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フィリピン・トヨタ労組の争議に勝利を!9・25トヨタ本社への東京総行動‏


トヨタのフィリピン子会社で戦闘的労組結成(TMPCWA)を理由にして、233名が不当解雇され、組合員が刑事事件にでっちあげられ、2010年にさらなる執行部を含む組合員4名が解雇攻撃を受けた、いわゆるフィリピン・トヨタ労組の争議.。12年目の9月、愛知トヨタ本社や東京トヨタ本社への抗議行動が闘われた。東京では、すべての争議解決にむけた一日行動としての「東京総行動」の一環として、9月25日夕方、水道橋のトヨタ本社前で抗議行動があった。

フィリピントヨタ労組(TMPCWA)のエド委員長、ウェニー副委員長が来日した。アメリカ・日本などの帝国主義を打倒するフィリピン戦闘的労働運動センターであるKMU(5月1日運動)の傘下メンバーだ。彼らのトヨタ社前での抗議アピールは、日系多国籍企業のフィリピン経済侵略を告発批判し、労働者の不屈の団結による勝利を決意し、本当に強烈であった。

フィリピントヨタ労組の団結し継続した闘いと国際連帯運動の力は、この間、大きな成果をもぎ取っている。昨年11月に新たなILO勧告がフィリピン政府など関係当該者に出された。フィリピントヨタ労組(TMPCWA)メンバーの不当解雇事件について、職場復帰を基本に解決すること、それができない相当な理由があるなら「衡平」な金銭解決をすること、組合員への刑事事件や軍による人権侵害・脅迫を実質的に非難することなどが、怒りをもって強く、打ち出されたのである。「フィリピントヨタ労組を支援する会」の解説によれば、ILO理事会が「結社の自由委員会」からのフィリピントヨタ問題への勧告を承認採択したことは、「労働者の団結権」の国際基準を実施しようとしないフィリピン政府への強い批判と介入であること。ならびにフィリピントヨタ労組(ならびにその家族)の団結権・生活権・労働権を速やかに回復させることを厳しく迫るものなのである。

そして今年5月28日、フィリピン・トヨタ労組への刑事事件でっち上げ攻撃は、当該労働者の12年間の苦しく厳しい闘いを貫徹する中で、完全に粉砕された。フィリピン・パラニャーケ市の首都圏地裁第78支部は、全被告組合員にたいして、この刑事事件にたいして、永久に却下する裁判所命令を出した。同時に、全被告にだされていた逮捕状すべてを取り消し、または不問に付した。刑事事件でっち上げにたいして、フィリピントヨタ労組は完全に勝利した。労働者への刑事事件攻撃は、出稼ぎ・就労や市民社会生活などにおいて無犯罪証明書がないために、きわめてひどい差別的事態や生活困難を強いるものでした。たたかう組合員とその家族には、多大な負担と犠牲が襲い、家族崩壊や絶望的状況もうまれるほど厳しいものでした。この攻撃を粉砕したフィリピントヨタ労組の労働者の団結は、本当に偉大だ。逆に、トヨタの反労働者の犯罪性を満天下に暴露している。

フィリピントヨタ労組への不当解雇撤回闘争は、文字通りの正念場である。トヨタ本社抗議行動に際して、トヨタ本社は「他の会社のことで責任はない、現地のことは現地で」などと、無責任な逃げに終始している。4月、TMPCWAエド委員長とフィリピントヨタ労組を支援する会・山際さん、フィリピントヨタ労組を支援する愛知の会・田中さんの連名によって、豊田章男社長あてにILO勧告に基づく争議解決の要請書が出された。これに何ら回答が無いので、ふたたび豊田章男社長への抗議要請文を出したが、「受取拒絶」された。許すことができない!

フィリピントヨタ労組(TMPCWA)の命がけの争議解決の闘いに国際的支援をすすめよう。団結した闘いは決して負けない。

フィリピン・トヨタ労組の争議に勝利を!9・25トヨタ本社への東京総行動・その1

フィリピン・トヨタ労組の争議に勝利を!9・25トヨタ本社への東京総行動・その2

フィリピン・トヨタ労組の争議に勝利を!9・25トヨタ本社への東京総行動・その3

フィリピン・トヨタ労組の争議に勝利を!9・25トヨタ本社への東京総行動・その4

フィリピン・トヨタ労組の争議に勝利を!9・25トヨタ本社への東京総行動・その5

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