アジア共同行動日本連 8・31全国会議の報告
アジア共同行動日本連絡会議全国連絡ニュース 2013・9・6
~アジア共同行動日本連絡会議 8月31日 全国会議の報告です~
⇒が会議で出た意見や提案です
また本文中の修正は(修正)(修正終わり)と記してあります。
(1)報告・共有事項(7月7日、全国会議以降)
オスプレイ追加配備反対闘争 東京、岩国、沖縄
⇒7・28岩国、30海上陸上抗議行動、東京での辺野古実の取り組みへの参加などを共有しました。
京都、米軍Xバンドレーダー基地建設反対運動
⇒報告を受けました。各種パンフもあるので希望される方はアジア共同行動・京都まで知らせて下さい。
反基地国際会議・人権会議(於いて・フィリピン)
⇒3名の代表派遣。アジアレベルでの軍事的な提携が進んでいること、また、反基地では岩国の問題も訴えたことなど報告を受けました。また、AWCの英語版のホームページなど海外からのアクセスができない現状ですので、そうした整備が不可欠との意見も提起されました。
8・6広島青空式典
⇒今回、在特会の妨害はうけずに、写真展と集会が成功したことが報告されました。今回は、韓国でも同時行動が開催され日韓共同行動として成功したことが報告されました。
8・10-15靖国公式参拝反対闘争(日本連として声明発行、アジア共同行動首都圏ビラ発行)
⇒8・10、15、アジア共同行動首都圏として参加したことが報告されました。
再稼働阻止全国ネット8・24-25報告
⇒首都圏から参加。再稼働をめぐる情勢、どのようにたたかうか討議されたことなどが報告されました。
他、各地、各団体からの報告事項
13・岩国労働者反戦交流集会実行委(労働者実)
(IYA)岩国ユースアクション などから
⇒アジア共同行動・首都圏、九州山口はそれぞれニュースを発行しています。配布されました。労働者実からは、「岩国行動2013」の独自企画について紹介がありました。(労働者実で岩国問題のリーフレットを発行しました。活用してください)
また、労働者共闘のかたからは、米軍のシリア軍事攻撃に対して米大使館や米総領事館への抗議行動を行うことが提起され、AWCと労働者共闘で具体化することが決まりました。また、反天皇制のたたかいとして10月熊本での海づくり大会への行動を予定していくことが紹介されました。
また、会議の中で、山口のほうから、10月12日13日、祝島フィールドワークの紹介、愛宕山裁判での公正な審理を要求する抗議はがきに取り組むことが提起されました。
(2)今秋の方針
⇒以下、本文中の誤字などは、すべて修正したうえで成文としてありますので了解願います。
(情勢)
参議院選挙で多数派を占めた安倍政権は、その反動的で右翼的な攻勢を強めてきています。それは、第一に、生活破壊です。安倍政権は、金融緩和と財政出動という二本の矢で一時的なバブルを作り出すことで支持をつなぎとめつつ、いよいよ三本目の矢である「成長戦略」を本格化しています。この「成長戦略」は新自由主義の徹底化、全面化ということであり、わたしたちの暮らしをますます生きづらいものにしていこうとしています。すでに、生活保護費支給削減、派遣拡大、消費税増税など、次々と生活を破壊する政策が襲いつつあります。TPP参加によって、資本の国際競争のもとにあらゆる領域をさらし、あらゆる領域で弱者切り捨ての政治が進められていこうとしています。
第二に、原発再稼働、原発輸出攻勢です。福島第一原発は放射能汚染水を海へ垂れ流しつづけています。放射能汚染はいまだ拡大しています。15万人以上の人々がふるさとに帰ることさえできず、また、被害者への補償もなされず、多くの人が苦しんでいます。原発事故の原因も全面的に明らかになってもおらず、また活断層の問題、大地震への備えなど、危険だらけにもかかわらず、原発再稼働へと進もうとしています。のみならず、安倍政権はこの間、原発輸出のために各国との原子力協定締結を次々と進めています。安倍自身が先頭にたち、原発セールスマンのごときになっています。安倍政権の「成長戦略」の柱が原発輸出です。絶対に許すことはできません。
第三に、オスプレイ追加配備、全国低空飛行訓練、横田基地への空軍仕様のオスプレイ配備策動、辺野古新基地建設、岩国基地大強化を要に、米軍基地強化、日米軍事同盟強化を進めながら、集団的自衛権行使容認、オスプレイ自衛隊導入、海兵隊機能の創設、国家安全保障会議創設、内閣情報局創設等々、さらに、敵基地攻撃能力の保有を含む新防衛大綱の作成、憲法九条改悪・国防軍創設など、戦争国家化への動きが強まるということです。また、こうした一環として、差別・排外主義扇動の強化、スパイ防止法である「秘密保全法案」の動き、靖国公式参拝策動など、さまざまな領域で愛国心や排外主義を強める動きが強まってきています。
