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海にも陸にも基地はいらない!辺野古の埋め立てをとめよう!11・9集会(東京)の報告。2013岩国行動へ。
岩国基地強化に反対する現地行動が迫っていますが、沖縄の名護市・辺野古新基地を阻止する集会とデモが東京の原宿・渋谷で行われました。11月9日、海にも陸にも基地はいらない!辺野古の埋め立てをとめよう! といったスローガンをおしだして、「辺野古への基地建設を許さない実行委」の集会が行われました。約300名弱が集まり、名護市議の仲村ぜんこうさんを迎えて、辺野古新基地建設反対の現地である名護市や沖縄の情勢を学習しました。
仲村善幸さんの講演のポイントは次のことでした。
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辺野古移設埋め立て申請をめぐる現状では、
イ)名護市の取り組み
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しっかりした実体と内容のある市民意見が2500件あつまり、そのうち99%が辺野古新基地に反対であること。
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稲嶺市長意見は、名護市の海・陸・生活のすべての環境を破壊すること、事業の不適格性(県外国外への普天間移設の方法があること、燃料漏れなどの危険性)、貴重な文化財が失われること等、主張。
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埋めたて申請を承認しないように、市議会決議の方針(11月22日予定)。
ロ)仲井真知事の動向
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埋め立て「保留」という、どっちつかずもあること。
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自民党の沖縄県連が普天間県外移設から辺野古移設へ「方針転換する」動きがあること。
ハ)右翼の動きがはげしいこと。
右翼勢力が中心となった「辺野古移設推進県民会議」が動きを強めていること。そこには、島袋前市長も加わり、彼も右翼に支えられ、市長選に出馬。ヘリ基地反対恊のテントに在特会が攻撃してきたこと。
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名護市長選をめぐる情勢では、前回、約千五百票差。
イ)保守派の内部対立
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前市長(島袋氏)と前副市長(末松氏)の内部抗争がはげしい。島袋前市長は「辺野古移設」を明言しない以前の部下だった末松候補を批判。この島袋氏を右翼が支える。末松氏は、辺野古問題を持ち出さず、仲井真知事の支援をねらい、辺野古新基地問題の争点を隠して「保守か、革新か」で選挙にいどむ戦略。この保守の内部対立がいよいよ激しくなっていること。
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政府自民党、沖縄県連、防衛省による、いわゆる利益誘導による辺野古移設支持の大キャンペーンが繰り広げられる。膨大な事業とカネの餌をバラまくといった構想を吹き込んでいること。
ロ)そして仲村ぜんこうさんは、稲嶺ススムさんの勝利をめざした「選対」を発足したこと、市長選の意義をはっきりと訴えた。要するに、沖縄がどういう方向に向かうことになるのか、という歴史的な取り組みになること。ひいては、現在の改憲策動・戦争国家化の強める安倍政権に反対していくこと、つまり全国の政治情勢に影響し、これを決めていくことになると、仲村ぜんこうさんはまとめた。普天間基地の即時無条件返還という原点の闘いであること、ヘリ基地建設をぜひとも阻止すると、強くアピールされた。歴史的な決戦であることが報告された。
さらに、沖縄人民の自己決定権に関する問題について、仲村ぜんこうさんは訴えました。先日、「自己決定権を考える集い」に参加し、日本政府による沖縄差別支配に怒りと対抗方針が沸騰してきたことを話した。1952年の4・28、講和条約と安保締結のもとに、沖縄は米国占領がさらに強まった。沖縄にとっての4・28「屈辱の日」にたいして、安倍政権が今年「主権回復の日」式典を強行した。こうしたなかで、沖縄人民は日本政府による沖縄の差別と切り捨ての経緯、その厳しく酷い歴史、そして米軍と安保に蹂躙される現実、これらのことをまたもや深くきつく実感した。仲村ぜんこうさんは、沖縄の自己決定権、日本政府権力との関係を考えるなら、「独立」ということも多くの沖縄人民が普通に考えはじめたことについて、言及した。そうした、国や社会のあり方も、問われはじめていると。
稲嶺市長はたいへんすばらしいこと、沖縄の構造的差別をゆるしてはならないこと、普天間の即時無条件返還―辺野古新基地建設阻止に勝利しようとしめくくった。
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資料
» 仲村ぜんこうさんの資料(PDFファイル・約483KB)
» 辺野古新基地問題の新聞資料・稲嶺市長声明(PDFファイル・約1.45MB)
» 名護市発行・基地問題資料(PDFファイル・約7.06MB)
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