3・13米韓合同軍事演習反対のアメリカ領事館抗議行動(大阪)を闘う
バラク・オバマ米国大統領 殿
抗議文
米軍は韓国軍とともに、2月24日より、合同指揮所演習「キー・リゾルブ」(3月6日まで)および合同野外機動訓練「フォール・イーグル」(4月18日まで)という大規模な米韓合同軍事演習を展開してきた。「フォール・イーグル」には、沖縄や岩国の米軍部隊も投入され、普天間基地に配備されたオスプレイが岩国基地を経由して朝鮮半島とその周辺海域に出撃している。毎年春に行われているこの合同演習・訓練は、朝鮮民主主義人民共和国への戦争重圧を加え、朝鮮半島での戦争危機を高めることで、北東アジアの平和創造を著しく阻害している。それゆえ私たちはこれらの戦争演習・戦争訓練を強く弾劾し、現在も続くフォール・イーグル演習を即刻中断することを要求する。
1953年の朝鮮戦争休戦協定の締結からすでに61年近くが経過した。いま求められていることは、このあまりにも長期にわたって続いてきた休戦状態を早急に終わらせ、休戦協定を平和協定へと転換し、米朝・日朝の国交正常化を実現して、それによって朝鮮半島の永続的な平和と自主的平和統一のための基盤を築くことである。駐韓米軍および在沖・在日米軍の存在、継続される米韓合同軍事演習、米日韓政府による共和国への敵視と戦争挑発が、それに真っ向から敵対するものであることは明らかだ。
われわれはまた、現在進行中のアジア太平洋地域における米軍基地と米軍展開態勢の強化、米日両軍の軍事一体化の推進に強く抗議する。さる2月には、米カリフォルニア州で米海兵隊と陸上自衛隊の特殊部隊による「離島奪還訓練」が、これまでよりも規模を拡大して強行された。「領土問題」を利用した排外主義煽動をともなって進められている日米軍事同盟の強化をわれわれは弾劾し、韓国・中国をはじめアジア各地の民衆と連帯して闘う。
米国・オバマ政権が推進するアジア太平洋重点化戦略の下で、現在、アジア太平洋地域の様々な場所で米軍基地と米軍プレゼンスが飛躍的に強化されようとしている。辺野古新基地建設、高江ヘリパッド建設、岩国基地強化、京丹後米軍Xバンドレーダー基地建設などの策動もその一環だ。また、韓国においては平澤米軍基地拡張や米軍のアジア軍事戦略と一体となった済州島での韓国海軍基地建設などが進められている。さらに、フィリピン、オーストラリア、グアムなど各地で米軍基地と米軍プレゼンスが強化されようとしており、それに対する民衆の抵抗が続いている。われわれは、このような米国・オバマ政権の策動を許さず、アジア太平洋地域のたたかう労働者・民衆と連帯し、アジア太平洋からの米軍総撤収の実現に向けて闘う。
このわれわれの闘いはまた、日米軍事同盟の下で、日本の戦争国家化・自衛隊の侵略的海外派兵体制の強化を狙う安倍政権と正面からの対決する闘いである。自衛隊の「海兵隊的機能」を強化しようという安倍政権の目論見の背景には、アジアを中心に広がる日本独占資本の膨大な海外権益の存在がある。独占資本の利益のために必要なときにどこにでも自国の軍隊を派兵できる態勢をつくりだそうとする安倍政権の策動を許さない。われわれは、昨年末に強行制定された国家安全保障会議(日本版NSC)と特定秘密保護法の撤廃を求め、さらに、集団的自衛権行使の容認、それにともなう関連諸法の改悪、国家安全保障基本法制定、日米ガイドライン改定、そして憲法改悪など、安倍政権がもくろむ戦争国家化策動に反対して闘う。また、原発の輸出と再稼働、TPP締結策動など一連の反動攻勢と対決する。
われわれは、米日帝国主義のアジア支配・侵略の強化に反対し、アジア太平洋地域の労働者・民衆と固く連帯してたたかう。米韓合同軍事演習弾劾!日米軍事同盟粉砕!米軍はアジア太平洋地域から総撤収せよ!
2014年3月13日
米韓合同軍事演習弾劾!アメリカ領事館抗議行動参加者一同
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