(今秋のたたかい)
こうしたなかで、今秋のたたかいをどのように進めるかということですが、第一に、安倍政権に対して、生活破壊と戦争国家化に反対するさまざまな人々による総抵抗戦の一翼でたたかいましょう。自らの生活と権利をまもるたためにたたかう労働運動をはじめすべてのたたかいをそれぞれ進め、かつ、日本連全体でもそれらを支持しともにたたかいましょう。日本連を全国の共闘組織としてより有効に発展させていきましょう。各地各団体のたたかいを提起しあい、支援連帯、共闘をすすめましょう。
第二に、安倍政権に対する総抵抗のなかで、わたしたちが今秋、特に力を入れるのは、反基地闘争と反原発闘争です。すべての核に反対するという立場から、核の軍事利用であれ「平和利用」であれ、そのすべてに反対してたたかうということです。その上で、まず、今秋の反基地闘争として「岩国行動2013」を全国の力で成功させていきましょう。
安倍政権は、戦争国家化を進めるために、集団的自衛権の行使容認、憲法九条改悪と国防軍創設にむけてまず96条改悪から手をつけていこうとしています。同時に、日米軍事同盟の強化が進められています。オスプレイの追加配備、横田基地への空軍仕様のオスプレイ配備策動、八尾への訓練拠点誘致策動、自衛隊のオスプレイ購入策動、岩国を一拠点とした全国低空飛行訓練、そして、辺野古新基地建設、岩国基地大強化が推し進められ、これらを要に日米軍事同盟の強化と戦争国家化が進められています。さらに、京都丹後への米軍Xバンドレーダー基地建設策動など米軍基地建設が新たな地方でも進められようとしています。こうしたなかで、沖縄での辺野古新基地建設に対するたたかいは、(以下修正・文章追加)知事に埋め立て申請を許可させないたたかい(修正追加終わり)、そして、来年1月の名護市長選挙、9月名護市議選を通して大きな攻防局面に入ります。辺野古新基地建設のための土砂採掘が山口県黒髪島や向島で進められようとしています(山口が監視活動をしている)。また、岩国へは、2017年、59機艦載機移駐、米軍としては海外基地配備では最初となるF35配備、愛宕山米軍住宅建設、これらを軸に、岩国基地の大強化、極東最大の海兵隊基地への変貌が強制されようとしています。特に、岩国米軍基地に対するたたかいは、粘り強い岩国市民のたたかいが存在するなかで、全国からの支援と連帯、その全国的世論形成が不十分で、いわば孤立を強制されてきたという側面があります。わたしたちは、そうしたなかで、一貫して岩国基地問題を全国的な政治課題へと押し上げるためにたたかってきました。2017年にむけてますます全国的な世論形成とたたかいをつくっていくことが求められています。今秋も、13・岩国労働者反戦交流集会実とともに「岩国行動2013」を全力で成功させていきましょう。
また、わたしたちは、岩国基地強化に反対するたたかいを、岩国基地に反対する地元山口における共闘の拡大形成として展望し、また、これに対応した全国からのより広範な結集構造の形成のために奮闘していくことを長期的な目標にすることを確認してきました。今秋の「岩国行動2013」をこうした目的を一歩でも進めていくものとしても成功させていきましょう。そして、なによりも、沖縄、岩国、神奈川、米国、韓国、フィリピンをつなぐ、アジア太平洋地域における反基地国際共同闘争の一環として成功させていきたいと思います。
具体的には、
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「岩国行動2013」にむけて、各地で、岩国署名の推進、岩国基地問題の学習会、集会などを積み上げ、各地でオスプレイ問題や沖縄基地問題と結合させて岩国問題を大衆的に訴えていきましょう。
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岩国署名を継続する。署名の第一次署名提出については、首都圏で集会を計画するなら、それに併せて各地から代表派遣し、提出行動を抗議行動として行うことを追求する
⇒首都圏が11月1日に集会を予定しています。それにあわせて、提出行動をするか、署名の集まり具合を見て判断することになりました。なお、岩国署名について、新バージョンで新たに継続する案も提案されました。
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IYAが毎月街頭で岩国署名運動を開催しています。若者のこうした流れを全力で支援していきましょう。IYAは、WEB署名も行っています。どんどん拡散していこう。
