7.16川内原発再稼働をやめろ!規制委員会抗議行動 第3波(全国行動)
「再稼働阻止全国ネットワーク」主催で取り組んできた規制委員会抗議行動11回目(全国行動第3波)の7月16日、規制委員会は度重なる抗議・要請・申し入れ行動を無視して、川内原発1・2号機の新規制基準適合性審査に関し、合格通知にあたる「審査書案」を発表した。
この日、11時~12時半、田中俊一委員長へ「審査書案」を破棄しろ!暴挙を許さない!と、原発立地の鹿児島、福島、北海道などから、抗議・要請・申入書を携えて駆け付けた。六本木の規制委員会前は多数の報道陣が詰め掛ける中、165名の参加者の憤怒が爆発した。
主催者発言で、柳田さんは、「地震動が低すぎ。桜島も噴火している。川内原発はおかしい。」のプラカードを胸に、冒頭、“日本滅亡”にする日になると、川内原発「合格」を糾弾した。そして、この不当な合格通知に心から抗議して最後まで現地のたたかいと共にしていくとあらためて強い決意を表明した。
「かごしま反原発連合有志」代表の岩井さんは、川内原発で、いざ過酷事故発生という時に、「避難誘導」に当たるべき自冶体職員の職場放棄が起こらないとはいえない。『避難計画』についても片道切符の絶望的事態で、絵に描いた餅だ。住民に「避難」を求めるのではなく、川内原発自体が避難すべきだ。すなわち「廃炉」が先だ。この間、『基準地震動』が、安全基準の中心になってきたが、こんなものは電力会社主導の所詮「架空」の数値だ。「中央構造線」が縦断する「九州島」全体が「巨大な火山島」であり、至る所「活断層」だらけの「地震の巣」であり、『基準値』などなんの助けにもならない「絵空事」に過ぎないと一蹴した。
続いて川内原発の周囲には、阿蘇カルデラ・小林・加久藤カルデラ・姶良カルデラ・阿多カルデラ・喜界カルデラなどひしめいているが、この内の3つが海底に潜んでおり、「海底火山」噴火の危険を常に秘めている。火山噴火に高を括ってはいけない。このような人知を超えた脅威をはらむ「大自然」に「畏敬の念」を持つことが必要だ。廃炉が喫緊の課題だ。規制委員会に大英断を望む。モニタリングで海底火山をどうできるのだ。再稼働語る資格ない。即刻、「審査書案」を破棄することを申し入れたいとアピールした。
「原発いらない福島の女たち」は全国行動第2波に続いて武藤類子さんら4名が駆け付けて、「福島と同じ悲劇を起こしてほしくない。福島の現実を考え、心にとめてください!福島は再稼働を望んでいません!」と切々と訴え、森園さんが「川内原発再稼働『合格』通知の暴挙を許さない!」の抗議文を怒りをもって読み上げた。
「汚染水問題を憂う京都府民の会」の木原壮林さんが〈緊急声明〉【川内原発の安全対策を「新規制基準」に適合とした原子力規制委員会(規制委員会)を満腔の怒りを込めて弾劾する!再稼働は再事故の準備だ!川内原発の審査基準適合を撤回せよ!規制委は解散し廃炉委員会をつくれ!】を発表した。
その〈声明〉の最後で「規制委員会は経済に牛耳られて、再稼働を策動するのみで、人間の尊厳や人格権を尊重しようとする態度のかけらも持ち合わせていない。その意味で、人類への敵対者である。『国民の生命、健康および財産の保全に資する』という設置目的は、忘却の彼方である。再度の大惨事=地獄への扉を開ける再稼働を画策する規制委員会を徹底糾弾・解散させ、人間の立場に立って、全原発の即時廃炉を安全に進める委員会の設置を要求する。川内原発再稼働は許せない。『審査基準適合』を撤回せよ。」と、厳しく弾劾している。
ところで原発輸出、核武装準備を経済界とともに目論む安倍政権は、被曝労働者の犠牲の上に原発再稼働を、「戦争する国」作りと一体に強行しようとしている。戦争と貧困、被曝受忍を強要する安倍政権を打倒するしか労働者民衆の希望は見えない。諦めず全国各地の反戦・反核・反原発・反基地の闘いと連帯し、点から線へ、線から面へと運動を拡大して怒涛のごとく国会を巨万の労働者民衆で包囲して、平和的生存権、幸福追求権を獲得していこう!希望はたたかいとるものだ!
●各地の原子力規制事務所(現地のオフサイトセンター)および本庁(六本木の原子力規制庁)に提出された申入書は川内、福島、泊、青森、東海、柏崎刈羽、志賀、敦賀、島根、伊方、玄海、再稼働阻止全国ネットワーク、福島原発事故緊急会議など。
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