日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する
日本連絡会議ニュース
戦争法案強行採決弾劾！継続した闘いを！
安倍極右ファシスト政権は、集団的自衛権行使、PKO派兵強化、要するに海外で自衛隊の武力行使をする戦争法案を9月17日の参院特別委強行採決、翌18日をまたぐ19日未明、参院本会議の強行採決という独裁的手続きで成立させた。わたしたちは、この立憲主義を踏みにじり、クーデター的に憲法破壊をすすめ、集団的自衛権行使という違憲そのものの戦争法案の制定をぜったいに許さない。戦争法案の国会攻防は一旦の幕引きをむかえたが、戦争をさせない、九条改憲阻止、立憲主義と民主主義の推進、なによりも人民主権の前進とその行動の拡大や、大衆的実力闘争といった新たな闘いの段階にふみだしていくことが求められています。
9月17日の国会包囲の人民決起は、雨のなかで3万5千人が立ち上がりました。戦争法案ぜったい反対、安倍政権打倒のスローガンは、国会包囲―全国をつらぬく全人民の一致した要求へと高揚しました。しかも、大衆闘争の直接行動を中心として、国会包囲デモ、街頭デモが全国的にたたかわれました。
わたしたちアジア共同行動勢力は、全国的結集として、また全国各地での闘いとリンクして、国会包囲の闘いを夜遅くまで担っていきました。そして「安倍たおせ！反戦実」のなかまとともに闘い、同時に、全労協などの一翼としても、たたかっていきました。
翌18日、国会周辺には、約4万人をこえて、人民決起がうまれ、戦争法案ぜったい反対、強行採決ぜったい反対、安倍はヤメロ！などのシュプレヒコールが響き渡りました。「戦争させない！九条を壊すな！総がかり行動」では、たたかう野党への支援のスローガン連呼、自民党・公明党など戦争法案賛成議員への落選運動の決意と安倍内閣ひきずりおとしの要求がさまざまにアピールされました。なんとしても、強行採決をさせず、徹底抗戦して、この日を超えて、闘うことが訴えられていきました。しかし、安倍政権は、ついに19日未明、戦争法案の強行採決を行いました。人民主権を踏みにじり、圧倒的な反対の民意を蹂躙し、集団的自衛権行使などの戦争法制制定に突っ走っています。しかし、それは、全人民の圧倒的に多くが反対する状況に追いつめられた安倍政権のむちゃくちゃぶりをかえって浮き彫りにしています。
闘いはこれからだ。やつらをとおすな！民主主義はわたしたち人民の権利だ！こうした訴えが、行動が、あちこちで叫ばれています。むしろ、この間の人民の闘いは、歴史的で画期的な地平を築いています。
第一に、戦争反対！独裁政治許すな！自由と民主主義の破壊阻止など、多くの世代をこえた全人民の反政府・ファシスト安倍打倒の政治闘争の大高揚を自主的に直接行動していった闘いは、非常に大きいものです。国会包囲、街頭において、この人民の積極的な直接民主主義的行動の現れや形態の前進こそ、安倍右翼反動ファシストの独裁政治を打倒し、実際の人民民主主義を切り開く原動力にほかならないものです。国会や支配秩序に集約されない人民の直接民主主義的行動の大規模な取り組みは、決定的な政治的経験でした。人民主権の徹底化がとりくまれたものです。
第二は、そうした全人民の闘いの一翼に、AWC日本連・首都圏として、日米帝国主義のアジア侵略戦争と新自由主義的略奪に反対する勢力の形成を担いながら、行動していったことです。追いつめられた安倍政権が警察権力の規制と弾圧をつよめてくるなかで、この規制線を突破して国会正門前の車道を人民占拠する闘いの一翼を担っていきました。また、こうした行動では、「安倍たおせ！反戦実」や学生ハンストの闘いとも連携していきました。とりわけ、沖縄の辺野古新基地建設阻止、沖縄解放闘争をすすめていきました。4月から9月の半年間、国会包囲行動や街頭でのたたかいのなかで、韓国の戦後補償や反戦平和／自主統一／米軍基地撤去とたたかう勢力や労働者・青年の階級的闘いをすすめ新自由主義反対／反核／反戦をたたかうなかま、フィリピン・バヤンの反帝勢力、アメリカの反戦・人種差別反対などをたたかうANSWER連合などとの国際連帯も強化して活動しました。
これらの画期的な地平を確認し、ますます安倍政権打倒、辺野古新基地建設阻止、戦争法撤廃、新自由主義反対、人民主権、直接民主主義行動、差別排外主義勢力の解体、アジア太平洋の人民連帯、などをすすめていく決意です。
継続して、戦争法撤廃―反戦平和！差別排外主義をゆるすな！アジアから米軍をたたきだせ！反帝国際連帯の大衆運動をすすめましょう。
