12/14「革命前夜の韓国」 AWC首都圏講演会
12月14日、東京・渋谷の勤労福祉会館には、韓国民衆のパク・クネ政権打倒について、AWC韓国委員会代表であり、労働党のスポークスパーソンのホ・ヨングさんの講演をきく集会が行われました。演題は、「革命前夜の韓国」です。主催は、AWC首都圏。約50名が集まりました。
最初に11月11―14日までの訪韓団報告が行われました。韓国民主労総が取り組む労働者大会とパク・クネ退陣を求める民衆総決起大会への参加。1970年に勤労基準法を守れと焼身決起したチョン・テイルさんの記念像前でのアルバイト労組などの闘い。星州(ソンジュ)の連日のローソク集会でサード・ミサイル配備反対闘争との交流。日系侵出企業の旭ガラスで非正規労働者解雇の撤回闘争現場へ訪問。パク・クネ、パク・チョンヒの親子を支持する人々への抗議行動へ支援。テジョンでの反原発運動の交流などでした。
続いて、訪韓団は韓国現地の民衆闘争をすごいことだとばかり言ってられないと、この日本での行動を報告しました。パク・クネと安倍との間で許しがたい外交政策が行われたことを捉え返し、日韓軍事情報保護協定および韓国の戦時性奴隷制被害者への欺瞞的な決着である「日韓合意」、これらの撤回をもとめて、時局宣言をつくって内閣府への抗議行動をおこなったとアピールしました。
その後、ホ・ヨングさんの講演が話されました。主な趣旨は、次のものです。パク・クネ政権打倒は、サムソン電気など財閥の一部もくわって、パク政権の首のすげ替えで収束したい財閥など支配階級と米国の思惑も反映してきたこと。したがって、チェスンシル・ゲートなどの不正腐敗問題、セウル号沈没事件での大量死亡事故におけるパク・クネの初動対策の決定的遅れ、父のパク・チョンヒ軍事独裁政権と親日政策を美化した国定教科書問題、星州サード配備の核戦争危機の促進などとともに、財閥など一部富裕層の富の独占など貧富格差や新自由主義の雇用破壊といった資本主義の構造問題があること。それ故に、パク・クネの退陣・拘束といった個人の不正腐敗への処罰にとどまらない、財閥解体・新自由主義反対といった社会変革が求められていること。これを闘いとるには、韓国一国だけでなく、アジアや世界の労働者民衆とともに国際共同闘争を進めることが問われているとまとめました。
その後の質疑では、財閥解体や新自由主義反対、韓国資本と軍の海外侵出など帝国主義的な政策に反対し、労働者民衆の解放をかちとっていくために、韓国の戦闘的労働運動の復権として民主労総の重要な飛躍を闘いとることなど、ホ・ヨングさんは問題意識と変革の決意を語りました。その中心課題として、アルバイト労組など、多くの非正規労働者を民主労総に組織し、労働者の団結を再建し、民主労総の戦闘性と階級的団結を再構築することだとまとめました。
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