12・12東京地検包囲行動―院内集会、東電抗議の闘い
【12・12東京地検包囲行動&院内集会&東電本社前抗議・要請行動】報告
12月12日(金)、福島原発告訴団主催で、12:00~院内集会、14:00~東京地検包囲行動、15:00~東電本店前抗議・要請行動が連続して闘われました。
「東京地検は4人を起訴しろ!東京電力の責任を問え!」と、福島をはじめ全国から250人が東京地検包囲行動に参加しました。
最初に、武藤類子団長は12月9日に新しい上申書が提出されたが、沢山の真実が明らかにされたと訴えました。とりわけ東京電力が津波に対する対策を怠ったことに言及しました。「一つでも対策をとっていたならば、私たちの人生が根こそぎひっくり返される様なことは無かった」、「人生をかえしてほしい!」と糾弾しました。そして、「このことは罪に問えるし、告訴は間違っていない正しい行動だと自信を持って、司法・行政に声を上げて行きましょう!」と、訴えました。
その後、森園さん、黒田さんら福島の6人が、怒りを込めて東電の責任を追及して、地検は4人を起訴せよ!とアピールしました。
最後に、弁護団を代表して海渡弁護士は、「今回の上申書は今まで提出してきた中で最も力を込めたが、衝撃的な真実が明らかになっている。」と、報告しました。「院内集会でも話したのでひとつだけ取り上げるが、津波対策が最大のネックで、東電役員も認識していた。防潮堤を造ったりしなければならないことなど、具体的に話し合われていた。日本中で一番津波に弱いのは、福島と島根であるという指摘もされていた。後、1カ月半しか捜査期間がない。起訴という結論は見えてきたし、それしかない。世論の声を大きくして、必ず起訴に持ち込みたい。起訴を信じて皆さんと共に闘いたい」と、力強く意気込みをアピールしました。
終わりにシュプレヒコール
- 地検自ら起訴せよ!
- 強制捜査を行え!
- 被疑者4人を起訴せよ!
- 原発事故の責任を追及せよ!
と叫びました。司会者からは、2月2日まで、起訴の判断を出すまでガンバロウ、とのまとめでした。東電へ、のぼり旗を持ったまま移動しました。
東電本店前抗議・要請行動では佐藤副団長が、「3.11過酷事故から3年9カ月が経ったが、収束はしておらず、家族はバラバラ、避難生活で生業を奪われた人々の苦しみを誰が責任をとるのか!この事故は何故起きたのかの原因も究明されずに再稼働などありえない。福島では4度目の冬を迎える。隣の話し声が聞こえるプライバシーがない仮設住宅で、住み慣れた故郷を追われて、見放されて4年間も暮らしている。この苦しみで人々の精神構造が破壊されている。原発は精神を破壊していく!」と、厳しく東電を糾弾しました。そして、「これ以上福島の苦しみをひろめる、そういう政策に組することはできない。」と、東電の汚染水問題を弾劾して要請行動を闘いました。
(AWC首都圏幹事 高槻民枝)
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