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愛宕山見守りの集いに山口を先頭にひきつづき参加しともにたたかう
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各地・各団体で、学習会や集会を開催し、「岩国行動2013」への参加を促進していく
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各地域で、諸団体諸個人に広く「岩国行動2013」への賛同をよびかける。
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アジア共同行動日本連、13・岩国労働者反戦交流集会実のほかに、「岩国行動2013」をともに主催ないし協賛する団体などを広範に募っていきます。
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「岩国行動2013」の呼びかけ文(賛同依頼)、大衆ビラ、リーフレットなどを作成し宣伝を強化します。
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「岩国行動2013」要綱案
11月30日(土)12月1日(日)
場所・岩国福祉会館
海外招請・米国アンサー(イラク帰還兵) 韓国クンサン 在日バヤン
11月30日 午後2じ30分集合
午後3じ~5じ 岩国基地強化を許さない国際集会
構成・岩国、沖縄、神奈川、米国、韓国、フィリピン
午後5じ~ 海外参加者と岩国、沖縄、神奈川、反基地交流懇談会
各企画 労働者実集会企画
各企画、あるいはフィールドワークなど
12月1日 午前10じ~12じ 愛宕山見守りの集い参加
基地フィールドワーク
鎮守の森上映会など
午後12じ30分~ 市内デモ(集合地点未定 解散地点・基地横公園)
午後2じ終了
⇒①集会名称について、アジアからの米軍総撤収を入れることが提案されました。従って、「アジアからの米軍総撤収を!岩国基地強化を許さない国際集会」を集会名称とします。
②岩国基地に反対する国際共同闘争DAYの設定など、岩国問題をアジア全体の課題にしていく、また、共通のたたかいの課題にしていくための具体的な方向が必要であることが提起されました。重要なことなので、その方向で各国とも検討していくことになります。
③集会内容としては、障害者団体からの発言、岩国ユースアクションからの発言、京都米軍Xバンドレーダー基地建設反対闘争の発言、労働者実の発言、これらが提起されたので、これらは必ず入れて集会構成を作っていくことになります。
④海外からのビデオレターは今年も入れることが適されました。(台湾はいつもビデオレターで参加しています)
⑤集会構成で、今回、メイン的位置で招請する米国の話をメインにするよう提案がありました。米国の講演を集会構成にいれるか、米国の講演として、集会とは別に企画立てるかは検討です。
⑥岩国の映像を上映することが提案されました。具体的には「鎮守の森」上映会など。これは、上映会として各企画開催の時間帯に行うかなど検討です。
⑦労働者集会の企画が紹介されました。開始時間は5じ30分くらいからとのこと。
⑧12月1日のフィールドワークのコースの計画作りなども意見交換がなされました。
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米国を招いた講演会の岩国開催など追求。
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岩国行動2013後、米国を招いた各地での企画および若者企画の開催
→名古屋、神戸、および、関西をはじめとする若者企画などについて、今回は米国に展開してもらう方向でいきます。
⇒各地への米国展開について、時期は岩国行動2013を前後する一週間から10日ほどの一定長い滞在を米国側と調整してみることとなりました。米国については、各地および若者企画、さらに広島や沖縄訪問も含めて、米国側の意向も踏まえて計画することが提案され、その方向で調整に入っていくことになります。
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韓国クンサンによる来年9月の平和行進の提起と、これを受けた参加を追求していき、韓国、岩国の基地当該住民との連携に寄与していく。
