フィリピン台風犠牲者支援その2。11・13国際支援連帯デーへ!自衛隊・米軍のフィリピン出動に抗議を!
「日米帝国主義のアジア侵略支配に反対するアジアキャンペーン」=AWC運動に参加するフィリピンのバヤンやKMUから、超大型台風ヨランダによる甚大な犠牲と被害に苦しむビサヤ地方の人民への救援と再生の支援にむけ、11月13日を国際連帯デーとして取り組もうとよびかけが発せられました。わたしたちは、フィリピン台風犠牲者への国際支援について、人民運動のルートとして取り組むよう呼びかけます。
周知のようにアジア太平洋地域では、米・オバマ政権が経済的政治的支配の強化とリンクして米軍配置と同盟軍一体化をこの地域で強めています。とくに、日米軍事同盟・日米軍事一体化は、憲法の9条体系や平和的生存権をなし崩し的に破壊しながら、改憲と戦争国家化への歴史的転換を進める安倍政権が集団的自衛権行使の強行化などさまざまな策動をくりひろげ、この地域全体、いやグローバルに侵略戦争と人民虐殺を推進する暴力機構へとふくれあがってきています。
そうした米軍と自衛隊は、オーストラリア軍や韓国軍そしてフィリピン軍とともに、東アジアから東南アジアの戦略的要衝として、フィリピン域内での軍事展開や戦争作戦演習を徐々に強めてきました。今回のフィリピン大災害での救援活動に自衛隊・米軍が出動することが日米の防衛省・米軍司令部などそれぞれの政府から発表されていますが、本当のねらいは、中国、朝鮮民主主義人民共和国、東南アジア諸国ならびにこの地域の人民解放運動にたいする軍事暴力支配―侵略戦争態勢の一環であることは明らかです。
わたしたちは、フィリピン大災害への救助の口実とした自衛隊/米軍のあらゆる出動に抗議し、反対します。
フィリピン人民運動は、自己決定権の一環として、腐敗し私腹を肥やすアキノ政権に抗議し、その政権延命と関連企業・軍など支配層の癒着し腐敗した基金バラまきの仕組みを変えて、被災などに苦しむ労働者・人民への相互扶助援助資金へ変革すべきだと訴えています。また、略奪対策やら、治安維持やらで、警察や軍を被災地に派遣するアキノを批判して、とにかく公的資金のすべてを買収用ではなく、被災地救援や災害対策、社会福祉や雇用の充実に切り替えろと、人民運動側は主張しています。バヤンやKMUは反帝・反独裁の人民の自己決定権として、被災地救援活動に取り組みながら、これを激烈にアピールしています。
この労働者・人民の反帝・国際主義のアピールに応えようではありませんか。
以下に、バヤンのアピールと災害犠牲者への支援カンパのよびかけ、KMUのアピール、アキノ政権批判を掲載します。また、わたしたちAWC日本連を通じても、フィリピン台風犠牲者への支援も可能です。加入者名「アジアキャンペーン委員会」、振り込み口座「00180-0-722944」のゆうちょ銀行へ、「フィリピン台風犠牲者への支援カンパ」と書き込んで、送金してください。
バヤンのよびかけ:台風ヨランダの犠牲者のための救援と再生の作戦
「救援義援金をフィリピン、ケソンシティー、セントラル街、マーラリン角、マタタグ通り一番、のバヤン事務所へ」
次のドルの口座番号へ振り込んでもかまいません。
口座名 「Rita T.Baua」(リタ、T、バウア)
口座番号 「180218002566-3」
銀行 「Metro, Tomas Morato,QuezonCity ; MBTCPHMM」
【バヤン(BAYAN、新民族主義者同盟)資料】
バヤンは、台風ヨランダの犠牲者のための救援活動にむけて、大衆動員を呼びかける
2013年11月11日
新民族主義者同盟・バヤンは、超大型台風ヨランダ(ハイヤン)の犠牲者のための救援活動にむけて、大衆動員を行うよう、フィリピンと海外におけるすべての支部やメンバー団体によびかける。
私たちは、労働組合、公務員、協会、学生団体、住民団体、そして一般公衆に、ヨランダによって荒廃された共同体を助けるために奮闘し貢献するよう、よびかける。人民連帯供与もしくはBALSAを通じて、私たちは現在、台風犠牲者への親切心に満ちた現金や支援物資を受け取っている。今年上陸した最も強い嵐、そしておそらく有史以来の最も勢力ある嵐は、およその予測では1万人の命を奪ったのかもしれない。その嵐は、36州の400万人の大量規模に被害をあたえ、フィリピンのビサヤ地方のいたるところを荒廃へと刈り上げ取っていった。
