今年もやるぞ!岩国行動 7・27学習&スタート集会へ(エル・おおさか)
戦争法制阻止の闘いの真っ只中ですが、7月27日18時30分から、エル・おおさかで、今年の岩国国際行動にむけた学習とスタート集会が開催されます。主催は、15岩国・労働者反戦交流集会実行委ですが、協賛で「岩国☆希望の祭2015実行委、アジア共同行動日本連絡会議」です。今年の、岩国国際行動は、11月28日―29日で準備をすすめています。また、8月21日は、岩国国際行動デーとして、岩国反基地闘争連帯を全国各地、 アジア太平洋各地で進める日として、とりくんでいます。
今年の7月27日の学習とスタートの集会では、岩国から、愛宕山を守る会事務局長の天野一博さんの講演をうけます。そして、ユニオンネットワークおおさか代表の垣沼陽輔さんから、集団的自衛権と日米安保について、問題提起をうけます。
アジア共同行動日本連絡会議は、沖縄・辺野古の新基地建設阻止、岩国基地強化反対、京丹後の米軍Xバンドレーダー基地撤去、神奈川基地反対、そして横田米軍基地反対、すなわちアジア米軍総撤収の闘いをすすめています。これは、アジア太平洋地域の労働者・人民の反戦・反米軍・反帝国主義・新自由主義反対のたたかいの一環にほかなりません。
わたしたちは、そうした具体的な反戦反基地の現地の闘いとアジア太平洋地域の闘いを国際的に繋げ、基地撤去―日米安保破棄の闘いを推進してきました。そうした地平をさらに前進させ、戦争法制阻止、戦後補償の実現、安倍政権打倒をとりくんでいかねばなりません。
戦争法制阻止の攻防を闘い、今年も、岩国国際行動の成功にむけて、奮闘しましよう。
岩国米軍基地…
岩国米軍基地は山口県岩国市にある。旧日本海軍基地を、戦後、米軍が接収した。自衛隊海軍基地のある広島・呉に隣接。面積790ha(甲子園球場199個分の広さ) の敷地を占め、日本本土で唯一の米海兵隊の航空基地。米軍再編で2017年に艦載機部隊が移転。極東最大となる。
愛宕山を守る会とは…
市民にとってのまちづくりの中心になるはずだった愛宕山地域開発事業。2008年5月、その開発事業の突然の中止に続き、米軍再編による愛宕山開発跡地への岩国基地機能強化や米軍住宅建設が発表された。7月9日、地元では自治会長ら12名が中心となり、『愛宕山を守る会』を作り、米軍再編・米軍住宅を造らせない運動をスタートさせた。7月14日には、これを支援するものとして『愛宕山を守る市民連絡協議会』が結成された。米軍住宅反対署名には市民の3分の1が賛同し、大きな反対集会も開催、2009年7月31日には地元住民19名が愛宕山開発事業認可取消処分取消請求訴訟(通称:山の裁判)を提訴した。しかし安倍のお膝元であり保守県と名高い山口の地で、国・県・市を相手に困難な状況が続いた。「守る会」は長期戦を見据え、2010年8月21日から、沖縄・辺野古に学び、愛宕山神社前での抗議・見守りの座り込みを毎月1の付く日におこない、現在も闘いを継続している。
岩国行動とは…<今年は11月28日・29日!>
米軍再編計画によって岩国基地大強化が発表された翌年2006年。岩国では基地推進派の妨害をはねのけ、基地強化を問う住民投票が行なわれた。投票率は58.68%、市条例が定める50%以上の要件を満たし成立。反対4万3433票・賛成5369票で、反対票は89%に上り、“基地強化NO!”の圧倒的な民意を示した。この年の秋、岩国住民の民意に連帯し、全国各地から、そして沖縄やアジア各地から反基地活動家が集まって、アジアからの米軍基地総撤去を求める国際集会が開催された。以来、運動の高揚した時も、困難なときも、毎年11月にアジア各地・沖縄・全国から集まり、岩国行動が行なわれ、今年2015年で10年目を迎える。今年は11月28日(土)-29日(日)。
岩国・労働者反戦交流集会実行委は、2006年の国際集会に参加した労働者・労働組合の呼びかけで、翌年2007年から労働者反戦闘争の再生を掲げ、現地一日共闘として結成され、以来毎年、呼びかけ人を募り、実行委を結成して、岩国行動に参加している。
