アジア共同行動・日本連絡会議

日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する

日本連絡会議ニュース

 

 

 

ハン・サンギュン民主労総委員長を釈放せよ!1/19韓国大使館抗議行動


韓国のたたかう労働運動への弾圧が強化されています。「慰安婦」問題=日本軍性奴隷制にたいする安倍政権の12/28欺瞞的決着策動は、韓国の被害当事者や民衆運動、フィリピン、台湾、中国、インドネシアなどアジア太平洋各地の被害当事者の怒りと抗議を引き起こしています。韓国をはじめ日本やアジア各地の労働者人民への搾取と弾圧の強化=新自由主義の攻撃は、朝鮮半島での核戦争の危機や対中国の軍事対決強化など、日米韓の軍事態勢の強化と一体となっています。

日韓労働者連帯と独裁的弾圧阻止、朝鮮戦争反対―日米韓軍事体制破棄、真の戦後補償実施をかかげ、1月19日、首都圏の全労協、韓国政治犯救援運動などやアジア共同行動日本連は、韓国大使館抗議行動をたたかいました。約40名が集まりました。警察権力が韓国大使館抗議への移動に規制と弾圧を加えてきました。5人までで分散しての抗議行動を強要してきました。不当な規制と弾圧にたいして、全労協の中岡事務局長や日韓ネットの関係者などを先頭に参加者は徹底的に抗議しました。規制線に対峙して、その場で、韓国大使館や領事部に届くように抗議集会・発言アピールを繰り返しました。

アジア共同行動の仲間は、そこで、確実に闘う韓国労働者の隊列と団結が強化されている情勢報告を行いました。だからこそパク・クネ独裁政権が韓国民主労総のハン・サンジュン委員長など労働運動活動家の逮捕と長期拘束を攻撃していること、この攻防に日韓労働者連帯で応えなくてはならないことを訴えました。韓国の非正規や若者の労働運動も前進しています。また、先の12/28「慰安婦」問題の日韓外相のペテン的合意を徹底的に弾劾しました。韓国の日系企業の労働争議にたいしても、日韓労働者連帯で支援していかねばなりません。

警察権力の妨害、規制、弾圧と対決しながら、数組に団結して、韓国大使館抗議行動を展開しました。ハン・サンギュン民主労総委員長を釈放しろ!たたかう韓国労働運動への重弾圧をやめろ!11/14韓国民衆大会での殺人的弾圧とその被害農民であるペク・ナムギさんが重体の意識不明とされたことにたいして、謝罪・治療と補償の徹底化・真相究明・責任者処罰などをもとめ、いっさいの重弾圧を撤回することなど、抗議をたたかいました。

以下に抗議文を掲載します。


大韓民国 朴槿恵大統領 殿
駐日大韓民国大使 柳興洙(ユ・フンス)殿

抗議文

12月10日、朴槿恵政権が、民主労総のハン・サンギュン委員長を、全く不当にも逮捕したことを強く抗議する。

朴槿恵政権は、ハン・サンギュン委員長が11月14日の民衆総決起大会はじめ4月以降の一連の街頭行動を指導したとして、全斗煥軍事政権後に初めての騒擾罪を適用した。

これは、労働法制の改悪を強行する朴槿恵政権に対してゼネストで対決している民主労総への弾圧であると共に、民主主義を破壊し、民衆の生活を破壊している朴槿恵政権の退陣を求めている韓国の民衆運動そのものを圧殺しようとする弾圧である。

12月16日、民主労総は、政府推計でも現代、起亜、韓国GMの自動車メーカーを含めた7万4千人が参加するゼネストを成功させた。しかし朴槿恵政権は、労働者の生死を決する労働法制の改悪に反対するゼネストに対して違法ストとして今後更に弾圧を行うことを明らかにしている。

