日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する
日本連絡会議ニュース
1・31－2・1高浜原発（関西電力）とめよう行動の報告
関電の高浜原発再稼働攻撃を粉砕しよう！
“原子力規制委の福井・高浜原発の再稼働容認の認定を弾劾する！！ ”
2月12日規制委は突然、高浜原発3，4号機が「新規制基準」をクリアしているので再稼動にむけた申請を認めるとの許可を出した。実質の再稼動許可証です。しかし、そこには人命や安全性を無視した許しがたい問題があります。一つは、この申請書は「工事変更許可」だけの申請で、耐震性の実際の結果や、保安上の規定については何も触れていない代物なのです。建設が適切か否かの検討前に、建設許可を出したのです。一般の市民社会では考えられない許可なのです。基準地震動を620ガルとしているが、小さすぎるのです。2004年中越地震は1699ガル、2007年の中越沖地震は1500ガルに比べても、あまりにも小さい値なのです。もう一つの大きな問題は、高浜原発はプルサーマル運転（プルトニウムを混合したMOX燃料）を使用しようとしていることです。MOX燃料は非常に猛毒で危険な燃料で、再処理加工も出来ません。他の原発国でも使用を止めているのです。もう一つは30キロ圏内での防災や避難計画等の安全性が明確に明示されていないことです。しかし、福島原発の事故を見ても分かるように、原発の安全対策など策定できないのが現状です。
規制委は、多数の住民の不安や疑問を無視して今回の決定を下しました。まさに、自ら重大犯罪に加担し、人命を軽んじる許しがたい蛮行です。規制どころか完全に安倍政権の原発再稼働の旗振り役となった規制委を徹底弾劾し、解体していこうではありませんか！問題はまだ終わっていません。これからは電力会社、すなわち関西電力が説明責任を果たし、住民や組長の合意を得なければならないのです。規制委にデタラメな申請が通っても、住民の意思には通らないのです。鹿児島・川内、福井・高浜原発の再稼働を阻止する闘いは、これからです。全国の反原発の総力をあげて再稼動を阻止して行きましょう！
【高浜反原発ツアー報告】
“ 関電の高浜原発再稼働攻撃を粉砕しよう！”
1月31日と2月1日に福井・高浜市で高浜原発再稼働阻止のための〈車デモ〉が取り組まれました。原子力規制委が再稼働認可のための「新規制基準」クリアを宣言するのではないかと言われているなかで、高浜との連帯を強化するための企画です。首都圏からは「再稼働阻止ネット」を中心に20人あまりの参加がありました。このツアーに参加したので簡単に報告します。京都、滋賀、大阪からも多くの支援者が参加しました。また関西のAWCの仲間も多数参加していました。
福井は天候が悪く、雪と晴れが交互に入れ替わり寒かったです。しかし地元や関西の仲間は朝から個別チラシ入れ、署名取りと動いていたようです。東京勢は少しお手伝いをし、夕方の地元集会に参加しました。60～70名の参加でした。司会は今回の企画を準備した木原壮林（若狭の原発を考える会、「若狭の家」運営委）さん。講演は大飯反原発闘争を担ってきた、中嶌哲演（若狭・小浜市）さんです。再稼働二番手など許さないとの怒りが溢れる集会でした。懇親会では全員が自己紹介して交流しました。特に今後、関西電力との闘いが重要だと認識が一致しました。関西からは必ず一万人集会を実現し、関電を追い詰めるとの力強い発言がありました。
翌日は車20台を連ねての車デモと街宣行動です。途中では山あいの集落へのチラシくばりもやりました。過疎の広大な地域での活動は大変だと実感しました。いよいよ本番、高浜原発ゲートへ向けての車デモです。風光明媚な入り江の中に4基の原発がありました。何でこんな所に危険な原発があるのか不思議な光景でした。若狭湾は原発銀座といわれるように13基の原発が連なっています。30キロ圏内には関西の水瓶である琵琶湖、そして、京都府の一部がふくまれます。原発一基で関西全域が壊滅的被害を受けるのです。福島の現状を見れば、全てが理解できます。これを動かそうとする関電の責任は重いのです。高浜原発の全景が見える漁港岸壁で、簡単な弾劾集会を行い、車デモ行動を終えました。
今回は緊急的な側面もありますが、再稼動阻止は立地地域だけで出来るものではありません。大量の電気供給をうけている関西地域は、その先頭で闘う必要があると感じました。全国の立地地域と全国の反原発運動が結びついてこそ、それが実現できるのです。安倍政権の最重要課題が、原発の再稼動と原発輸出です。この極悪非道な政権の命脈を断ち切るためにも、再稼動阻止の闘いを繰り広げていきましょう！！
