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米比合同軍事演習への自衛隊参加を許すな!5/8防衛省抗議行動


5月8日、フィリピンでは、バリカダンという米比合同軍事演習が始まりました。「災害救助・人道援助」だと名目づけられていますが、その目的は米軍がフィリピンなどアジア太平洋地域を支配することです。またフィリピンの労働者農民が実力で自らの主権と経済的解放をかちとろうと闘っていることに対し、軍事鎮圧演習の側面も非常に強いものです。

今回の米比軍事演習には、自衛隊が参加します。これも「災害救助・人道援助」活動といっています。武装し人殺しの軍事演習を災害や人道の支援ということはできません。即ち、米軍のアジア太平洋軍事支配の一翼に自衛隊が出動する実際の訓練なのです。日本軍ー自衛隊が再びフィリピンを侵略し人民を蹂躙する策動に他なりません。AWC首都圏の仲間は、防衛省へ怒りの抗議に立ち上がっていきました。以下、抗議文です。


内閣総理大臣 安倍晋三 殿
防衛大臣 稲田朋美 殿

抗議申し入れ文

米比合同軍事演習バリカタン17への自衛隊の参加を中止せよ!

防衛省は、本日5月8日から19日にかけて実施される米比合同軍事演習バリカタン17への自衛隊の参加を発表している。オーストラリア軍もこの演習に参加する。われわれは、自衛隊の海外派兵を拡大し、米国やフィリピン、オーストラリアとの軍事的連携を強化しようとするこの動きを弾劾し、同演習への自衛隊の参加の中止を要求する。

防衛省の発表によれば、この合同軍事演習への自衛隊の参加の目的は、「自衛隊の人道支援・災害救援に係る運用能力の向上を図る」ことにあるとされる。しかしそれは口実にすぎない。その真の目的は、米国が他国との間で実施する合同軍事演習への参加の実績を積み重ね、米国をはじめとする諸国との共同作戦体制を強化し、自衛隊の海外への戦時出動に向けた地ならしをすることにある。われわれは「人道支援」や「災害救援」に名を借りたこのような策動を徹底的に弾劾する。

われわれはまた、日本政府・防衛省がフィリピンとの間で進めようとしている日比訪問軍協定の締結策動について弾劾し、その中止を要求する。日本政府はこの数年来、フィリピンが中国との間で抱える南沙諸島問題などの領土・領海紛争を利用しつつ、フィリピンとの軍事協力をおし進めてきた。さらに、自衛隊のフィリピン駐留のための日比訪問軍協定の締結さえ策動してきた。それはフィリピンを橋頭保として自衛隊のアジア派兵・アジア駐留体制の確立を狙うものだ。このような策動は一刻も早く中止されるべきである。また、紛争の拡大をもたらすだけの南沙諸島問題への政治的・軍事的介入も中止されねばならない。

いま日本政府・防衛省は、辺野古の埋め立てを狙う護岸工事をおし進めんとし、東アジアにおいては戦争法の発動たる「米艦防護命令」を発して、米国・トランプ政権と共に朝鮮民主主義人民共和国に対する戦争重圧を強め、日米韓三国軍事同盟の形成に向かおうとしている。これらと並行して、東南アジアをめぐっては、フィリピンに新たな米軍基地の建設をもくろむ米国と一体となって、米日比の軍事的連携をさらに加速させようとしているのだ。われわれは侵略戦争への道を掃き清めるこれらの策動を徹底的に弾劾する。

米比合同軍事演習バリカタン17への自衛隊の参加を中止せよ!日比訪問軍協定の締結策動を中止せよ!自衛隊の海外派兵をやめよ!

以上、抗議し申し入れる。

2017年5月8日
アジア共同行動日本連絡会議

関連資料

» 抗議申し入れ文 米比合同軍事演習バリカタン17への自衛隊の参加を中止せよ!(PDFファイル・約125KB)


5/8防衛省抗議行動・その1

5/8防衛省抗議行動・その2

5/8防衛省抗議行動・その3

5/8防衛省抗議行動・その4

5/8防衛省抗議行動・その5

5/8防衛省抗議行動・その6

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