<9.6新宿デモへの連帯メッセージ>
戦争のない世界へと向かう日本の労働者民衆の闘争を支持します。
まず最初に、韓国の労働者民衆に代わって、「集団的自衛権法制化阻止、安倍たおせ反戦実行委員会」が主催する<安倍たおせ!9.6新宿デモ>に連帯と支持を送ります。
戦後70年、地球上のあちこちに戦争が広がっている。無辜の人命が殺傷され、財産が破壊され、難民が増えている。北東アジアにおいても、いつ軍事的衝突が繰り広げられるかも知れない緊張が続いている。先月に、朝鮮半島の休戦ラインで展開された南北間の緊張はあやうく局地戦争につながるところだったが、幸いにも対話によって収拾された。しかし戦争の危機が解消されたのではない。
朝鮮半島を中心にする北東アジア情勢は、一言で言って「火薬庫」だと言える。去る9月1日、米国のアシュトン・カーター国防長官は、「朝鮮半島は指一本動かしただけで瞬時にして戦争が起きる可能性のある地球上唯一の場所」であると述べた。そう言いながら、彼らは韓・米、日・米の軍事演習を継続している。朝鮮半島の休戦ラインで南北が緊張状態に突入すれば、休戦ライン一帯の住民たちは生業を止めて待避所に退避して身を守らなければならなかった。
今日の戦争は70年前とは比較にならない、恐るべき軍事兵器の対決の場になるだろう。大規模殺りくと破壊は、有史以来のいかなる時代とも比較にならないほど、人類文明の存立さえ脅かされる可能性のある凄惨な状況に置かれるだろう。そうであるのに、2次大戦当時の戦犯国家だった日本が軍国主義を復活し、戦争国家になろうとするのは危険千万なことだ。安倍政権がたくらむ集団的自衛権法制化は、過去の侵略戦争に対する謝罪と反省なしに繰り返される、災いの泥沼に陥ることになるだろう。
先月、日本で繰り広げられた「安倍政権退陣のための8.30国会前10万、全国100万人行動」は、戦争に反対し、平和を念願する日本労働者民衆の巨大な波であり、全世界に向かう響きとなりました。その日、日本の国会前で、「安倍打倒!集団的自衛権法制化阻止!」を叫ぶ12万人の参加者の姿を見て、1960年代の日本の安保闘争の精神が生き返り、その歴史を継続しているという気がしました。韓国にならありそうな警察車両を並べた阻止ラインが設置されるなど、安倍政権が危機に直面していることを感じさせました。
戦争は、いかなる理由によっても正当化されることができません。帝国主義と新自由主義者たちは、彼らの貪欲を満たすために善良な労働者民衆の生命には眼もくれません。ゆえに、戦争に反対し平和を愛する人々が戦争を擁護し、戦争を通じて権力を享受し利益を得ようとする者に立ち向かって闘わなければなりません。安倍政権が最後の関門である参議院を通過させようとしている戦争法案を食い止めなければなりません。このために日本全域で繰り広げられている安倍打倒と戦争法案廃案闘争を、私たちは積極的に支持します。
合わせて沖縄辺野古新基地建設と岩国基地拡張反対、そして福島事故についての何らの教訓もない原子力発電所再稼働に反対する闘争にも連帯と支持を送ります。戦争法案反対のための平和的闘争を抑圧する安倍政権と、その手下である警察の、いかなる弾圧や妨害も容認することはできません。日本で展開されている反戦平和運動が全世界に広がるように願っています。戦争に反対し、平和を追求する労働者民衆の闘争は勝利するでしょう。AWC韓国委員会をはじめとする韓国の労働者民衆も、日本民衆の英雄的な闘争を支持して共に闘うでしょう。戦後70年の歴史的意味を再生させ、安倍政権が狙う戦争法案が完全に破棄されるように、応援し、支持して一緒に闘います。
2015年9月6日
AWC韓国委員会
代表 ホ・ヨング