日米のアジア支配に反対し、アジア民衆の連帯を推進する
日本連絡会議ニュース
アジア開発銀行・横浜総会への5・7抗議を百名で闘う！
5月4－7日、アジア開発銀行（ADB）の年次総会が横浜で開催されました。日本開催は10年ぶり。日本は米国と共に、ADBの最大出資国です。ADB総裁は、ほぼ日本人が就任しています。このADBは、アジア各地の開発を口実として、現地人民の生活と環境さらには主権を独裁政権などを通じて暴力的に破壊し、日米の独占資本による開発利権を略奪する国際強盗機関の一つです。IMFや世界銀行と同様の役割をアジアで演じ、各地の開発独裁政権と癒着して、日本独占資本のアジア支配を強めてきました。押さえるべき重要な問題には、各地の人民の闘いや主権を暴力的に抑圧し、人権侵害・生存権圧殺・環境破壊、格差と貧困の拡大を繰り広げてきたものです。
ADB横浜総会では、保護主義をつよめるトランプ政権にたいして、ADBへの積極的関与をよびかけました。麻生蔵相は、約45億円の日本側資金を特別供与すると述べ、中国への対抗意識をぶつけ、牽制しました。他方、「一帯一路」路線を打ち出して対外膨張する中国に対して、ADB総裁はそのアジアインフラ投資銀行（AIIB）との協力を訴えました。
要するに、米、日、中国によって、アジア経済の覇権争いが激しくなること、その抗争のもとで、アジア各地人民への略奪競争と解放闘争への弾圧強化が進もうとしています。
5月7日、フィリピンのバヤンやミグランテ、ILPSなどアジア太平洋地域のたたかう人民団体や日本側の諸団体と共に、ADBと米日帝国主義の戦争策動に反対する行動が横浜現地で取り組まれました。海外から約50名、日本側約50名の百名が集まりました。
桜木町駅前の広場で集会を行った後、パシフィコ横浜までをデモ行進しました。格差貧困を強めるADB反対！戦争反対！米軍基地はいらない！全ての軍事基地をアジアから撤去しよう！新自由主義反対！などとシュプレヒコールをあげていきました。横浜の赤レンガ倉庫では連休最後の賑わいをみせていましたが、そうした人びとにも、ADBのアジア侵略機関ぶりを明らかにして訴えることができました。
アジア太平洋地域の多くのデモ参加者は注目を集めました。全体として、反帝国際共同行動として、ADB反対・新自由主義反対の直接抗議行動を横浜で繰り広げることができました。
