日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する
日本連絡会議ニュース
普天間基地撤去―辺野古新基地建設阻止！埋め立て着工を許さない10・29緊急抗議集会
沖縄人民の普天間基地即時無条件返還―辺野古新基地建設阻止の要求を暴力的に踏みにじる安倍政権の暴挙がはげしくなっています。翁長・沖縄県知事の辺野古埋め立て承認取り消しにたいして、10月28日、国交省はその効力をとめる「執行停止」を決定しました。翌29日早朝から、沖縄防衛局は埋め立て本体工事に着手したといい、意図的な既成事実化の宣伝、反対闘争つぶしを激化させています。沖縄現地では屈すること無く、闘いを強めています。
翁長知事は「甚だ遺憾だ。今後も辺野古に新基地を造らせない公約の実現に全力で取り組む」との怒りの談話を発表しました。沖縄県側は、政府側の埋め立て「代執行」などの司法判断まで、本体工事をは じめないように求めてきました。しかし、安倍政権は沖縄の民意を蹂躙し、辺野古新基地建設の本体工事に着手し、既成事実化と暴力を全面化させています。「本土」の警視庁機動隊の大規模投入など、辺野古現地反対運動の暴力的弾圧がますますはげしくなっています。沖縄に対する差別軍事支配を問答無用に強制し続けています。現地のキャンプ・シュワッブのゲート前では、多くの反対・抗議の人々が実力でたたかい、逮捕者・負傷者が出る事態となりました。海上でもカヌー隊などの実力反対行動が取り組まれています。「本土」の辺野古新基地建設阻止の拡大と強化が求められています。
この日の夜には、旧総評会館で緊急抗議集会が持たれました。「辺野古”埋め立て取り消し”に政府は従え！取り消し無効―埋め立て着手を許さない10・29緊急集会」です。主催はアジア共同行動日本連絡会議も参加した「止めよう！辺野古埋め立て国会包囲行動実行委員会」です。この間 、1月、5月、9月12日と三回の国会包囲行動を取り組んできた運動団体です。9月12日の辺野古新基地建設反対の国会包囲は、当時の戦争法案反対の大高揚とむすびついて、約2万2千人が立ち上がっていきました。
旧総評会館には、大会議室を満杯にし、多くの労働者・市民が怒りを持って結集しました。平和フォーラムの藤本事務局長、全労協の中岡事務局長などの抗議と満腔の怒りのアピールなどがつづき、沖縄現地から沖縄平和運動センターの大城事務局長が駆けつけて、現地報告を行いました。怒りと今後の法廷闘争の見通しとともに、なによりも現地での非暴力抵抗の巨大なたたかいを開始していることが報告されました。安倍政権とアメリカ政府の沖縄差別軍事支配をその根 底から突き崩す、粘り強い闘いの決意とともに、東京・「本土」側の闘いのさらなる強化をよびかけるアピールであり、告発であり、報告でした。
続いて、メイン講演では、人見剛・早稲田大学教員が政府側の暴挙の数々を法律問題から批判していきました。埋め立て事業や基地建設に対する沖縄県やとりわけ名護市の対抗手段が決定的に重要となるという、勝利への見通しが訴えられました。もちろん、沖縄―「本土」をつらぬく反戦・反基地の実力現地闘争が決定的なカギとなりますが、それをいっそう強めていくために人見さんの講演は行われました。
そして参加した諸団体からのアピールが続きました。武蔵野の辺野古阻止の闘い、練馬の闘い、辺野古実、沖縄と連帯する東京の 東部や南部の各実行委、辺野古リレーの青年たちなどが辺野古新基地阻止、戦争法発動阻止、安倍政権打倒などを次々と訴えていきました。
最後に、「埋め立て承認は取り消された！辺野古の調査・工事はすべて中止せよ！」のスローガンが書かれた大きな横断幕を前にして、いっそうの闘いの決意を打ち固める「団結がんばろう」で締めくくりました。
アジア共同行動勢力は、辺野古現地のキャンプ・シュワッブのゲート前の攻防に派遣メンバーを送っています。戦争法廃止、戦争発動の出撃基地の強化を許さないために沖縄、岩国、京丹後、神奈川、横田などの反基地闘争を総力で推進しよう。
11月28―29日の辺野古新基地建設阻止・岩国基地強 化反対の岩国国際行動2015に決起しよう。辺野古新基地建設阻止の現地―「本土」を貫く大闘争を推進しよう。安倍政権を打倒しよう！基地撤去―日米安保廃棄の沖縄解放闘争をたたかおう！
