が相次いだ。4月20日には、新藤総務相が、翌21日には、麻生副総理と古屋拉致担当相が靖国神社への参拝を行った。28日には、稲田行政改革相も参拝した。安倍内閣の閣僚4名が参拝した。また、安倍首相自身も、神前に捧げる供え物「真榊(まさかき)」を奉納した。さらに、23日には、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」は、168名の国会議員で集団参拝した。これは、これまでの国会議員の集団参拝では過去最高の大人数であった。しかも、そのうち132人が自民党議員であり、25名が日本維新の会議員、民主党議員も5名入っている。
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これに対する韓国政府や中国政府の反発に対して、安倍首相をはじめ安倍内閣の閣僚らは、その本音をさらけだした。安倍首相は、国会答弁で、「国のために尊い命を落とした英霊に尊崇の念を表するのは当たり前。どんな脅しにも屈しない。その自由は確保している」と閣僚による靖国参拝を正当化した。すなわち、安倍は、韓国や中国政府の抗議を内政干渉だと批判し、脅しに屈しないと開き直った。
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靖国神社は、かつて日本帝国主義のアジア侵略戦争、これを遂行する天皇の軍隊の精神的支柱であった。天皇に忠誠を尽くす日本軍兵士は、靖国神社に祭られ英霊とされた。1945年、日本帝国主義のアジア侵略戦争の敗北以降も、「東京裁判」におけるBC級戦犯がまず合祀され、続いて、A級戦犯も合祀されてきた。靖国神社は、「東京裁判」そのものも認めておらず、むろん、日本帝国主義のアジア侵略戦争もすべて正当化している。
安倍首相も、本音では、かつての日本帝国主義のアジア侵略戦争は正しく、天皇と国家のために死ぬことは正義だと考えている。すでに、安倍首相と与党自民党は、憲法9条を改悪し国防軍創設を主張している。集団的自衛権の行使を主張し、日米軍事同盟のもとで、米軍とともに自衛隊(日本軍)も世界中で戦闘可能な軍隊へと変貌させていこうとしている。いま、安倍政権下で、新たな防衛大綱作成の準備が開始されているが、そこには敵ミサイル基地攻撃能力を確立することが明記されている。安倍政権は、かつてのアジア侵略戦争を何ら反省することもなく、再び侵略戦争を可能とする戦争国家へと向かおうとしている。石原や橋下らの日本維新の会も、自民党安倍政権の強力な援軍である。安 倍政権の閣僚らによる靖国公式参拝は、こうした戦争国家化の一環であり、かつてのアジア侵略戦争を正当化し、天皇と国家のために戦死することを新たに美化しようとするものなのである。
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われわれは、今回なされた靖国神社への安倍首相の「真榊」奉納、閣僚の参拝、国会議員の集団参拝を徹底的に弾劾する。そして、8月15日、日本帝国主義がアジア侵略戦争に敗北したその日に、再び、安倍政権の閣僚らが靖国を参拝しようとする策動、さらには、安倍首相自身が公式に参拝しようとする策動に徹底して反対する。自民党や日本維新の会議員らによる集団参拝策動に反対する。
2013年4月30日
アジア共同行動(AWC)日本連絡会議
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