日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する
日本連絡会議ニュース
伊勢志摩サミット反対の現地闘争報告。5月27日、二日目。
伊勢志摩サミット反対の現地闘争二日目、5月27日。G7サミット会場の志摩市賢島にむけて、サミット粉砕デモを闘うために、志摩磯部駅近くの木場公園に午前10時前から集合しました。津市の宿泊地から約1時間40分近くかかって、近鉄電車などを乗って移動しました。この日は晴れ間がひろがる集会とデモに都合良い天候でした。津市から伊勢志摩にかけて、主要な道路や電車駅には全国からの警察権力が50メートルから100メートルごとに配置や検問態勢をとっていました。集会場所・木場公園の駅や周りの道には、もちろん、多数の警察権力や公安刑事が張り付いていました。
木場公園のG7サミット粉砕集会は、約70名があつまりました。反戦反天皇制労働者ネットワーク、韓国民主労総、フィリピン・バヤン、アイヌ民族、「G7茨城つくばサミットを問う会」の反弾圧メッセージ、AWC九州山口実行委などがサミット粉砕のアピールを行いました。
韓国民主労総からは、韓国政府が日米の戦争策動へ参加を強めていることを非難。元日本軍慰安婦被害者や韓国人被爆者たちが戦争反対を加わっている。戦争をつよめるサミットを許さない、と訴えました。
フィリピン・バヤンは、G7独占資本がフィリピンなどを貧しい国としている問題を批判。帝国主義が絶望的にあがき、低開発と新植民地支配を押し付けている。帝国主義が人民から搾取し、人民を抑圧し、TPPや貿易協定を進めることに反対。アジア・アフリカ・ラテンアメリカで土地を奪われている貧農、わずかな賃金しかえていない。奴隷労働や契約労働の差別と搾取と抑圧の支配。EUなどの緊縮政策、北米で社会保障の切り捨て。G7サミットで天皇制を利用することにたいして、これを批判する日本人民を断固支持。天皇ヒロヒトは、アジア人民にとって、ファシズム・侵略の象徴だ。その息子の現天皇アキヒトは、アジア人民に戦争と虐殺の犠牲を謝罪していない。日本政府と天皇は、アジア人民の数千万 人の名誉を回復せず、戦後補償もしていない。世界規模で帝国主義が戦争と貧困を拡大する状況にたいして、フィリピン・バヤンは日本人民とともに反撃し、自由と生存、社会的公正をつくりだしていく。抑圧、侵略、差別、搾取に反対し、闘う。帝国主義打倒！国際連帯万歳！
G7伊勢志摩サミット粉砕のデモは、ここから賢島サミット会場に隣接する近鉄「鵜方駅」までの約5キロちょっと、約二時間の行進でした。デモの規制と弾圧は、なんと5・19不当逮捕を攻撃してきた大阪府警でした。とにかく、立ち止まるな、遅足「禁止」、隊列の引き延ばしや広場の「禁止」、デモ参加者を囲い込みと身体抑圧など、過剰きわまりない「デモ規制」や弾圧をつよめ、わたしたち人民の民主的権利の直接行使を妨害してきました。徹底的に抗議し、許せない闘いでした。このような妨害をはねかえし、AWCの仲間を不当逮捕した大阪府警を弾劾し、サミット粉砕の進撃デモを闘いました。途中で、海外ゲストの韓国民主労総やフィリピン・バヤンからのシュプレヒコールも先頭に立って いただいて、行うものでした。
晴れ間のひろがる暑い中を、途中で2から3回のデモを休憩しながら、G7サミット粉砕をアピールし、進撃していきました。最後の解散地点「鵜方駅」にて、内閣府の役人にたいして「抗議申し入れ」を行い、集会決議と緊急決議文を読み上げて、叩き付けました。
このように、伊勢志摩サミット粉砕の現地闘争は、第一に、弾圧を実力でつっぱねながら、獄中で国家権力と完全黙秘非転向で闘う仲間と連帯し、海外ゲストの入国拒否をはねかえし、反帝国際共同闘争として、AWCらしく二日間の反対行動を貫徹しました。第二には、資本主義・帝国主義の独占ブルジョアジーを打倒し、労働者人民解放闘争をすすめる左派勢力の広範な結集に努力し、一定の成功をかちとり、いっそう強固な発展ににむけて闘う機会を切り開いていきました。
そして、第三には、欧米日帝国主義と安倍政権を打倒する、大衆的実力闘争の一環として、重弾圧を突き破る直接抗議行動を推進していきました。
