アジア共同行動・日本連絡会議

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日本連絡会議ニュース

 

 

 

アキノ来日抗議行動の報告


6月2日、フィリピンのアキノ大統領の来日に対して、滞日フィリピン人団体のBAYAN日本支部およびミグランテ日本支部による抗議行動が取り組まれ、AWC日本連のメンバーもこれに参加しました。

この取り組みのメイン・スローガンは、「日比防衛・安保協力協定反対!(アキノは)帝国主義に協力するな!」「海外ではなく、国内に仕事を!」でした。

この日の夕方、アキノ大統領は東京・六本木のホテルニューオークラの別館で滞日フィリピン人コミュニティーの代表と面談・会食しました。しかし、日本の警察は同じ滞日フィリピン人であるBAYAN日本支部およびミグランテ日本支部のメンバーには規制をかけ、面談・会食の会場に近づくことやを認めず、このため抗議行動は会場からかなり離れたところでおこなわざるをえませんでした。

BAYAN日本支部およびミグランテ日本支部のメンバーたちは、メイン・スローガンが英語と日本語で書かれた横断幕やプラカードを掲げながら、道行く人にビラを配布し、最後にシュプレヒコールで行動を締めくくりました。プラカードにはメイン・スローガンの他にも、「日本とフィリピンの軍事協力反対!」「日本はフィリピンに軍事介入するな!」「労働力輸出政策反対!」などがありました。

このかん日比の軍事協力が急速に強化されています。フィリピンの防衛大臣は「自衛隊のフィリピン駐留を歓迎する」とさえ発言しています。他方、フィリピンは8人に1人が生きるために海外に働きに出ている「海外出稼ぎ大国」であり、日本にも多くのフィリピン人が存在し、そのコミュニティーが形成されています。しかし、日本政府の差別的な入管政策、日本における外国人移民に対する根深い差別意識のなかで、多くの人々が生活と労働のさまざまな場面で困難に直面しています。

また、当日配布されたBAYAN日本支部の声明のなかには、アキノ大統領を批判して、「彼は第二次世界大戦のあいだに日本がフィリピン民衆に対して犯した、今も記憶から消し去ることができない身の毛もよだつ犯罪の数々を忘れてしまっているのではないか」という一文がありますが、これは今、安倍政権が戦争法案の成立を狙い、歴史の改ざんをもくろんでいるなかで、私たち日本の民衆が重く受け止めなければならない言葉だと思いました。

共に生き、共に社会を変える仲間として、日本に住む滞日フィリピン人の仲間への連帯と共同のたたかいをさらに進めていきたいと思います。

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AWC International Secretariat

関連資料

» BAYAN日本支部の声明 B.S. アキノ:「あなたの来日は歓迎されていない」(PDFファイル・約219KB)


アキノ来日抗議行動・その1

アキノ来日抗議行動・その2

アキノ来日抗議行動・その3

アキノ来日抗議行動・その4

アキノ来日抗議行動・その5

アキノ来日抗議行動・その6

アキノ来日抗議行動・その7

アキノ来日抗議行動・その8

アキノ来日抗議行動・その9

アキノ来日抗議行動・その10

アキノ来日抗議行動・その11

アキノ来日抗議行動・その12

アキノ来日抗議行動・その13

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