朝鮮侵略の核戦争反対!米韓合同軍事演習の強行を弾劾する声明
米韓合同軍事演習の強行を弾劾する声明
米韓両政府が毎年行っている合同軍事演習である「キーリゾルブ(重大な決意)」(指揮系統演習)及び「フォールイーグル(鷲)」(野外機動訓練)が今年も3月7日に韓国全土で始まった。この演習は4月30日まで2か月近く続く。過去最大規模の米軍約1万5千人と韓国軍約29万人が参加している。朝鮮民主主義人民共和国(以下「共和国」と略)もこれに対応する軍事態勢に入っている。
今回の演習には、共和国に先制攻撃するための作戦計画5015と「4D」作戦が初めて適用される。核空母・核潜水艦・F-22ステルス戦闘機、長崎県佐世保市に配置されている強制揚陸艦など在日・在沖米軍も総稼働する。こうした先制打撃戦力を朝鮮半島に配置する時間を最短化するための訓練、および、共和国の軍事施設を先制打撃する訓練が集中的に進められる予定だ。特定人物を殺す「斬首作戦」訓練も米軍特殊部隊を中心に行われる。
共和国の核実験と人工衛星発射を口実に米軍事力が朝鮮半島に集中し、国連安保理制裁決議案が通過した状況下で強行されるこの米韓合同軍事演習は、朝鮮侵略戦争のみならず共和国の体制転覆をあからさまに狙う世界一のテロリスト帝国主義国家米国による犯罪であり、他国の主権蹂躙もいとわない反民主主義的な暴挙そのものだ。共和国は米国への「先制攻撃」を公言してこれに強く反発している。小さな軍事的衝突がいつ局地戦さらには全面戦争へ飛び火するかもしれない。朝鮮半島の軍事的緊張はかつてないほど高まっている。
昨年の安倍政権による戦争法の強行成立過程を見ても、また北のミサイルへの韓米日の共同対応を確認した2月11日の韓米日3カ国制服組トップのテレビ会議における日本側の演習全面支援発言を見ても、米軍と軍事的に一体化した自衛隊は今回の演習に全面的に協力し動くだろう。日本政府は「北の脅威」を今後もあおり、戦争法を正当化するための口実とし、朝鮮再侵略の動きを加速させるだろう。
私たちは、今回の軍事合同演習、および、これへの自衛隊の協力行動を、怒りを込めて弾劾する。
米国と韓国の両政府は合同軍事演習「キーリゾルブ」及び「フォールイーグル」を直ちにやめろ。
日中露米、韓国・共和国は六か国協議を直ちに再開しろ。
日本政府はこの軍事演習へ自衛隊の協力行動を直ちに中止し、戦争法を廃止し、朝鮮再侵略の動きをやめ、日朝平壌宣言に基づいて国交正常化のための日朝会談を直ちに行え。
2016年3月7日
アジア共同行動日本連絡会議
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