東ビサヤ地方の多くの地域は、食料、水、電気、通信設備が無いままである。ほとんどの共同体が嵐によって損害をうけている。メディアでは、略奪が報道されている。最も酷い打撃は、沿岸部の共同体だ。嵐の打撃を受けた最初の地域、グイウアン、東サマールは、はじめ、300名の多くの死亡が報道される。救援の労働者たちもまた、強風と豪雨の襲撃によって荒廃化したと信じられている田舎の共同体まで到ろうとしている。
人民の状況は、これらの諸州の社会経済条件を背景にして、いっそう困難を強いられている。最も酷い打撃の地域、東ビサヤは、2013年のフィリピンで第三番めの酷い貧困化とランクされている。この国のすべての地域において、国家戦略調整委員会によれば、そこだけが2012年にはマイナス成長を示した。ある2011年の政府調査によれば、それは飢えを経験する家族の最も高い発生が登録されていた。嵐の被害で最も弱いものは、貧困と低開発のもとで生きる貧農と漁民である。私たちは、大規模な鉱山と掘削作業の影響のために、崩壊しやすい山地部近くにある多くの村々の状況に対して、恐れを抱いている。打撃を受けた他の地方、西ビサヤは、2012年には24、7%の貧困事例があり、27、8%という失業・不安定雇用状態にある。その地域は、低迷する農業と漁業で、よろめいている。嵐の直撃は、再びこの地域の貧農や漁民に最も深刻な打撃をもたらすだろう。
利益誘導の乱発した制度で腐敗買収をみせつけた、長年の制度的な基金不正使用は、これらの地域にいっそうの貧困を悪化させている。現体制を永続化させている権力を持つものたちは、また、これらの地域の人民の惨憺たる状況に責任がある。
この時点で、政府は、台風被害者のために、救援と再生の努力を優先すべきである。基金は、直接的に、基本食料、水、健康維持、仮設避難所へ切り替えるべきであり、同じく、中期的には生計やコミュニティの再建に振り向けるべきである。政府基金、つまり腐敗し多量な利益誘導制度の側面から考慮される負債のサービス・細目にむけて使用されるそんなものは、代わりに、台風被害者の必要のために使用されるべきである。わたしたちは、厳しい危機のときに、狭い政治的利害の促進のために、公的基金を使用することにたいし、はっきりと腹立たしく思っている。最後に、政府は、この地域における真の土地改革や破壊的な鉱山・採掘事業を終結することなどのような、人民の社会正義の諸要求に注意を払うべきである。本当の経済開発がこれらの地域で取られないなら、人口の広大な多数は、自然や人間の作った大災害の被害にますます傷つき続けるだろう。
わたしたちは、11月13日に、救援活動に貢献するために集会と討論を持ち人民を動員することによって、ヨランダ犠牲者にたいする連帯の国際デーに参加するよう、人民によびかける。
【KMU(5月1日運動)資料】
KMUは、略奪に対する警官と軍の派遣を酷評する
2013年11月11日
全国労働センターである「5月1日運動」は、超大型台風ヨランダによって荒廃したタクロバン市のガイサノ商店街で報告された略奪を受けて、その市への兵士と警官を派遣したことについて、非難した。
アキノ政府はその代わりに、飢え、渇き、薬の不足にすでに苦しんでいる台風の生存者へ救援物資の配給をスピードアップし拡大するべきであると、KMUは言った。
「アキノ政府がヨランダからの生存者にたいして暴力の使用を計画していることは、むかっ腹が立つ。略奪が起っているのは、政府の救援作戦があまりに遅く、配給があまりに少ないからだ」、とエルマー・ボン・ラボッグKMU議長は語った。
出来るだけ速やかな時間でヨランダの生存者に重大な救援物資が届く時にこそ、略奪がほとんど止まるであろうと、労働運動指導者は言った。
また彼の言ったことは、アキノ政府が救援作戦をスピードアップし災害基金を拡大するために、残されている利益誘導型資金と他の災害関連基金のすべてを投入すべきであると。
「人民は渇き、飢え、薬を必要としている。彼らは、さきほど、家や愛する人びとを失った。政府は、出来るだけ早く彼らを助けるために、すべての利益誘導型資金を解き放つべきである」、とラボッグは言った。