第三に、今秋の反基地闘争と固く結合した反原発闘争を各地で推し進めることです。(ここから一部修正)伊方、川内、高浜、大飯、泊など(修正終わり)が、再稼働をめぐる最初の焦点となります。来年初頭には再稼働を許すのか否かをめぐる重要な局面を迎えることになります。(ここから修正追加)また、上関原発計画も完全に葬り去られたわけではなく絶対に建設策動を許してはなりません。(修正追加終わり)一方、安倍政権は原発輸出のセールスマンと化しており、この間でも、トルコ、インド、アラブ首長国連邦、チェコ、ウクライナなどと原発輸出のために原子力協定を締結する外交を活発化させています。また、福島をはじめとした原発事故被害者への賠償もまったく不十分なままです。被曝問題は深刻なまま、拡大しています。こうしたなかで、今秋、原発再稼働を阻止するために各地でのたたかいをより強めましょう。アジア共同行動首都圏が参加している経産省前テント、関西での関電包囲など、政府や電力会社に対する直接行動を継続していこう。また、福島をはじめとした被害者に連帯し、今秋過程での首相官邸前や、今秋の各地での反原発集会デモに参加し反原発の全人民政治闘争の一翼を担っていこう。再稼働阻止にむけて、再稼働阻止・全国ネットワークに参加しともにたたかっていこう。迫り来る再稼働に対し、原発立地自治体住民のたたかいに固く連帯し、現地闘争を積極的にたたかっていく準備をしましょう。こうした全過程で、わたしたちは、「反基地反原発」を掲げてたたかっていこう。また、原発輸出に対しては、アジア各国地域の反原発共同闘争を推進してきた団体などからの呼びかけに積極的に答え、こうしたたたかいの一翼を担っていきましょう。さらに、福島を始めとした被災地への支援連帯、賠償要求のたたかい、除染労働や原発労働への連帯を各地で進めていこう。
第四に、安倍政権のもとで激化する差別・排外主義扇動とのたたかいを大衆的に進めましょう。
戦争国家化を進める安倍政権は、愛国心と排外主義を醸成していくことを不可欠な政策としています。今夏の「戦没者追悼記念式典」では、はじめて、それ自身まったく不十分な「アジアへの加害責任」や「不戦の誓い」には一切言及しませんでした。靖国神社公式参拝を引き続き安倍は狙っています。また、「日の丸・君が代」強制、領土・領海問題での排外主義扇動、朝鮮学校の高校無償化適用除外、(ここから修正追加)朝鮮学校への補助金打ち切り(修正追加終わり)、教科書検定問題、日本軍「慰安婦」制度問題など、アジア民衆との関係では、真っ向からの敵対を本性としています。こうした同盟軍として日本維新の会の橋下などが挑発的な扇動を繰り返しているのであり、さらに、在特会などの差別・排外主義突撃隊というべき連中が大手を振って街頭進出を常態化させています。この間でも、松江での「はだしのゲン」問題、大阪での実教出版教科書問題、在特会や維新の会による攻撃はエスカレートしています。今秋も、各地で、こうした差別・排外主義との闘争を一層強化していきましょう。日本軍「慰安婦」への国家謝罪と補償を求めるたたかいへの各地での参加、連帯、また、さらに、「秘密保全法」制定策動など戦争国家化にむかう一切の政策に反対したたかいましょう。
第五に、今秋、国際連帯、国際共同闘争を進めることです。
国際連帯、国際共同闘争としては、この間、6月アジア共同行動で韓国との連帯を各地で進め、また、フィリピン呼びかけの反基地国際会議や反人権会議に代表派遣をしてきました。今秋という意味では、「岩国行動2013」自身が、反基地国際共同闘争の一環ですが、これに加えて、今秋は、一つに、11月韓国労働者大会への代表派遣の送り出し、また、10月インドネシアAPEC、12月インドネシアWTOなどへの代表派遣を検討していきたいと思います。11月韓国労働者大会についてはここ数年派遣を見送ってきましたが、今秋は、韓国側との連帯関係を発展させる目的で、AWC韓国委員会や日本連参加者がそれぞれ関与する、アルバ連帯、介護労働運動、韓国被爆者連帯、郵政関係など、それぞれの連帯関係のために労働者大会に焦点をあわせて派遣団を送り出す方向で調整していきたいと思います。また、インドネシアAPEC,WTOについては、インドネシア側の闘争呼びかけがあれば参加方向で検討していきたいと思います。
⇒12月インドネシアWTOなどについて、何が焦点となっておりたたかいの具体的な闘争目標はなにか、などより明確にしていく必要が提起されました。
⇒アジア各国地域共通の労働運動上の共通課題などを明確にしていく必要が提起されました。
⇒ミグランテの映画上映への協力について国際事務局から紹介がありました。
最後に、こうした今秋のたたかいを進めながら、憲法改悪策動に対するたたかいの準備など、今後のより具体的な方針をより明確にしていきましょう。
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