オバマ政権のシリア空爆弾劾!
9月23日、アメリカ帝国主義・オバマ政権は、イラク攻撃の再開につづき、シリア各地への空爆を強行した。イラク・シリアの人民虐殺を繰り広げている。ペルシャ湾や紅海の米軍艦船などから巡航ミサイル・トマホークが発射され、F22戦闘爆撃機なども出撃した。サウジ・アラビアやバーレーン、カタール、ヨルダン、アラブ首長国連邦と「有志連合」を組み、「イラク政権への脅威」とする「イスラム国」勢力や「ホラサン」武装勢力などへの「自衛権」を発動した軍事攻撃というのだ。シリア北部のアレッポ、ラッカなどや、東部デリゾール周辺を空爆した。すぐに住民など数十名が米軍空爆の犠牲となったと伝えられている。
オバマ政権によるイラク再攻撃に続く、シリア 軍事攻撃にたいして、断固として、抗議し反対する。今回の軍事攻撃のシナリオは、オバマによると「包括的計画」であるという。すなわち、反米欧のイスラム急進主義武装勢力などを米軍主導の空爆などで弱体化しながら、イラク政府軍や親米クルド勢力やシリア反政府勢力の親米派といった現地親米勢力の武装力・統治力の強化をテコ入れし促進する戦略だというのだ。
また、アメリカ帝国主義は、この間、アフガニスタン、パキスタン北部への軍事攻撃をつづけており、リビアにも軍事介入を行っている。
結局のところ、「対テロ戦争」とか、「自衛権」などとダマして、アメリカ帝国主義は、反米政権や反米勢力を軍事的に叩き潰しながら、北アフリカや中東・中央アジアの石油などの資源や市場など経済権益を獲得するために、 さらにはアメリカ軍産複合体の利権のために、これらの侵略戦争を行っている。
そのために、イラクやシリアで人民が米国の空爆の犠牲になっているのだ。
そもそも、イスラム急進主義武装勢力を生み出したのは、米帝の北アフリカ・中東にたいする侵略的支配政策の帰結にほかならない。タリバンやウサマ・ビン・ラディンなどのイスラム勢力も当初は米国が反ソ連として支援し、増大した。
現在の「イスラム国」勢力なども、イラク・フセイン政権の軍事的解体とシーア派主導の政権を誕生させたこと、さらにはシリア・アサド政権と戦う反政府武装勢力を支援した過程から、生み出されている。
そしてアメリカ帝国主義は、これらの地域の再編と支配のために、侵略戦争と米軍の再配置をつよめ、人民大虐殺や戦火の激化、地域生活の荒廃化をすすめている。この間のイスラエルによるガザ攻撃・人民大虐殺も、アメリカ帝国主義が支援している。
フランス、ドイツ、英国など欧州帝国主義も、イラク空爆の開始や支援をはじめ、米帝のシリア空爆を支援している。
そして安倍政権も、アメリカ帝国主義のイラク・シリアへの空爆などを支持し、侵略戦争の犠牲者である「難民」への「支援」54億円などを打ち出した。本当の「平和主義」であるならば、アメリカの空爆や米軍派兵・軍事支援そのものをやめさせるべきであるが、安倍の「積極的平和主義」は米軍に自衛隊を一体化させ、侵略戦争をおこなう人道への罪であり犯罪である。
欧米の社会では格差・貧困や差別抑圧などの閉塞感を抱いた若者たちが、イスラム急進主義武装勢力に参加し、「 欧米社会」を痛烈に根底から、その帝国主義的寄生性や腐敗・差別を批判している状況がある。
アメリカ帝国主義・オバマ政権によるイラクやシリアへの空爆を抗議し、反戦闘争・反米軍基地闘争を各地で強力に推進していこうではないか。時代は、国際連帯した、反戦反基地闘争の大衆的高揚を要請している。断固として、進めよう!
アメリカ大使館への抗議を!
〒107-8420 東京都港区赤坂1-10-5 アメリカ大使館
キャロライン・ブービエ・ケネディ 駐日米国大使 あて
電話03-3224-5000
FAX03-3505-1862
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