4/23経産省前・反原発テントの裁判闘争
経産省前/反原発テント裁判の闘いの報告
4.23地裁前での開廷前抗議集会にはAWCの幟旗をもってAWC首都圏が参加。参議院議員会館講堂の取り組みにも参加した。
傍聴に並びましたが、惜しくも外れましたので、昼食後、テントに座り込み、それから16:00~報告集会に参加。会場は満席。福島からは人見やよいさん(原発いらない福島の女たち)が発言。そして、この日、薩摩川内市から駆けつけた村山智さん(原発ゼロをめざす鹿児島県民の会)の話と、反原発ドンパ節は全国の原発再稼働阻止の突破口を開く確信に満ちていました。
原発から15キロの地点にある団地に住んでいる村山さんの話。『薩摩川内は保守的と思われているが、実際は過半数が再稼働反対だ。立ちあがった勇気ある人々が、1.2号機を止め、3号機増設を凍結させていることを、多くの皆さんに知ってもらいたい。団地がどう変わって行ったか?!子どもたちだけでも速く逃がさなくてはならないと。署名活動を始めたところ、反対でも署名はできないなが、みんな反対だと。福島みたいになったらと心の中では川内市民は反対なのです。九電は活断層をできるだけ小さく小さく見せようとしている。そして、地震対策をやろうとしていない。』桜島の噴火、火砕流にも触れて、『規制委員会は火山が噴火した際の避難を考えると、危険な火山があるところの半径 160キロメートル以内は原発設置はできないとしているが、九電は危険性はないと逃げようとしている。』と厳しく糾弾しました。最後に『川内がストップできれば全てがストップできる。』と力強く訴えました。
大口弁護士の話。『1年間の裁判を振りり返ってみて、皆の力が裁判に反映していると感じる。一人の人間としてテントが大事に思う。勝利しなくてはならない決意だ。ベラルーシから訪ねてきたが、経産省から感謝されることはあっても、出て行けと言われることはない。「国際的感覚」が全く欠如。再稼働?!輸出!? 日本は何をやっているのか!?この1年間の裁判は根本的に間違っている。経産省はビデオ全部出せ!裁判所は早くなかみに入って欲しいと要請してきたが、初めて入った。あの二人(淵上、正清両氏)が悪い奴と言っているが、このテントは2人だけのものではない。子どもたちの運命を憂えている多数の人々が法廷の中に入れろ!と言っているから、広く深く大きくする。できるだけ じっくり闘っていく。これから本格的論戦に入る。満を引いて躍り出る。いよいよ佳境に入って行く。』と淡々と締め括りました。
1月から風邪をひいて治るのに2カ月半もかかった人見やよいさんの話。『風邪がなかなか治らないのは、放射能の影響と想わずにはいられない。若い人たち、子どもたちが心配。ベラルーシでは「チェルノブイリ」という言葉を使ってはいけないという命令が出されたと聞いて、ショックを受けた。福島も27年経ったら無かったことにされてしまうのか!?この国が何処へ向かって行くのか怖くて怖くてしかたがありません。主権者として私たちは国にものを言う権利がある。国にものを言って行く拠点としてテントがある。それに対してこのように無法な圧力をかけてくることに怒りを禁じ得ません。国は私たちの叫びを聞く義務があると思う。原発はいらない!再稼働してはならない!誰も責任を負わな いから。』 終わりにひとつはテント裁判に勝つこと。そして、『選挙では脱原発候補に勝ってもらいたい。これからは勝って、勝って、勝って行きましょう。』と呼びかけました。
「伊方の家」から駆け付けた八木さんの話。『伊方に行って約5カ月になった。34年ぶりに、伊方で井戸川さん(双葉前町長)の講演会が開催された。草の根の運動を作って行かなくてはならない。八幡浜を突破口として。再稼働で完全に捨てられる。選挙でそのことを表現することが困難か?!今、村山さんの話を聞いて、伊方ではまだまだと思う。川内原発と伊方原発の再稼働阻止の闘いを、連帯してやって行かなければいけないことを痛感した。』
この日、懇親会や交流会に参加し、ますます、原発の再稼働・輸出の阻止、廃炉化の闘いの思いを強めました。
(AWC首都圏幹事・高槻民枝)
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