アジア共同行動・日本連絡会議

日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する

日本連絡会議ニュース

 

 

 

AWC日本連22回総会への韓国、フィリピンのメッセージ


3・25AWC日本連総会への海外メッセージを掲載します。AWC韓国委員会、フィリピン・バヤン、バヤン日本支部からのものです。


北東アジア平和のためのアジア民衆の連帯強化を!

同志の皆さん、AWC日本連の年次総会をお祝いします。常に闘争しておられる日本連の同志のご苦労に激励のメッセージを送ります。

韓国は去る4ヶ月の間、回数にして20回、のべ人数1600万人を超える市民ロウソク抗争を通じて国憲紊乱の主犯である朴槿恵を引きずり下ろしました。朴槿恵は今、検察で調査を受けています。私たちは朴槿恵の即時の拘束を要求しています。政界は5月9日大統領選挙を控えて慌ただしく動いています。政権交替を目前にしているけれど、労働者民衆の生活は全く変わっていません。

去る2015年12月、朴槿恵と安倍は日本軍慰安婦問題を反歴史的・反民衆的な野合によって処理しました。こんなものは根本的に無効です。また韓国政府は2016年11月22日に、大統領でも国務総理でもない企画財政副長官が主宰する閣僚会議で議決、11月23日に韓日両国の国防関係者がソウルで「韓日軍事情報保護協定(GSOMIA)」に署名しました。国民から審判を受けた政権の軍事外交行為もまた根本的に無効です。

いま韓国では、星州に配備される米軍サード問題をめぐって闘争が展開されています。朴槿恵とその手下たちは、サードが北朝鮮の核とミサイルの攻撃から韓国を防御するものだと主張しました。しかしサードは、決定的にソウルをはじめとする首都圏を防御できないということが初めから確認されていました。アメリカの対中国包囲戦略であり、MD体制の前段階で朝鮮半島有事の際に駐韓米軍を保護するための武器体系に過ぎないということが暴露されました。

にもかかわらずアメリカは、朴槿恵政権の手下である国務総理、国防部長官、大統領府安保首席を脅迫して政権交替の前にサード配備を急いでいます。ロッテゴルフ場にサードを配備することを条件にして、罪を犯したロッテグループのシン・ドンビン会長を拘束しないことにしたことが明らかになっています。ロッテが政府に自分たちが運営しているゴルフ場へのサード配備を許容するやいなや、中国は中国人の韓国観光を全面禁止にし、中国内でのロッテの売り場などに対する全面的な圧迫を加えています。

サード配備をめぐるアメリカと中国との軍事的緊張関係が朝鮮半島において激化しているのです。韓国では強力な韓米軍事演習が実施中であり、北朝鮮はミサイル発射実験を続けています。中国は米国務長官の訪中期間に大陸間弾道ミサイル(ICBM)訓練を電撃的に公開しました。朝鮮半島と北東アジアの軍事的緊張が高まっています。米国のティラーソン国務長官は「日本はアメリカの最も重要な同盟国で、韓国は重要なパートナー」だと語りました。米日帝国主義の朝鮮半島に対する認識を明らかにしたものです。

去る3月18日、慶尚北道の星州郡草田面のソソン里には、全国から集まった5千人余りが「3・18ソソン里汎国民平和行動大会」を開いてサード配備予定地域であるロッテゴルフ場までデモ行進しました。参加者は、「住民同意・環境影響評価・法的根拠なしで推進されるサード配備は根本的に無効」、「北東アジアに新冷戦を呼び込み、朝鮮半島の平和を脅かすもの」、「サードは去れ、平和よ来い!」というスローガンを叫びました。

日本でも米軍基地の拡張と日米軍事演習に対抗して闘争を展開するために多くの苦労をなさっていると思います。安倍政権は、日本を帝国主義侵略国家へと転換させるために、日米軍事同盟をより一層強化しています。さらには韓国を下位パートナーとして配置する韓米日の三角軍事同盟体制を強化しようとたくらんでいます。北東アジアの新冷戦体制が固定化される危険が徐々に大きくなっています。

一方で世界資本主義の経済危機と資本の搾取収奪による労働者民衆の生活は日々苦しくなっています。非正規職が増加して雇用不安が増大し、実質賃金が下がって生活の質が疲弊しています。社会福祉の後退と老後の不安がより深刻になっています。社会的に貧富格差と貧困化が拡大しています。韓国では、最低賃金、アルバイト労働と失業者、家計の負債、住居問題などが深刻です。私が代表をつとめている「平等労働者会」(「左派労働者会」から名称変更)は、「私たちはなぜ一生懸命働いても貧しいのですか?」というテーマで韓国と日本が共同して実態調査を進めようと計画しております。多くの関心と協力を寄せてくださるようお願いします。

このような時期に開かれるAWC日本連総会は、大変重要な課題を抱えていると考えます。新自由主義と帝国主義の支配と抑圧に苦しめられている日本をはじめとするアジア労働者民衆の現実を直視して連帯と闘争を組織すると確信しています。良い成果を収められるよう願っています。ありがとうございます。

2017年3月25日
AWC韓国委員会代表 許榮九


AWC第22回総会へのBAYANの連帯メッセージ

フィリピン新民族主義者同盟は本日3月25日のAWC日本連の第22回総会の開催を祝福します。

総会の参加者が2016年のキャンペーンの強さと弱点を総括し、その総括から教訓を学び、2017年の計画を実現するために動きだそうしていることは重要なことです。

BAYANAWC日本連が日米軍事同盟に対するたたかいを続けていることを称賛するものです。日米両国の経済危機のただなかで、また、中国、ロシア、ドイツ、ヨーロッパなどのライバル国との競合を強めています、米国大統領トランプはこの日米軍事同盟をさらに強化しようとしています。

