日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する 日本連絡会議ニュース |
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安倍をたおせ!6・14日韓労働者連帯首都圏集会、国会包囲行動の報告集団的自衛権法制化の安保法制―戦争立法が憲法違反だと断定する憲法審査会を受けてから、戦争法案を粉砕する闘いが高揚し広がっています。6月14日、午前10時から、AWC首都圏の集会が渋谷の氷川区民会館で開催されました。この日の午後からは「総がかり行動」が「戦争をさせない」・安倍政権打倒の国会包囲をよびかけていました。これに合流するために、朝からの集会となりました。 冒頭に、鴨居共同代表が、関西の米軍Xバンドレーダー基地反対運動にたいする不当な弾圧に抗議しました。さらに戦争法案の制定をぜったいに阻止しようと訴えました。 経産省前脱原発テントひろばの渕上さんの連帯アピールでは、”安倍がボロボロになっている”との状況が生まれ、戦後70年の民主主義で人格形成してきた高齢者のがんばりをつづけていくと決意が語られました。反原発テントの占拠闘争、裁判闘争など、今後の予定が話されました。 辺野古リレーの仲間から、沖縄・辺野古新基地建設阻止の攻防について、具体的に報告されました。学生、青年の実力阻止の闘い、そして集団的自衛権法制化阻止と辺野古新基地建設阻止を一体のものとして闘うとその抱負が述べられました。 韓国ゲストからは、ホ・ヨングさんの簡単な講演でした。しっかりした講演レジュメなどが数部用意されていましたが、メインの「東アジアの平和のための日韓労働者連帯闘争―帝国主義と新自由主義に対抗しよう!」から重要部分をアピールするものでした。 朝鮮民主主義人民共和国と中国に対決する日米韓軍事協力の強化と自衛隊の韓半島進出策動が弾劾されました。「安倍は植民地支配と侵略戦争の反省も無しに、戦争法案の制定を狙い、すでに戦争突入に踏み込んでいる」と徹底的に抗議し批判されました。 韓国の格差/貧困化、非正規職労働者の進む状況が暴露され、アルバイト労組委員長への逮捕令状が出され、これへの抗議署名の協力要請が行われました。こうしたなかで民主労総の4・24ゼネストが取り組まれたこと。6月末には、国会前の座り込みが闘われることなどが話されました。 自衛隊が地球の裏側に出動する状況は、日本資本の海外権益を軍事力で強化するためであり、韓国資本も地球の裏側に進出していて、日米韓が同盟を強め、その内実は新自由主義と帝国主義が合体しているものであり、世界各地を支配していくものだ。今日の集会で、アジアや世界の労働者・民衆と連帯して、新自由主義と帝国主義に反対していく重要な役割があります。と、ホ・ヨングさんはまとめました。 左派労働者会のかたも発言しました。民主労総の委員長選における直接民主制導入を実現し、進歩的な活動的な団体という自己紹介のうえで、「国際連帯の力で、日米韓軍事同盟を粉砕しよう」と述べました。 質疑応答ののち、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの吉田さんの連帯アピールでした。吉田さんは、翁長知事が辺野古の埋め立て承認を取り消すか、撤回する、そのときの「本土」の闘いが本当に重要だと訴えました。政府は「特措法」さえも策動し、何が何でも辺野古新基地建設を強めてくることにたいして、「本土」側で、さきの5・24国会包囲のような、いっそう強固な闘いをつくりだそうと呼びかけました。具体的には、9・13国会包囲へむけ、7月22日に日比谷野音での集会とデモをつくりだし、安保法制粉砕の国会攻防の一環としていくといったアピールが行われました。 つづいて、「集団的自衛権法制化阻止!安倍たおせ!反戦実行委」の松平さんが連帯発言をしました。AWC首都圏が、反戦実の柱になっていることに感謝を表明し、韓国連帯、沖縄連帯など、「本土」・日本の運動が求められていること、たたかいをどうたてなおしていくのか、といった問題と行動の提起がアピールされました。安倍を倒せがおおくの人民の問題意識となってきたこと、他方、資本主義・帝国主義をたおせ!が立ち後れていること、労働者の闘いが弱くなってきていること、非正規職の増大による分断、自分の労働条件に汲々とする事態などを暴露されました。資本主義の危機といきづまりのなかで、ブルジョアジーの退陣にむけて、どのような運動を進めるのか、模索の過程にあること。反戦だけでなく、労働運動、TPP反対、沖縄、世界の課題など、自前でつくりあげていこうと、トータルな問題提起の訴えでした。 岩国労働者実からは、まず、6・4弾圧が岩国闘争に参加する労組にもガサなどの不当弾圧を広げてきたこと、これを徹底的に弾劾しました。米軍横田基地とオスプレイ配備に反対する5・29学習会と6・20現地闘争が報告され、今こそ、労働者の反戦闘争が重要であると話されました。一生、派遣労働者とされ、貧困と格差が強まり、若者が自衛隊になる。労働者が戦争動員され、戦争国家化に組み込まれる状況が進む。安倍政権打倒の労働者のたたかいが求められていること。ことしも、岩国反戦反基地闘争に立ち上がっていきましょうと呼びかけられました。 集会決議が読み上げられ、採択されました。また、米軍Xバンドレーダー基地反対運動への弾圧にたいする大阪府警への抗議署名、被弾圧者への支援カンパが確認しました。最後に、シュプレヒコールでしめくくり、国会包囲行動へと向かいました。 「戦争をさせない!九条を壊すな!総がかり行動」の国会包囲行動の前段として、憲政会館前にて、安倍たおせ反戦実の集会が参加団体などでおこなわれました。この国会包囲の前段集会の最後には、AWC韓国委員会のホ・ヨングさん、滞日フィリピン人から国際連帯のアピールを受けました。両者とも、アジア侵略戦争・植民地支配を反省せず、戦争法案を強行しようとするファシスト安倍政権を糾弾し、帝国主義打倒・新自由主義グローバリゼーション粉砕、労働者・民衆の国際連帯を強力に進めるアピールが繰り広げられました。参加者の拍手が沸き立ちました。 その後、国会包囲は2万5千人の結集をもって、各界各層からの発言などで、安保関連法案の違憲・廃案、安倍打倒を確認していきました。 そしてAWC首都圏のなかまは、韓国ゲストとともに、打ち上げ交流会をしっかりと持ちました。 |
関連資料» ホヨング氏 講演レジュメ(PDFファイル・約948KB)
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