朴槿恵政権は、11月14日の民衆総決起大会を不法暴力デモと非難した。

しかしその根本的原因は、光化門と大統領府近くに申告した集会をすべて禁止し、その周辺一帯を巨大な車の壁を設置して、交通を遮断し源泉封鎖したことだ。それによって民衆総決起大会はもちろん、市民の通行さえ妨害した。更にこれに抗議する集会参加者には、無差別にカプサイシンの入った高圧の放水銃を、長時間膨大な量を乱射し、多くのけが人を出した。これにより500名以上の市民が水泡など重大な皮膚炎などを発症している。また50名の市民が連行されている。

集会とデモの自由は韓国でも憲法で保障されている市民の権利だ。憲法裁判所は警察の設置した車の壁は違憲であると判決している。

この過程で、カトリック農民会のペク・ナムギさんが集会現場にただ素手で立っていただけなのに、高圧の放水銃で至近距離から直撃され転倒し、今も昏睡状態である。至近距離からの直撃は、放水銃の取り扱い規則に違反する違法なものである。放水銃の威力を知りながら無抵抗の一人の農民を危篤に陥らせたのだから未必故意による殺人未遂だ。

また、集会後警察は、公企業と民間企業に公文を送り集会参加者の情報収集をはかり、1531名を捜査対象に上げ、そのうち現在までに731名を捜査している。

また、民主労総本部事務室と産別地域組織事務室など8か所を押収捜索して、デモと関連のない物品をあたかもデモで使われた物品だとして展示公開し世論の歪曲をしている。

更に朴槿恵政権与党セヌリ党は、催涙液を防ごうと一部集会参加者がマスクや覆面をしていることを捉えて、デモ参加者を「テロリスト」に例え、テロ関連法案と絡めてIS(イスラム国)のように顔を隠す覆面デモをできないよう、に覆面デモ禁止法を作らなければならないと主張している。これではまるで軍事独裁政権時代にもどったようだ。

我々は、労働者の国際連帯の立場から、民主労総を始めとする韓国民衆への弾圧に強く反対し、ゼネストをはじめとする民主労総の闘いを断固支持するものである。

以上の立場から、重ねて民主労総を始めとする韓国民衆運動への弾圧に強く抗議し、下記のことを強く求める。

1、民主労総への弾圧を中止し、ハン・サンギュン委員長を釈放すること

1、放水銃の直撃で重体に陥っているペク・ナムギさんの事態に対して、真相を究明し、謝罪すること。責任者を処罰し、再発防止を約束すること

2015年12月25日

賛同団体:(2015年12月25日現在)
全国労働組合連絡協議会
国鉄労働組合
全統一労働組合
中小労組政策ネットワーク
全国一般労働組合全国協議会
神奈川シティユニオン
APFS労働組合
アジア共同行動日本連絡会議
レイバーネット国際部
ATTAC Japan(首都圏)
戦争法廃止・安倍たおせ!反戦実行委員会
労働運動活動者評議会
沖縄文化講座
NO-VOX持たざる者の国際連帯行動
三里塚に緑の大地を・労働者市民の会
豊島文化社
日韓民衆連帯委員会
韓国良心囚を支援する会全国会議
日韓民衆連帯全国ネットワーク
本郷文化フォーラムワーカーズスクール(HOWS)

連絡先:東京都港区新橋6-7-1 川口ビル6F
全国労働組合連絡協議会

関連資料

» 民主労総ハン・サンギュン委員長不当逮捕への抗議文(PDFファイル・約238KB)


1/19韓国大使館抗議行動・その1

1/19韓国大使館抗議行動・その2

1/19韓国大使館抗議行動・その3

1/19韓国大使館抗議行動・その4

1/19韓国大使館抗議行動・その5

1/19韓国大使館抗議行動・その6

1/19韓国大使館抗議行動・その7

1/19韓国大使館抗議行動・その8

1/19韓国大使館抗議行動・その9

1/19韓国大使館抗議行動・その10

1/19韓国大使館抗議行動・その11

1/19韓国大使館抗議行動・その12

1/19韓国大使館抗議行動・その13

1/19韓国大使館抗議行動・その14

1/19韓国大使館抗議行動・その15

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