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日本連絡会議ニュース
7・3緊急！「原発いらない福島の女たち」の環境省抗議行動
福島を早朝出発した「原発いらない福島の女たち」は、この日午後2時前に環境省合同庁舎前に到着するや、早速、黒田節子さんの司会で集会が始まったが、一方、石原伸晃環境大臣宛ての要請書を携えて、白い防護服を着て環境省内へ入って行く20数名の申し入れ行動を激励し見送った。
要請内容は以下の4点である。
1．被害者の除染に偏らない被曝低減措置を早急に策定・実施すること。
1．原発事故子ども被災者支援法の理念に則り、環境省の被災地/者支援政策、放射性物質対策を抜本的に見直すこと。
1．今後の対策、立案には被災者の声を反映させること。
1．石原伸晃環境大臣は辞任すること。
石原伸晃の「最後は金目でしょ」暴言や、「毎時0．23マイクロシーベルトは除染の目標値ではない」(除染に関する有識者との懇談会)と、除染目標値の引き上げが検討されていることなど、被害者を無視、ないがしろにしていることへの怒りと、安倍政権の集団的自衛権容認閣議決定への危機感が、「福島の女たち」を緊急抗議行動に駆り立てたのである。200名の参加者たちは、福島の悲痛な叫びと憤怒に耳を傾け、フクシマを忘れない事こそが、唯一の希望への道であることを確信して、この闘いに固く連帯した。
「国は子どもを見殺しにするな！」「20ミリシーベルト容認を許すな！」の抗議プラカードが如実に示しているように、命よりも金、人間の生存権よりも金、まさに新自由主義の本質を曝け出しているのだ。
6月10日の発表では、福島県での事故当時18歳未満の子どもの甲状腺癌は増え続けており、癌の子どもは50人、疑いは39人に上っている。しかし、県民健康調査検討委員会は、原発事故との因果関係を認めようとしていない。チェルノブイリ原発事故の教訓を積極的に生かすことが鋭く問われているのだ。それが環境省たる責務ではないか！
この日の創意工夫に富んだ果敢で多彩な闘いは、3・11大震災が発生した午後2時46分に合わせて環境省内では黙祷、通りでは抗議のダイイン。そして、詩の朗読。サックス演奏。チャンゴ、歌などで、環境省合同庁舎前の通りは、参加者すべてが解放されたひろばと化した。
その後、「福島の女たち」の闘いは有楽町の外国特派員協会で記者会見に臨んだ森園さんらと合流して、首相官邸前に移動。そこで発言に立った武藤類子さんは、冒頭、「3年間原発事故の苦しみの中で生きてきた私たちに、苦しみを増やすだけだ」と、安倍政権の集団的自衛権容認閣議決定を徹底的に糾弾して、撤回することを断固として要求しました。そして、「日々、人権や、生きる権利が狭められている。福島をよく観察していると、人々をないがしろにし、いかに軽んじているか、いかに犠牲の上に成り立っているかよく見える。福島をよく見て下さい！私たちの世代はなんとしても止めなくてはならない。70年間、殺さない、殺されないできた。さらに、放射性物質をうみだしているこの世界を若い人に背負わせてはならない。安倍さん、閣議決定を撤回してください！」と、再度、力強くしめくくりました。
闘いはこれからです。「原発いらない福島の女たち」と固く連帯して安倍政権を引きずり降ろそうではありませんか！集団的自衛権容認閣議決定粉砕！原発の再稼働・輸出阻止！反核・反原発・反戦で闘おう！闘いの中に希望も勝利もあるのだ！必ず勝利できる！
（高槻民枝 AWC首都圏幹事）
