日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する 日本連絡会議ニュース |
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アジア共同行動日本連絡会議第21回総会の報告AWC第四回国際総会や関連した各地交流会の成功をうけて、3月21日、アジア共同行動日本連の第21回総会が行われました。京都の「きずな」事務所には、全国から約20名が集まりました。概要を報告します。 運営座長は、鴨居共同代表が行いました。最初に、瀧川共同代表のあいさつです。「先日、AWC第四回国際総会を開き、そこでアジアと日本の闘いを確認しました。ふりかえると、昨年9月の戦争法制定、8月の川内原発再稼動、12月末の日韓で「慰安婦問題」の欺瞞的合意、米韓・日韓のサード・ミサイル配備など、日米韓軍事同盟が現出するなど、攻撃が連続しています。3月4日、辺野古をめぐって政府と沖縄県が和解し、埋め立てが中止となりました。また大津地裁では高浜原発の再稼動運転を差止めました。敵の攻撃との闘いや運動が前進しています。基地と原発へのブレーキとなるほどの反撃の闘いをつくりだしています。経済ではアベノミクスの破綻のなかで、官製春闘によって政府・財界からの賃上げの動きがありますが、けれども要求の半分でしかありません。資本の論理からでは賃金 は上がりません。「保育園落ちたの私だ」の抗議が国会や安倍政権にぶつけられています。一億総活躍社会といわれ、「女性活用」など「活用」ということそのものが問題です。母親さんたちが怒っています。政府もこれは大変と、消費税増税10%が厳しいと見送りの動きをみせています。安倍政権に対する怒り、米軍基地と原発などの現地や各地の闘いが政府を追い詰め、アベノミクスのいい加減さが明らかとなっています。参院選=同日選の土壌作りが進められ、国際的には伊勢志摩サミットで、新自由主義ならびに「対テロ」といった戦争が狙われ、米国大統領選でのトランプの愛国主義やサンダースへの支持など、現在、大きな地殻変動がうまれています。安倍をたおして、新たな社会をつくれる状況がきていま す。そう したなかでAWC日本連の第21回総会で今後の方針をつくっていきましょう」と述べました。 被爆二世の会の連帯メッセージが読み上げられました。総会賛同として、吉田弁護士などが紹介されました。 先のAWC国際総会の総括が報告されました。次の諸成果をかちとることができました。
また韓国とフィリピンの参加者が入国時に空港の入管当局によって、長時間の不当な調査やいやがらせをうけ、入国妨害が発生した人権侵害事態について、強く抗議を確認しました。 関連の各地交流会もそれぞれから報告をうけました。 国際総会の後、まず、首都圏3・1交流会、名古屋の企画、京都のイワイ争議の訪問・激励、関生労組や大阪・京都の労働運動との交流が行われました。 岩国では、愛宕山の集いにて海外ゲストが発言し、デモにも参加しました。交流会にて、田村市議は自分自身が岩国基地開放デーに基地内部へ入れない問題や岩国基地問題を米国ANSWER連合に報告してほしいと要望しました。質問では、岩国や沖縄・日本の基地住宅は米兵に贅沢だが、米国現地ではどうなのか、と。米国ゲストの答えは、大抵の米兵はPTSDなどで家庭内暴力を起こし、結局、退役し、仕事で困難となっている、と。米国のホームレスの15%が退役軍人。そのように国に帰ると退役したくなると、こたえた、ということでした。 フィリピン・ゲストからは岩国情勢が参考になった、と。フィールドワークでは、埋め立て拡張の現実や自衛隊機の騒音・轟音を実感したそうです。岩国基地とその被害のようすを実際に海外ゲストが捉えることができました。 3月2日、広島平和公園と資料館、釜が崎訪問、福山交流会、AWC関西青年部・青年学生のユニオンと韓国アルバイト労組の交流会、大阪駅前の「日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク」の毎月「水曜集会」に参加しました。 総会の第一議題では、「2015年度の活動報告・総括、2016年度、情勢と方針」が提起され、討議しました。 意見では、イ)新自由主義との闘いの内容をつよめること。社会保障の破壊、多国籍企業との闘いを補強すること。ロ)闘いの内容、基調にて、「対テロ」-侵略戦争の阻止を強化すること。議会内野党も国際社会との協調を主張し、帝国主義の「対テロ」侵略戦争に同調。朝鮮民主主義人民共和国への包囲・圧力・戦争に反対することを徹底的に強化することだ。祖国防衛に屈しないことだ。共和国問題では、平和勢力はガタガタに崩れている。朝鮮戦争に反対する反戦平和闘争が重要だ。ハ)この間の国際総会の成果を積極的にすること。AWC・アジア共同行動で国際的な同志友人の闘いがあって、そのような国際的な人民運動があることを確認し、安倍のいう安保法制が国際的に賛成されている支配層側の宣伝と対決し、国際的な反対闘争の流れをしっかりと訴えることだ。国際総会の決議にあった日本資本の海外進出と闘いことも大事だ。二)教科書問題を入れるべき。反サミット闘争で、反グローバリゼーションの内容も加えることだ。ホ)安倍政権の諸政策の根幹とたたかうこと。安倍の歴史認識を糾弾し、韓国・中国への侵略戦争と犯罪を反省し、再びの覇権国家、国家総動員体制の動きと闘いことだ。へ)日本資本・企業の進出問題、これと戦争法は一体だから、この具体的な問題を具体的に取り組んでいくようにすること。大変だけど、労組や市民団体などと協力して、日系企業の海外での争議を支援しよう。ト)韓国や海外の日系企業争議では、資料や問題点のパンフ化など宣伝が必要だ。労組の学習ができるように準備を。情報を広めていくこと。知らせる体制をつくることだ。チ)サミットでは、安倍が朝鮮民主主義人民共和国問題をおもな議題にする、と。これを正面から取り組んでいくこと。リ)AWCらしい反改憲運動をすすめること。かつてアジアメッセージ・プロジェクトがあった。若者に限らず、シニア世代にもひろげよう。ネットだけでなく、紙の媒体も必要だ。 これらの議論によって、方針はいっそう豊かになりました。(別途、アップします。) 第二議題の会計報告・2016年度予算案が討論され、確認されました。国際総会の報告パンフの作成・販売は、独立採算で行い、四カ国語の表記となって厚いものとなる方向です。 第三議題の人事では。顧問にひきつづき小城修一さんなどを確認しました。共同代表で、白松哲夫さん、鴨居守さん、瀧川順朗さん。全国幹事では中岡基明さん(全労協)、遠藤良子さん(国立市民)、大西さん(笹日労)、土屋さん、武洋一さん(関生労組)、九州山口実からの代表が確認されました。事務局長、事務局次長、ほか、10名弱の全国事務局も読み上げられました。 さらに全国幹事を増やしたいといった要望がだされ、追及することになりました。 最後のまとめを白松共同代表が締めくくりました。「昨年の闘いの成果を確認し、日本全国にAWCの闘いが見えるように宣伝すること。日本民衆にAWCの闘いを実際の存在感をひろげていくこと。若者、老人、女性から参加をすすめること。日米帝がアジアへの侵略と覇権をやろうとすること、これを暴露し、たたかうこと。それぞれが腹を固めて、闘っていこう」と訴えました。 また日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークの方が発言しました。「水曜行動を支えて、いただいて、ありがとうございます」と。 以上、第21回総会が行われました。総括と方針は、別途それ自身をアップします。 |
関連資料» 被爆二世の会の連帯メッセージ(PDFファイル・約471KB) » AWC総会以降の海外ゲストの活動(2月29日~3月2日)(PDFファイル・約3.24MB)
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