様々な支援行動…
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8・21岩国デー…
岩国現地・愛宕山見守りの集いに連帯し、岩国の闘いを全国に知らせていこう!と、8月21日にはアジア諸国・日本全国で様々な活動が行なわれている。
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ノボリ旗基金…
岩国市には「愛宕山に米軍住宅はいりません」という黄色いノボリ旗がひるがえっている。風雨にさらされ半年で色があせボロボロになる。ノボリ旗を絶やさないように、と、一本700円でノボリ旗の寄贈を募っている。名前やメッセージを入れることも可。
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希望の祭…
2014年よりミュージシャンの協力を得、岩国を平和の発信基地にしようという祭が始まった。今年は11月28日夜、シンフォニア岩国で開催される。
岩国☆希望の祭を成功させるために力をお貸しください。
天野一博(愛宕山を守る会・事務局長)
私たちの岩国は、清流錦川と五連の橋で知られる錦帯橋、瀬戸内海に面して気候は温暖、周辺には臨海工場地帯が広がって、立地は最高です。その下流域のデルタ地帯に、いま猛烈な勢いで拡大・強化が進む米軍岩国基地があります。
岩国市民は、戦後永きにわたり、航空機の騒音被害や米軍人による事件・事故等の基地被害に苛まれてきました。だからこそ、2006年に行われた「艦載機部隊移転の是非」を問う住民投票においては、87%の圧倒的多数で移転反対の意思表示をしたのです。
にもかかわらず、そんな岩国市民の気持ちを利用し、住民をだまして岩国基地拡張がはかられてきました。典型的なのが、今から19年前の、基地の沖合移設と愛宕山開発です。
古来、鎮守の森として地元住民に敬愛されてきた愛宕山を削って、沖合移設のための埋め立て土砂として利用し、跡地に「未来型の住宅地」を作る、と言うものでした。基地の沖合移設は岩国市民の永年の悲願でしたし、岩国市街地の中心部に位置する愛宕山に理想的な住宅地ができれば、岩国市は「山口県東部の中核都市」として将来的にも発展する、と信じて疑いませんでした。
だから、172人もいた愛宕山の地権者は先祖代々の土地を売り、地元住民はダイナマイトによる騒音や振動、粉塵等の開発による工事被害に10年間も堪え続けて来たのです。
ところが、それらはいつしか、騒音低減のための基地の沖合移設が、米軍再編に伴う艦載機部隊移転による基地機能の拡大強化となり、市民に夢を与えた愛宕山開発が米軍住宅となってしまったのです。
私たちは、アメリカの言いなりになって、艦載機部隊の移転を強引に推し進める国、国の言いなりになって「愛宕山の米軍住宅化」を容認する県や市に対して、心から憤りを感じています。岩国では、「辺野古の基地建設反対」のようなオール沖縄で闘えず、県や市が心ある住民の声を押しつぶしているのが現状です。
そんな中、昨年から始まった「希望の祭」は、たくさんの勇気をもたらすものでした。悲惨な歴史を乗り越え、平和への思いを託した沖縄の音楽は、とても感動的で、「岩国からも平和を発信していかなくては」という、強い思いに駆られるものでした。
今年はシンフォニア岩国という広い会場で、岩国市民にこの感動を伝え、民意を無視されている沖縄の人たちとともに、平和への思いを訴えていく場としたい、と考えています。米軍岩国基地が極東最大の基地へと変貌を遂げつつある今、この「希望の祭」に協力をお願いするとともに、一人でも多くの岩国市民の参加を実現して、反戦平和の流れを作っていきたいと思います。
心ある皆さまに、岩国☆希望の祭が成功するように、力をお貸しくださるよう呼びかけます。
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