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日本連絡会議ニュース
川内原発審査書案撤回しろ！8・27規制委員会抗議・申入れ行動
8月27日（水）、12：00～13：30、原子力規制委員会の六本木ファーストビル前には肌寒く雨がいつ本降りになるか不安な天候の下で、九州薩摩川内原発現地から駆け付けた鳥原さん、志賀原発のある富山から藤岡さんの訴えに、58名の参加者が熱心に耳を傾けました。
司会の柳田さんは、「再稼働阻止全国ネット主催で昨年7月から始まった規制委員会抗議行動は本日で12回目になるが、規制委員会は推進ありきの本質を露わにしてきた。今日は現地の声を含めて発言して頂く」と述べました。
まさに‘継続は力なり’です。規制委員会は7月16日、立地現地住民を初め全国の再稼働反対の声を無視、抗議行動を押し切って川内原発1号・2号機にゴーサインを出したが、マスコミ報道によれば合格の審査書の完成は9月以降になる見込みである。どんなにあがいてもデタラメで無責任極まりない審査書など完成できるはずがありません。撤回あるのみです。アジア共同行動首都圏も昨年の9月11日の規制委員会抗議行動から継続して参加してきました。
再稼働阻止全国ネットワーク事務局の木村さんは次のことを強調しました。福井地裁の大飯原発訴訟の勝利判決、福島原発告訴団の検察審査会が出した「起訴相当」の議決書、自殺は原発事故が原因と福島地裁が因果関係を初認定（東電に4900万円賠償命令）など、事実は隠せない、と。規制委員会はすべての原発再稼働審査を直ちに凍結し、福島の汚染水対策に専念して真相究明、廃炉が先だ。今回の川内原発の審査書案に対するパブリックコメントは1万7千通ということだが、規制委員会は「科学的、技術的要件に限る」とパブコメの内容を限定している、と批判した。そして、国民の安全を確保出来ない審査書を撤回すべきと断じた。
鳥原良子（川内原発建設反対連絡協議会会長）さんは自主的市民アンケートをとったが、その結果は住民の85％が原発いらないこと。福島の二の舞はして欲しくないという気持であった。廃炉にすれば仕事もあるし、原発に頼らない自立した町作りをめざせる。まともな住民ならエネルギー政策は原発から撤回することだと考えている。しかし、金に関係ある議員、市長、知事はまったく住民と逆で、議会の方は26人中22人が再稼働賛成である。住民の有権者は8万人いるが、避難計画説明会参加者は250人にも満たない。市は広報を出していない。避難計画が不十分であることを自覚しているからだ。事故当日は臨機応変にするとして、10キロ以外丸投げした。住民を守る体制になっていないと、国をはじめ議員、市長、知事、規制委員会の責任を糾弾した。避難計画の体制を作ってほしい。再稼働は絶対反対だ。規制委員会に自分たちの事として聞いてほしいと要望した。
藤岡さんの発言は「命のネットワーク」の抗議文を添付ファイルしますので参照してください。「原発いらない福島の女たち」の申入れ書も添付しました。今回はこの他に「再稼働阻止全国ネットワーク」「たんぽぽ舎」「福島原発事故緊急会議」が申入れ書・要請書を規制委員会に手渡した。
アピールでは再稼働阻止全国ネットワークの小川さんが、推進派である「日経新聞世論調査（日経新聞＋東京テレビ／2014．8．22～24実施）」の結果を分析。原発再稼働賛成：32％（前回35％）、反対56％（前回52％）、再生エネによる電気料金UP：受け入れられる61％、受け入れられない31％。この3年半、原発とむきあってきた。原発なくてもやっていけると、国民は敏感に反応している。鹿児島では85％が、全国でもこの数字だ。原発ない社会をつくるのだ！行動で示していこう！国民の目に見えないところで再稼働が進められている。原発は人間が動かすから間違うし、慌てる。これがフクシマだった。直ちに全て審査を止めて、国民の前で目に見えるところで堂々と出して議論しろ！と、規制委員会に要請しました。
この他、原子力規制を監視する市民の会（内容は「火山専門家会合で川内原発火山審査の前提が崩壊：審査は白紙に」）、田中一郎さん、奥野さんのアピールもありました。90分の川内原発再稼働阻止の闘いの全てを報告できませんが、規制委員会を追い詰めていることを実感できる密度の濃い抗議集会でした。川内原発反対の立地住民と連帯し、全力で川内原発審査書案を撤回させよう！
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