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日本連絡会議ニュース
4・14福井地裁行動報告
福井地裁が高浜原発運転差し止め仮処分決定！
4・14福井地裁行動に参加して
「高浜原発発電所3号機及び4号機の原子炉を運転してはならない」―さる4月14日、福井地裁（樋口英明裁判長）は高浜原発の運転差止仮処分訴訟においてこのように決定を下しました。昨年の大飯原発運転差止訴訟に継ぐ、画期的な決定です。
この決定はただちに効力をもち、それが覆されるまでは、関西電力は停止中の高浜原発3・4号機を再稼動させることはできません。今年11月中の高浜再稼動というタイムテーブルを示してきた関西電力、そして安倍政権にとって大きな打撃です。
この日、福井地方裁判所の前には、約300人の人々が駆けつけました。AWC京都のメンバーも司法による再稼動禁止の仮処分決定の瞬間を共にしようと福井に向かいました。
午後2時過ぎ、裁判所からで出てきた原告団が「司法が原発を止める」「司法は生きていた」と大書された紙を広げると、裁判所を取り囲む人々の中から一斉に拍手が巻き起こりました。その後、近くの国際交流会館に会場を移し、報告集会が行われました。
今回の仮処分決定では、「基準地震動」（各電力会社が原発の耐震設計で想定する最大の揺れ）について、「その実績のみならず理論面でも信頼を失っている」と指摘しています。「理論面」にも言及して、それが信頼でもないものだとしたことは、先の大飯原発運転差止判決からさらに深化した判断だと弁護団は指摘しました。
さらに重要なことに、今回の決定は「新規制基準は合理性を欠くものである」とはっきりと指摘しています。すなわち、原子力規制庁による「新規制基準」によっては原発の「安全性」は確保されないということを司法の判断として示したということです。高浜原発のみならず、全国のすべての原発の再稼働策動が問われざるをえません。
にもかかわらず、関西電力、そして安倍政権は原発再稼動を決して諦めようとはしていません。関電は即座に福井地裁に異議申し立てを行い、菅官房長官は「（再稼動準備を）粛々と進めていきたい」とすら言い放っています。
関電・政府の反動的な対応を許さず、原発再稼働を許さないたたかいをおし進めていかねばなりません。労働者人民のたたかいこそ決定的に重要です。川内・高浜原発の再稼動阻止、そしてすべての原発の即時廃炉に向けてさらにたたかいを強めましょう！
