経産省前反原発テントの撤去を許さない!9/11闘争の報告
「脱原発9.11怒りのフェスティバル」に参加して
国・経産省によるテント撤去から21日目の9月11日(日)(テント設立1828日)、怒りのフェスティバルは午後3時から歌や音楽演奏で予定通り幕を開けました。破壊にやってきた右翼も取り抑えられ、雨も嬉し涙を流しただけで、約500人の労働者民衆はそれぞれ一人ひとりの脱原発の意志で、経産省を人間の鎖で包囲しました。
経産省真向いの舞台に掲げられた横断幕は、やはり「テントここに在り、経産省前テントひろば~Here’s the TENT」です。「テントは撤去されたが、それでも私たちは勝利している!」と、胸を張っているテントが誇らしく観えてくるのです。
去る2011年の「9.11再稼動反対・脱原発!全国アクション」は、日比谷公園からデモが始まって、15時30分~経産省(保安院)を約1300人が「人間の鎖」で包囲しました。3回目のウエーブが終わったその時でした。目の前で「9条改憲阻止の会」がゲリラ的にテント設営を始めたのです。AWC首都圏の仲間も素手で鉄パイプを組み立てる手伝いをしました。それは誰に頼まれたのでもなく、まるであたりまえのように行動したのです。
そして、その近くでは上関原発反対闘争をしている青年が、「将来を想うハンガーストライキ」(240時間)の横断幕を掲げて熱く語ったのです。人垣から「若者!がんばれ!」と、声援と拍手が巻き起こり、世代を超えた反原発運動の連帯と団結の感動的な、まさに、歴史的な瞬間でした。未来を切り開く青年を激励する責務を背負って、「経産省前テントひろば」が作られた一つの要因であったのです。
青年といえば今回、壇上からひとり澄んだ声で反戦・脱原発を歌いながらアピールした制服向上委員会の橋本美香さんの言葉が胸に残りました。『若い人が少ない。このような運動をしていると就職できなくなるからとやめて行った。多くの人が何も変わらないという失望でやめて行くとしたら、しつかり考えて次に繋げていきたい。原発さえなければ・・・脱原発のためならばなんでもできる。未来のために、自分たちのためにできないか?!戦争はいらない。戦争をとめよう!原発はいらない。原発をとめよう!未来の子どもたちのために。』終わりに、『新しい政治家の登場が必要です。』と、言い切った。
沖縄の辺野古新基地建設・高江の米軍ヘリパッド工事強行反対闘争で女性も先頭に立って闘っている姿を見る時、同じように福島でも、再稼働反対の伊方や川内でも、粘り強い闘いが続いています。「原発いらない福島の女たち」の武藤類子さん、黒田節子さん、橋本あきさんらがフェスティバルを大いに盛り上げてくれました。チャンゴで踊るたおやかな姿や、かんしょ踊りの力強さにすっかり魅了させられました。
この日、「安倍政権は辺野古新基地建設を断念しろ!」の新宿デモを終えて経産省包囲行動に合流したAWC首都圏の仲間は、赤色と緑色の反核・反戦・反基地の幟を立てながら、2回のヒューマンチェーンの成功を共にしました。闘争は持続します。国際連帯の旗を高く掲げて、安倍政権の暴圧に屈せず新自由主義・帝国主義を打倒していきましょう!!
(AWC首都圏幹事 高槻民枝)
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