1・22(金)経産省前テントひろば抗議行動
~福島の怒りが経産省を直撃~
経産省前テント1595日目、午後5時から始まった経産省前抗議行動には、冬の寒さが身に凍みる夕方にもかかわらず50人近い人々が横断幕やのぼり、プラカード、韓国の太鼓(チャンゴ)などを持って集まり、「子どもの命を守れ!原発再稼働許さん!原発いらない!電気は足りてる!全ての原発を廃炉にしろ!」のコールを経産省に叩きつけました。
先ず初めに被告にされたテントひろば代表の淵上太郎氏からテントひろば裁判弁護団(団長・河合弘之弁護士)は、昨年10月の不当な高裁判決に対して最高裁への上告を行っていましたが、被告らは去る4日に東京高裁に上告理由書を上告受理申立書とともに提出した旨が話されました。そこで、申立手数料の額が100万円であることに触れて、誰もがそう簡単に払える金額では無いと言って、最高裁で控訴審判決の不当性に共に闘ってくれる人々のカンパで争っていけるのだと、さらなる脱・反原発運動の連帯と団結を呼びかけました。そして、経産省に対して、水にとけるトリチウムなど測定が困難な核種を含む汚染水を水で薄めて海に放出していることを厳しく糾弾しました。
福島からは黒田節子さんが、「再稼働やめて!~原発いらない福島の女たち」の横断幕を掲げて発言しました。福島は過酷事故から5年目になろうとしているが、いよいよ深刻な事態が起きていて、子どもの甲状腺ガンが152人と多発し、それ以外の白血病などの病状も子どもたちに出はじめるかもしれない。自らも老人性白内障を患い、喉の具合が悪い健康被害を受けていると、告発しました。そして、この福島の惨状を国・経産省が蔽い隠して、原発再稼働に暴走するこは絶対に許せないと、激しく弾劾しました。さらに、除染すること全てを無意味とは言わないが、実効性の無い除染は止めて、子どもたちを被曝から守る施策に金をかけなければならないし、できれば子どもたちを汚染地帯から避難させるべきだと強く訴えて、あきらめず粘り強く原発を廃炉にするまで闘うと、決意を述べました。
ある参加者からは、4月から電力自由化が始まることについて、経産省が再稼働を進めながら、一方「電力の小売全面自由化スタート!」の垂れ幕を掲げていることに不信感を持つという発言もありました。たんぽぽ舎の柳田さんは、2月1日「電力自由化の学習会~どの電力会社(新電力会社)を選ぶと良いか、参考になる話」の参加を呼びかけています。(原発電力会社も生き残りに必死で、新電力会社の中にまぎれこもうとしている。ご用心、ご用心!)と。
◆再稼働阻止全国ネットワークからは「高浜原発再稼働を許さない!1.24全国集会」と、1.27「高浜原発再稼働を許さない!関電包囲全国行動」の呼びかけがありました。☆24日(日)、黒田さんらは高浜行動参加で23日の夜11過ぎバスで出発しました。無事の集会成功を応援しています。
(AWC首都圏幹事 高槻民枝)
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