アジア共同行動・日本連絡会議

日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する

日本連絡会議ニュース

 

 

 

韓国CCBの開催が成功!侵略戦争・米軍基地と原発に反対し、新自由主義を許さないアジア共同行動をすすめよう!


セウォル号沈没事件で儲け第一、安全安心や人命を無視する新自由主義の構造的問題が満天下に暴露され、これにたいする韓国人民の朴政権批判が大高揚する韓国・ソウル。そこで、AWC=「日米の侵略支配に反対するアジアキャンペーン」の「国際キャンペーン調整委員会」会合(CCB)が5月2日から6日にかけて開催された。

CCB会合には、韓国(AWC韓国委員会、左派労働者会、仁川人間連帯、アルバ労組、青年左派など)、AWC日本連、台湾労働人権教会、フィリピン・バヤン、インドネシア活動家が参加した。アメリカのANSWER連合からは、連帯メッセージを寄せられ、ネットを通じた会議参加となった。

5月1日の労働者の国際団結と闘争の日、ソウルでは、日本やフィリピンの青年が、アルバ労組や民主労総のメーデーへ参加しました。

CCB会合の合間には、セウォル号犠牲者の焼香所への弔問、米国大使館・日本大使館への抗議行動、セウォル号事件弾劾の行進への参加、ユソン企業労働者の闘いへの支援、双龍自動車労組訪問、などを展開した。

昨年末に逝去されたイスガップ先生への墓参も行われた。

決議採択では、「歴史を歪曲し、アジア民衆に敵対する安倍政権を弾劾する特別決議」、「京丹後市宇川地区における新たな米軍基地建設計画の撤回を要求する決議」、8月21日に岩国基地強化反対への国際的支援の行動デーとする決議などが討論され、決定した。

オバマのアジア歴訪による米軍のアジア配備強化やTPP・新自由主義がすすみ、安倍もTPP推進、集団的自衛権行使可能への歴史的大転換、沖縄・辺野古新基地建設強行な策動、原発の再稼働・輸出、派遣法改悪や労働時間規制解除=長時間労働ただ働き、差別排外主義を私たちに攻撃している。

差別分断や排外主義を粉砕することが問われています。アジア太平洋地域の人民の国際的団結をもって、日米の侵略戦争・軍事基地強化、新自由主義グローバリゼーションを阻止していくことが重大なたたかいとなっています。

韓国CCBの成功を通じて、差別排外主義勢力を粉砕し、労働者人民の解放運動を国際規模ですすめよう。

決議された、岩国基地強化に反対する国際デー、京都Xバンドレーダー基地反対について、掲載します。


岩国国際デーについての提案

アジア共同行動日本連絡会議

[趣旨]

岩国基地の大規模な強化に反対し、これとたたかう現地の人々への連帯を表明するために、8月21日を岩国民衆のための国際デーとし、アジア太平洋および世界の各地で連携した取り組みを行うことを提案する。

[背景]

日本の山口県岩国市にある米海兵隊岩国基地は、2005年以来の「在日米軍再編計画」の一環として、また、米国のアジア太平洋地域に向けた「再均衡」戦略のもとで、現在、集中的に強化されようとしている。その内容は以下のようなものである。

  1. 神奈川県の厚木基地からの空母艦載機59機の移転
  2. 厚木基地から移転してくる米軍人とその家族のための愛宕山(基地の外)での大規模な米軍住宅施設の建設
  3. 沖縄の普天間基地に新たに配備されたMV22オスプレイの全国飛行訓練等での運用拠点化
  4. 沖縄の普天間基地からのKC130輸送機の移転
  5. 2017年までのF35ステルス戦闘機の配備

すでに完了した基地の拡張と上述のような機能強化によって、米国は岩国基地を120機の戦闘機が所属する北東アジア最大規模の米軍基地に変えようとしている。日本政府はそれを政治的・財政的に大きく支えている。

岩国基地はまた、在韓米軍基地を除いては、朝鮮半島の最も近くに位置する米軍基地であり、米日帝国主義の朝鮮民主主義人民共和国に対する侵略戦争策動の最前線を担っている。

2006年3月12日の住民投票において、過半数以上の岩国の人々が、基地強化に反対する意思をはっきりと表明した。2007年12月1日には基地強化への怒りを表明する1万人集会が開催された。2010年8月21日からは、米軍住宅の建設予定地である愛宕山で、近隣住民らによってこの計画の撤回を求める定例の「愛宕山見守りの集い」が開始され、その回数はすでに120回を超えた。

