アジア共同行動・日本連絡会議

日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する

日本連絡会議ニュース

 

 

 

安倍訪比に反対する在マニラ日本大使館抗議行動


BAYAN(新民族主義者同盟)のプレス・リリース(2017年1月12日)

日本の安倍首相のフィリピン訪問について

「1月12日-13日の日本の安倍晋三首相のフィリピン訪問は、昨年のフィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテの日本訪問への返礼としての単なる社交的訪問ではなく、単に海洋安全保障やフィリピンでの鉄道建設のための経済融資を議論するためでもない」―日本大使館前で行われた集会でBAYANはそのように述べた。BAYANは地域において自国の武装力を誇示することを狙った日本軍国主義の意図について、ドゥテルテに警告した。

抗議集会にはガブリエラ、元「慰安婦」たちのグループであるリラ・ピリピーナ、ILPSフィリピン支部も参加した。BAYANはフィリピン人元「慰安婦」の正義、認知、賠償を求める闘いへの支持を表明した。

「日本の首相の訪問は、フィリピンに軍事プレゼンスをゆるやかに確立するためのもうひとつのステップである。日本は米国のジュニア・パートナーとしてこの地域においてその軍事的な力を誇示しようとしている。日本はその平和憲法の精神に反して新安保法制を可決した」とBAYANは述べた。

「フィリピンにおける日本の軍事プレゼンスは、海上自衛隊の定期的な寄港、フィリピンおよび米国との戦争演習への参加という形態でつくられるだろう。日本はフィリピンとの地位協定を確保することに関心を持ってきた」とBAYANは語った。

2015年、日本の国会は日本の民衆の大規模で強力な反対にもかかわらず、日本の憲法第9条を破壊することを承認した。現首相である安倍は米日軍事同盟の文脈の中でその制定を推進した。

「日本国憲法第9条は、戦争放棄をうたっている。それは日本の敗北を決定的なものにするために米国が原爆を投下したことによって数多くの人々が殺されたという日本の民衆が集団的に苦しめられてきた深いトラウマの結果としてこの国の憲法の中に刻まれたものだ」と(BAYAN書記長の)レイエスは述べた。

「平和を愛する日本の民衆は同様に、アジアその他の民衆の命を守りたいと思っている。第二次世界大戦中、フィリピン、中国、マレーシア、インドネシアの何百万人もの民衆が日本という国の軍隊によって殺された」とBAYANは述べた。

日本の占領は、アジアを支配するという日本の目論見の文脈の中で引き起こされた。

日本においては、民衆は内戦が高まる南スーダンへの自衛隊派兵に抗議して街頭をデモ行進している。

「日本の民衆は、集団的自衛権を口実にして日本が海外に軍隊を送ることを可能にする新たな法制の廃止を求めている。彼らは日本が自国の軍隊を海外に派兵することによって国際紛争を解決することを繰り返したいとは望んでいない」とBAYANは述べた。

「われわれBAYANは、日本が米国と共にこの地域の軍事化に参画していく口実として、フィリピンと中国の間の領海問題や朝鮮民主主義人民共和国との問題を利用することを憂慮している。われわれは中国が紛争地域である西フィリピン海で軍事的増強を図ることに反対するが、米国や日本がこの地域での軍拡競争に加わることを望んではいないのだ」とBAYANは語った。

原文:
http://www.bayan.ph/2017/01/12/on-the-visit-of-japan-pm-abe-to-the-ph/


■女性団体ガブリエラのプレスリリース(2017年1月12日)

安倍の貿易に関する約束のために「慰安婦」たちを見捨てるな

リラ・ピリビーナとガブリエラは今日、安倍晋三首相が軍事と貿易協定のためにロドリゴ・ドゥテルテ・フィリピン大統領を訪問することで脇に置かれているように思われる「慰安婦」と呼ばれる戦時性奴隷の苦境に注目をあてるために、マニラの日本大使館に戻ってきた。

「私たちはドゥテルテ大統領に対して、日本政府からのすべてのアジアの慰安婦への公式の謝罪と彼らが数多くの女性たちに与えた被害への賠償という急速に年老い生存者が少なくなっているロラたちのいまだ取り組まれていない要求を、安倍首相に持ち出すことを忘れないように訴える。ロラたちはまた、戦争と略奪の新たな残虐な行動を避けるために、新しい日本の軍隊が我々の国の中で演習を行ったり、フィリピンの治安部隊を訓練したり、基地を造ったりする新たな可能性ににつてドゥテルテが抵抗することを望んでいる」―リラ・ピラピーナの執行ディレクター、リチェルダ・エクストレマドゥーラはそのように語った。

「慰安婦」たちと抗議を共にしたガブリエラ女性連合は、新たなミンダナオ鉄道、複数の現物での「援助」、日本の巡視艇と航空機の貸与のための20億4000万ドルにのぼるドゥテルテと安倍による二国間協定に関するセールストークに警告を発した。

「ドゥテルテは真の正義と認知を求める元「慰安婦」たちの叫びを覆い隠すためのごまかしとしてのいわゆる援助と借款を受け取るべきではない。大統領はまた、独立外交政策の立場に立つというその主張、基地を造って軍隊や軍事物資をフィリピンに置き、フィリピン国内での戦争や戦争演習に関連する行動を起こすことによって我々の主権を合法的・非合法的に侵害するいかなる外国の軍事力も認めないというその主張を貫かねばならない」とガブリエラ書記長のジョムス・サルバドールは述べた。

ガブリエラは、日本の国会が外国での軍事的関与を禁じる憲法に違反する法律を可決し、日本の軍隊が海外での戦闘に加わることを認めた後で、日本がその侵略戦争時の立場に舞い戻っていることについて大きく警告した。

ガブリエラはまた、安倍首相がドゥテルテ政権によるますます暴力性を高めている対麻薬戦争に対して援助を提供するという安倍首相の主張に直接に言及した。「日本政府は、麻薬戦争に向けられた開発援助が、単なる麻薬容疑者に対する超法規的殺害という治安部隊の疑わしい実践を助けるものになるということに気付くべきだ。日本は薬物乱用や麻薬取引を効果的に減少させることができないであろう殺害作戦をさらに深刻化させないよう注意すべきだ」とこのガブリエラのリーダーは結論付けた。

原文:
https://www.facebook.com/gabriela.alliance/?hc_ref=NEWSFEED&fref=nf

安倍訪比に反対する在マニラ日本大使館抗議行動・その1

安倍訪比に反対する在マニラ日本大使館抗議行動・その2

安倍訪比に反対する在マニラ日本大使館抗議行動・その3

安倍訪比に反対する在マニラ日本大使館抗議行動・その4

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