社会保障制度の大災害救援パッケージが襲う
災害救援パッケージの形態による、再び繰り返される災害被害地メンバー向けのローン申し込みにたいする社会保障制度の指導力に関して、KMUはまた批判した。
その社会保障制度がいましがたアナウンスしたことは、給与ローンと前記のローンの優先枠組みを適用するためにメンバーへ長期間提供する、ということである。
「これは、鈍感さの極致である。わがフィリピン人同胞は、超大型台風の被害から回復するのに困難な時期を持つことになるのは、間違いない。彼らに必要なのは、財政支援であり、貸し付けではないのだ」、とラボックは言った。
社会保障制度の指導力は、超大型台風によって荒廃された人びとを含んだメンバーへの福利厚生支出によって、社会保障制度基金をいっそう大きく維持しようとすることにある、とKMUは語った。
「“運用”という社会保障制度委員会の基準が一番の欠点であることは明らかである。より大きな社会保障制度基金は、メンバーとくに必要としている人びとへのより良いサービスに帰結しないのだ」と、ラボッグは言った。
労働者たちは支援金/物資を集め、ヨランダ(超大型台風)へのアキノの談話を弾劾した
2013年11月12日
全国労働センター「5月1日運動」によって活動する労働者たちは、高架鉄道のノースアベニュー駅近くで超大型台風ヨランダの生存者への支援金を集めるために、けさ、他の進歩的諸団体に合流した。
支援金を集める“オブレロ対策員会”傘下の様々な労働者側に立つ団体・機構といっしょに活動してきているし、それらの連盟や地域支部に救援への道のりに参加するよう指示している、とKMUは言った。
「多くのフィリピン人は、超大型台風によって荒廃させられたわが同胞の助けを欲している。もし我々が彼らのいるところの近くで救援活動をもたらせば、彼らが支援を見せて与えることはいっそう容易くなるであろう」、とエルマー・ボン・ラボッグKMU議長は語った。
労働センターもまた、Roger Soluta(書記長)とPriscila S. Ang-Maniquiz(財務部長)の名前を持った銀行口座、その銀行口座番号は、「Banco de Oro, 001490130789」であることを発表した。
KMUは、国内と世界各地の労働者へ、11月13日に、超大型台風に酷く打撃を受けた地域の救援作戦をスピードアップするよう関連政府当局に要求することによる、ヨランダの生存者のための国際的な連帯と行動の日として参加するよう呼びかけた。
アキノの11月11日談話を批判する
2013年11月12日
労働者たちはまた、ノイノイ・アキノ大統領が月曜日夜の生テレビで述べた超大型台風ヨランダに関する談話に満腔の怒りを表した。その談話は、政府の救援作戦のその総体の不十分さを否定し、存在しない遂行を自慢したので、大型台風のような無感覚な“中身の無い”ことを語ったものだった。
労働センターもまたノイノイ・アキノ大統領が月曜日夜の生テレビで述べた台風ヨランダに関する談話を批判した。官房長官が存在しない執行を自慢していたので、大統領談話は“中身”がなく、大型台風のようにだったと述べた。
「アキノがマラカニアン宮殿の内部でその談話を述べたことは、アキノの安全にとっては良かった。たとえば、タクロバン市で、飢え・渇き・絶望の生存者のまっただなかでその談話を述べたなら、アキノ大統領は彼ら生存者から青あざとなるほど殴られているであろう」と、ラボッグは言った。
ヨランダの直後の状況にたいするアキノの描写は、その日までに超大型台風の生存者の間で高まる飢えと絶望をみせているニュースとは一致しない。
「それはアキノが生存者への連帯とお見舞いを表現することに失敗したことを告げている。彼は、現場にあることよりももっとバラ色の楽観的なそれらの状況を描写しようとしている」と、ラボッグは加えた。
例えば、電力や通信ラインが切断されて、救援の道のりの調整を阻止され、地方政府の職員や従業員の死亡、このようなことから、救援作戦が遅れたというアキノの弁明はとても受け入れられない、とKMUは言った。
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