しかし、米日政府は、このような現地の住民の意思と持続したたたかいを無視し、岩国基地の飛躍的強化を推進しようとしている。

[提案の目的]

この提案の目的は、岩国基地強化計画への国際的な関心を高め、抵抗する住民に対する国際的な支援と連帯を組織することで、粘り強くたたかう岩国の人々を激励することにある。

このために、現地の住民の持続的な抵抗を象徴する「「愛宕山見守りの集い」が開始された8月21日を岩国民衆のための国際デーとし、各国・地域で実行可能な取り組みを行うことを私たちは提案・要請する。

[取り組みの具体例]

岩国の人々への連帯と激励を示すために、例えば次のような取り組みが考えられる。

  • 岩国の人々への連帯メッセージの送付
  • 岩国の人々に連帯する認証ショット・キャンペーンへの参加
  • 岩国基地強化の問題をアピールする写真展等の開催
  • 各国・地域での米大使館・関係施設への申し入れや行動

など

岩国基地はアジア太平洋地域において最も集中的・飛躍的に強化されようとしている米軍基地のひとつであり、これに反対する民衆のたたかいへの各国・地域の同志たちの引き続く注目と支援・連帯を要請します。


京丹後市宇川における米軍基地建設計画の撤回を要求する特別決議

米軍Xバンドレーダー基地建設の5月着工反対!

米日両国政府は2013年2月22日、日本の京都府京丹後市宇川地区に米軍Xバンドレーダー基地を新たに建設すると公表した。約160人の米軍人・軍属の常駐が計画されているこの米軍基地は、朝鮮民主主義人民共和国の弾道ミサイルの迎撃を主目的とするもので、米国のミサイル防衛システムの重要な一部となるものである。この新たな米軍基地の建設は、東アジアの軍事的緊張をさらに高め、米日軍事一体化と日本の戦争準備の重要な一部となるものである。安倍政権は現在、集団的自衛権行使の合憲化を狙っているが、米軍Xバンドレーダー基地建設はまさにその先取りにほかならない。同時に、宇川における米軍Xバンドレーダー基地の建設は、近畿地方で最初の米軍基地建設となるもので、近畿地方北部を戦争準備の最前線とするものである。私たちは、このような米軍基地建設に反対し、米日両国政府に対して基地建設計画の撤回を強く要求する。

宇川の住民は、基地や軍隊に脅かされることを拒否してきた。豊かな自然と共生する平和な生活を子どもたち、孫たちに引きついでいくために、この米軍基地建設に反対してきた。宇川地区ではすでにこの米軍基地の建設計画の撤回を要求する署名が住民の過半数を超えた。さる4月20日には、関西一円、そして沖縄・岩国・神奈川の反基地運動の代表など日本各地から400人が宇川地区に結集し、多くの住民が歓迎するなかでデモンストレーションが行われた。

しかし、在日米軍と日本の防衛省は、地元の住民の反対の声を無視して、基地建設を強行しようとしている。在日米軍に義務付けられている「日本環境管理基準」にもとづく環境影響評価すら実施されてはいない。在日米軍と防衛省は、この5月にも具体的な基地建設工事を着工すると宣言している。そんなことは断じて許されない。

民衆こそが主権者である。「外交・防衛は国の専権事項」などという日本政府の主張は絶対に認められない。米日両国政府には、人々に米軍基地を押しつける権利などないのだ。

私たちはこの新たな米軍基地建設計画に抵抗する「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」および「米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会」、同「近畿連絡会」のたたかいを支持する。そして、米日両国政府に対して、基地建設工事の5月着工を中止し、この新たな米軍基地建設計画を撤回するように強く要求する。

同時に私たちは、沖縄・岩国・神奈川など日本各地の反基地運動、韓国・済州島での海軍基地建設反対闘争、フィリピンをはじめアジア太平洋各地で米軍基地と米軍プレゼンスの増強とたたかっている民衆への私たちの心からの連帯を表明する。

宇川での米軍Xバンドレーダー基地建設を撤回せよ! 5月工事着工を中止せよ! 米軍はアジア太平洋地域から総撤収せよ!

2014年5月4日
第17回AWC-CCB会議(於・ソウル)

関連資料

» 韓国CCB日本報告(PDFファイル・約320KB)

» 岩国国際デーについての提案(PDFファイル・約155KB)

» 京丹後市宇川における米軍基地建設計画の撤回を要求する特別決議(PDFファイル・約143KB)

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