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日本連絡会議ニュース
8/21経産省前反原発テント撤去への抗議を闘う！
経産省前テントひろばの強制撤去を弾劾する！
～テントが無くなっても闘いは続く～
8月21日（日）、まだ夜も明けきらぬ3時40分、裁判所執行官は公安警察や民間警備員を引き連れ登場し「特別許可を取ってきた。10分以内に私物を持って出て行け」と告げ、テントを解体し、その淵に鉄板のフェンスを造り囲ってしまった。急遽、駆け付けた人々は泊り番の仲間たちと弾劾の声を上げ続けた。人々の目を恐れたコソクなやり方だ。
テント広場は5年間近く、福島の原発事故を弾劾し、再稼働反対を叫び、経産省の責任を追及してきた。その功績は計り知れない。全国から、海外から反原発の声が集まり、人々が集まり圧倒的な指示で支えられてきたのだ。ゆえに経産省は「不法占拠」だと言いながら5年間も撤去できなかったのだ。「国有地」だからこそ、テントは無責任で無策な政府や経産省に物申す権利、生存権を主張する権利と正義があったのである。安倍政権は戦争法、沖縄・高江のヘリパッド強行建設、原発の再稼働強行、そして、「テント広場」の撤去と矢継ぎ早に暴力的に推進してきた。私たちは断じてこのような蛮行を許さない。安倍打倒の声はますます大きくなっていくだろう。テントはいつでもどこにでも存在できるのだ。
夜明けの弾劾行動に続いて、9時過ぎ、続々支援者が集まるなか、テント跡地前で記者会見が行われた。多くのマスメディアが集まるなか、「被告」とされている淵上太郎氏は『弾劾声明』を読み上げ、この弾圧に屈せず闘い続けることを表明した。
午後1時から2回目の弾劾集会が開かれた。福島の『希望の牧場の』吉沢氏は牛のオブジェに登り、福島の現状とテント撤去の不当性を訴えた。すぐさま警官が取り巻き、吉沢氏を暴力的に引きずり降ろし、糾弾を封じた。まさに、テントは福島の窮状を国や経産省に訴える場として作られたのだ。そのことを破壊した経産省は徹底的に弾劾されるだろう。その際、この場を取材していた闘う仲間のカメラマンが不当逮捕された。（23日に釈放されました。）
福島から駆け付けた女性たちはじめテント防衛に係わった多くの人々の発言が続きました。経産省前のテントは無くなったけれど、私たちの心には存在し、またいつでもどこでも建てられ、闘いは続けられるのだという発言は、反原発運動の拠点として、まだまだテントが生き続けるのだという決意に満ち溢れていた。
[午後5時～7時]3回目の抗議集会が開催されました。
寝込みを襲った強制撤去に駆け付けた100人近い守り人たちによって「経産省前テントひろば」は、まるでお祭り騒ぎのようでした。若者のシュプレヒコールや歌、サキソフォンの演奏やチャンゴの音が発言者の憤怒をもりたてたり癒したり、眠気を吹き飛ばしたり、踊りに誘われたり、全く悲愴感などありませんでした。
2011年3月11日の福島原発過酷事故の底知れぬ喪失感と絶望感を私たちは絶対に忘れないでしょう。忘れないからこそ、そして、許せないからこそ「テント」が建ったし、疾風の如く駆け抜けたこの5年間、国家権力に指一本触れさせないで守ってきたのです。テントは破壊されたが、昨年12月に掲げられた横断幕、【テントここに在り、経産省前テントひろば～Here’s the TENT】は、脱原発闘争のなかで、深い意味を投げかけてくれました。「テント」の存在は、民主主義を闘い取る正義であり、主権在民の生存権・抵抗権の意志であり、反戦・反基地・反核・反原発の国際的な希望の砦です。心に刻まれたテントを守る決意で、抗議行動を闘い抜いたテント守り人は、『私の胸のなかに存在するテントは撤去できない！』と、経産省の暴力的撤去を糾弾しました。
「原発いらない福島の女たち」の黒田節子さんは、はじめに、2012年秋、テントが支援してくれたことを忘れないと述べました。そして、『目の前でカメラマンが暴力的に引っぱられて行くのを見て、ショックを受けたが、沖縄ではこの何倍もの弾圧のなかで抵抗していると思う。ますます沖縄が近くなった』と言いました。続いて『沖縄の闘いに学び楽しく笑いながら、泣きながら、あきらめない、負けない、言い続けて抵抗する。屈しないで一緒にやっていきましょう！』と。終わりに安倍政権が福島の人々に「少しずつ病気になって死になさい」と言っていると厳しく糾弾して、『フクシマをみんなで守ろう！』と、よびかけました。このよびかけに応えていきましょう！フクシマの人々の痛苦を我 がものにして一緒に闘いましょう！
これからも脱原発の座りこみ闘争は続きます。皆さん、沖縄の闘争に固く連帯して原発再稼働阻止！原発輸出阻止！安倍政権の「核の先制不使用」反対発言弾劾！を共に闘っていきましょう！！
（AWC首都圏幹事 高槻民枝）
