日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する 日本連絡会議ニュース |
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夏季反戦合宿、岩国にて8・30-31開催。11・29-30岩国国際行動へ!2014年8月30-31日 岩国夏合宿報告西日本は大雨や土砂災害が続く今年。8月30-31日、AWC日本連の反戦合宿は、山口県岩国市で行われました。この二日間は、8月で唯一天気のいい日でした。地元の人がうれしそうに言っていました。夜には、岩国花火大会が行われ、恵まれた日程となりました。米軍再編-日米軍事一体化と集団的自衛権を進める新たな段階の日米軍事同盟の下で、沖縄・辺野古新基地、岩国・愛宕山米軍住宅、京丹後米軍Xバンドレーダー基地などで、建設着工が現地の民意を踏みにじって襲いかかっています。わたしたちはこれらと各地で全力で反対して対決しています。米軍基地撤去‐日米安保破棄に勝利する闘いにむけ、岩国現地と交流・連帯を強めていかなくてはなりません。11月末の国際反基地企画とデモなどの方針を岩国住民の方々といっしょに作り上げるために、岩国反戦合宿が行われました。 首都圏、京都、大阪、神戸、福山、山口、福岡など、全国から約40名が参加しました。最初に、共同代表の白松哲夫さんがあいさつしました。白松さんは、安倍政権の集団的自衛権閣議決定する状況では、闘いの内実が問われていると話しました。それは、戦後人民運動の弱さであったアジア人民との連帯が大きなカギとなると訴え、反戦合宿の意義を述べ、集中した論議を提起しました。 続いて、岩国市議の田村順玄さんの講演が行われました。約90分に及ぶ話は、まったく退屈させません。自分の生い立ちも話されました。きたる10月19日に岩国市議選があること(市職労委員長後に市議)、六期目をめざし、多忙のなかでした。13年6か月存在した「満州」で生まれ、三日後に敗戦。若いころには、ベトナム反戦で岩国米兵が逃げたところが大川さんの教会、反戦喫茶ホビットも流行っていた。岩国は戦争と関連し歩む。朝鮮戦争では、基地周辺の川下地区は、米兵が遊興し、札びらがばら撒かれ、退廃した状況にあった。ハナちゃんという子どもが米兵に陰部をえぐられ殺された事件。ベトナム戦争、湾岸戦争、9・11後の戦争など、川下地区が戦争とともに盛衰したこと。先日、愛宕山にある戦時中の地下トンネルの見学会をマスコミとともに行った。岩国に戦争の遺跡が各地にある。空母艦載機が来る予定のなかで、KC130空中給油機・ハーキュリーが普天間基地から来て、沖縄の負担軽減を諸々に宣伝するが、ハーキュリーはいつも沖縄に行っている実態。京都のXバンド米軍基地は、阻止する最初の闘いが肝心。岩国基地ではいま格納庫の建設中。弾薬庫を移し、日本政府がつくってくれる。80エーカーの土地が自由に使える。米軍・板付空港のF4が九州大へ墜落。これから、岩国基地の沖合移設事業が署名運動を伴って進み、“市民の悲願”とか国際空港化とか宣伝された。予算復活折衝をもとに、西日本の公共事業もやることがなく、基地拡張の工事が徐々に行われた。岩国の大企業・帝人が基地と矛盾し移転。1982年に東京・砂防会館にて沖合移設推進事業式典へ反対・抗議のビラまき。市から処分を受けた。1994年、沖合移設の起工式に広島防衛局から招かれない市議となる。97年に沖合移設の反対ビラ。2000年には、欠陥機・オスプレイが岩国に来る危険をビラで訴えた。その通りになった。そしてKC130給油機の岩国移転。今になって強行し、沖縄知事選の仲井真の三選をねらい、「負担軽減」を宣伝。すでに7月中にハーキュリーはすべてきたが、おととい小野寺防衛大臣が岩国に来て市議会議長や市長に頭をさげた。沖縄を睨んだ動き。ハーキュリーへマスコミ記者など載せて、岩国上空を遊覧飛行。マスコミ記者が従軍記者となる。沖合移設から、厚木艦載機が岩国に来ることになる。米軍再編によって岩国は騙された。沖合移設の埋め立ての無効裁判、いま、最高裁。広島の土砂災害が50万リュウベイながれたが、沖合移設では愛宕山から2000万リュウベイの土砂を取って行った。愛宕山の米軍住宅反対の裁判は、高裁。2000戸の米軍住宅のうち、高級将校の270戸が愛宕山という計画。250億の赤字となった愛宕山都市住宅開発を中断し、防衛省へ売却した。住民の抵抗ですきかってできない。岡村さんは、第二ステージとして、抵抗の圧力をかけ、米軍住宅を許さず、その使い道を変えていく闘い。2017年に艦載機59機が来る。岩国は、米軍再編の中心。2017年には、F35ステルス機の配備。これは、米軍再編計画に明記されていない。辺野古にV字の新基地計画、ヘリコプター基地というが、F35を搭載できる強襲艦ボノム・リシャールが接岸できると防衛官僚は認めた。岩国とおなじ接岸構造をつくり、岩国でやったことが辺野古でやられている。安倍政権となって3兆円台の軍事費は5兆円台となった。