米国大統領トランプは、自由で公平な貿易を含め、日本の安全保障への米国の関与を再確認しています。日本は米国に対して、南中国海での航行の自由を確保する点でより大きな役割を果たすと確約しています。トランプは米国の覇権のための策動に対して日本が巨大な軍事支出を負担することを期待しています。

米国は日本と韓国に軍事基地を維持しています。これに対して、AWC日本連は沖縄、岩国、京丹後、神奈川などで一貫して大衆行動に取り組んできました。

将来、日本での広範な大衆運動-AWCを重要な一部とする-によってこれらの基地を撤去することは、アジア太平洋地域における米国のプレゼンスを確実に弱め、日本のみならずアジアにおける民衆運動を強めるものです。同様に、AWC日本連の運動は米軍基地・施設、米軍部隊を世界的規模で撤去・撤退させることを目的としたより大きな国際的運動の一部です。

2017年11月、フィリピンはASEAN首脳会議の受け入れ国となります。これは米国のトランプ大統領、中国の習近平総書記、ロシアのプーチン首相、日本の安倍首相を含む21カ国の指導者が出席します。

これに対して、BAYANその他の米帝国主義、米軍基地、核、グローバリゼーションに反対するグループはこれらの指導者たちの出席に反対する集会、国際会議、そして抗議行動に取り組みます。

BAYANはこれらの活動に日本や韓国のAWCの仲間が参加し、米日帝国主義に対する国際連帯を強めるという私たちの共通の目的のために共に腕を組んでたたかうことを呼びかけます。

AWC日本連万歳!
国際連帯万歳!
日米帝国主義打倒!

2017年3月25日


アジア共同行動日本連第22回総会への連帯メッセージ

BAYAN日本支部
2017年3月25日

BAYAN日本支部は、2017年の3月25日の第22回総会に際し、アジア共同行動日本連絡会議に対して最も熱烈で戦闘的な挨拶を送ります。AWCは長い間、日本の民衆および世界の抑圧され搾取された民衆の反帝国主義闘争の最前線に立ってきました。AWC日本連はこのかん日本の国家権力による攻撃にさらされてきましたが、しかしそれに耐え抜き、実際に日本の民衆とアジア太平洋地域の民衆の利益に奉仕するためのその関与と貢献を強めています。

帝国主義に反対し民衆の立場に立った運動としてのAWC日本連の23年目の活動の開始にあたり、BAYAN日本支部はAWC-そのすべての会員、役員、構成団体-に対して、真の平和と繁栄を確保できるよう日本の現在と未来の世代に希望を与えていることを祝福するものです。さらに、この地域における軍国主義の高まりのなかでのAWC日本連の役割は重要です。戦前の軍事的支配に回帰しようとしている日本の独自の野望は、日本の民衆およびアジア太平洋・全世界の民衆にとっての平和に対する増大する脅威に他なりません。

BAYAN日本支部は帝国主義とその他の反動に対するより戦闘的で力強い闘いを追求するなかで、AWC日本連と共にあります。その軍国主義的野望に奉仕するために日本の平和憲法を踏みにじろうとする安倍反動政権の試みを挫折させること、日本の民衆自身とこの地域の民衆の安全に災厄をもたらしている日米軍事同盟と沖縄、岩国、京丹後、神奈川その他の米軍基地の存在に抵抗すること、利潤のために一般の日本の民衆の生命を危険にさらしている日本のすべての原子力発電所を閉鎖させること、日本での軍国主義、レイシズム、差別の高りに抵抗すること、これらを共に追求していきます。

同時に、BAYAN日本支部は、民族民主主義、自由、独立、真の社会正義、平和のためのアジア太平洋の民衆の正当な闘いへの継続する連帯について、AWC日本連を賞賛するものです。世界資本主義は深刻な危機の中にあり続けており、AWC日本連の反帝国主義闘争はアジア太平洋および全世界の民衆を大きく鼓舞しています。

最後に、5月6日~7日に東京でミリタリズムに抵抗し、ピープルズ・パワーと民主主義を築くための国際会議が、また、5月7日には横浜でアジア開発銀行の新自由主義政策に反対する抗議行動が計画されています(この行動は5月4日~7日の横浜での二年に一度のアジア開発銀行会議の期間中に取り組まれます)。BAYAN日本支部は、AWC日本連や他の日本の反戦・反ミリタリズムの活動家たちと共にそれに取り組みます。

再度、AWC日本連に対して私たちの熱烈な祝福と挨拶を送ります!

世界の民衆は団結し、帝国主義の戦争と収奪に抵抗しよう!
軍国主義とすべての反動に抵抗しよう!
日本とアジアの米軍基地反対!
日米軍事同盟反対!
すべての原子力発電所の撤去を!
民族民主主義、自由、正義、真の社会正義、平和のための真の民衆の闘いの前進を!
国際連帯万歳!

関連資料

» AWC韓国委員会からのメッセージ(PDFファイル・約230KB)

» フィリピン・バヤンからのメッセージ(PDFファイル・約272KB)

» バヤン日本支部からのメッセージ(PDFファイル・約141KB)

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