戦時中の雑誌を手に入れ、そこには戦争動員・愛国教育が溢れている。秘密保護法や集団的自衛権など、安倍政権がやっている。戦時中の出来事がお笑い話でなく、そうした仕組み、靖国参拝、戦時体制をあがめるなどが、今つくられている。日常生活から意識して、戦争反対を取り組んでいくこと。それが重要。そうした20年目の議員活動を進める、と。 質疑では、満州開拓団の最初が岩国の愛宕・川下からの出身であると知ったが、そのあたりはついては? 岩国基地拡張の具体的な動きは? オスプレイ佐賀空港配備の分析は? 集団的自衛権閣議決定で大きな反対がうまれているが住民投票に勝利しその後も裁判でたたかう岩国住民の安倍政権への批判はどうか? 戦争の地下トンネルのついての質問、京丹後Xバンドレーダー米軍基地の米軍住宅問題で岩国の闘いの経験からのアドバイス、などがでました。 田村さんから具体的に丁寧に答えていただきました。とくに印象深いのは、反対行動によって、簡単にやらせていないことの意義、それが決定的に大きいことでした。反対行動・抗議申し立て・質問などをして愛宕山工事も現在止めているなどは、反戦平和運動や人民の生存権闘争にとって核心的であることを改めて認識できました。 つづいて、夕方には、韓国・クンサン米軍基地反対運動との岩国訪韓団の報告が行われました。岩国反基地運動から岡村さんや戸村さん、鳥家さんなどが参加し、クンサン米軍基地反対運動と交流し、日本の朝鮮植民地支配時代のことなども学習するツアーでした。スライドを交えて、リアルなクンサン米軍基地の諸問題と反対運動のことが理解できました。訪韓団のパンフも作成されています。事務局を通じて、手に入れてください。岩国反基地運動は、米軍再編の中心とたたかっていることであり、韓国でも同じ米軍強化の再編が行われていること、日韓民衆が連帯して、アジア全体のなかで米軍反対をたたかうことの意義が報告されました。戸村さんも参加いただき、中国や韓国のほうも、かなりナショナリズムが強くなり、戦争の足音が強まっている印象を話されました。国際交流・連帯の意義を強調されました。 初日の夜は、大川さんを中心とした交流会が飲食をとりながら行われました。大川さんは、いまの米軍再編攻撃で、岩国基地が大強化されていること、辺野古で新基地建設が暴力的に強行されていることを、強く弾劾しました。基地の被害者にされ、同時に、戦争の出撃基地の地元という加害者に強制される、その怒り、悔しさ、悲しさを訴えられました。それでも、反対運動をつづけ、各地の取り組みの連帯することがもつ、重要性、状況を切り拓いていく道のり、などの主旨が話されました。会場はその訴えの共感にあふれました。 その後、参加者の自己紹介と一言発言が行われました。また、先日行われた、岩国国際デーが報告されました。AWC韓国委員会・左派労働者会・青年左派やピョントンサの連帯行動、台湾の取り組みとメッセージ、インドネシアやフィリピンからの連帯メッセージ。首都圏の防衛省抗議行動、京都・三条河原町の青年企画・路上での岩国基地問題の宣伝、京都・祇園石段下の宣伝では海外ツアー者中心への訴えとなったこと、山口での岩国基地問題学習会、福岡では「消えた鎮守の森」の映画上映などが、行われました。 二日目は、11月29-30日の岩国国際連帯企画をめぐって、提案と議論が行われました。司会はAWC日本連の鴨居共同代表です。岩国地元からは、愛宕山米軍住宅反対運動の代表・岡村さん、瀬戸内ネットの事務局の方が参加されました。岩国をはじめ、沖縄、京丹後、神奈川、青森・三沢から、反戦反基地の報告、海外から韓国、米国、フィリピン、オーストラリアなどを招請すること。11月29日の夜には、岩国労働者反戦集会実・青年労働者、AWC日本連などが大阪のミュージシャン・「マーちゃんバンド」とともに実行委を構成し、「岩国☆希望の祭」実行委をつくって、音楽と労働者の闘争基調・アピールの企画をすすめること。などが活発に議論されました。今年の岩国国際行動は、岩国地元の人々が積極的に参加する方向で取り組んでいくことを確認していきました。 その後、岩国の繁華街にて、「岩国☆希望の祭」チラシを宣伝していきました。休日の午後、多くの岩国市民からチラシを受けとっていただきました。 今年、アジア共同行動日本連による岩国反戦合宿開催は、成功しました。岩国国際行動2014の行われる11・29-30は、地元の岩国住民が参加した新たなステージにて成功をかちとりましょう。それは、辺野古の新基地阻止、京丹後の反米軍運動、神奈川の闘い、海外の反戦反基地闘争、これらの交流と連携をかちとり、労働者・若者、岩国地元住民の参加によるコラボレーションといった画期的な企画にほかなりません。がんばろう! 関連資料» 市民と自治体との連携で米軍再編をくい止めよう!(PDFファイル・約1.20MB) » おはよう愛宕山 472号(PDFファイル・約342KB) |
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