7/22辺野古埋め立て差し止め訴訟支援!キャンプシュワブ抗議の包囲に二千名、新宿デモに三五〇名が同時決起!
7月22日、沖縄県の辺野古埋め立て差し止め訴訟を支持する、現地と「本土」を貫く行動が闘われました。辺野古新基地建設阻止の現地行動は、キャンプシュワブへの抗議包囲行動に約2000名が決起しました。「本土」の東京・新宿では、アルタ前広場の抗議集会とデモが、辺野古実の主催で闘われました。猛暑のなかで350名が新宿デモを行いました。
九条改憲と戦争国家をねらう安倍政権への批判と怒りが高揚しています。安倍政権への不支持は50%を突き抜け、いまこそ、国会前や街頭において、安倍政権打倒の闘いを強めていかねばなりません。
そして沖縄県議会と翁長知事は、満腔の怒りに立って、沖縄人民の自己決定権をもって、辺野古新基地建設阻止にむけた埋め立て差し止め訴訟を闘うことに踏み出しました。7月24日、那覇地裁へ提訴しました。
現地での辺野古埋め立て阻止の実力行動をいっそう強化していかねばなりません。沖縄現地ー「本土」を貫く闘いが、さらにさらに、前進させていくことが問われています。
わたしたちも、沖縄解放闘争、岩国闘争など反戦反基地闘争を進め、安倍政権打倒を勝ち取っていく決意です。
五月沖縄闘争の派遣に続き、沖縄・辺野古の現地闘争へ派遣を強めていきます。以下に、5月沖縄闘争の報告を掲載します。ともにたたかおう!
5月沖縄闘争派遣の報告
5月13日 沖韓民衆連帯の集会。
沖韓民衆連帯の主催集会が五月十三日、那覇の沖縄県立博物館・美術館で開催。これは、朴槿恵前政権を打倒した韓国民衆のたたかいに学び、沖縄と韓国の人々の連帯を発展させていくものでした。
集会は、沖縄国際大学の佐藤学氏が「『トランプ』に世界を壊させない 東アジアから平和を!」といった報告をしました。トランプ現象の本質は、「人種差別感情に基づいた排他主義であり、保守的な白人層があらゆる『少数派』を排除・否定して失った優位を取り戻そうとした運動」と、指摘。「今は歴史の転換点。間違った方向に進んではいけない。ともに手を取り、繋がることで悪の支配を防ぎましょう」と話しました。
ヘリ基地反対協の安次富浩さんが、一九九七年名護市民投票から今年で二十一年目を迎えた辺野古新基地建設阻止闘争を報告。日本政府・防衛省による護岸工事の着工に関して、安次富さんは「あきらめたら政府の思うつぼ。座り込み、作業車両を止め、工事を遅らせる。こうした現場でのたたかいを基礎において、知事が埋め立て承認撤回をできる条件をつくっていく、東アジアに平和な海をつくろう」とアピールしました。
「高江・森が泣いている」(影山あさ子・藤本幸久共同監督)の上映の後、韓国側からの報告。済州島・江汀(カンジョン)村の副会長であり、江汀村済州海軍基地反対対策委員会委員長であるコ・コニルさんは、済州海軍基地建設反対闘争について報告しました。村民/支援の非暴力抵抗に対して、韓国政府・韓国海軍は大量逮捕や多額の損害賠償請求によって反対闘争をつぶそうとしてきました。海軍基地は昨年二月に完成し、今、米海軍の最新鋭ステルス・イージス艦の済州海軍基地への配備計画など新たな問題が起こっています。江汀村はあくまで抵抗を続け、反戦平和を闘うと、コ・コニルさんは語った。
サード配備阻止闘争について、韓国からチョン・ジョンミさんが報告した。さる四月二十六日にサード(終末高高度ミサイル防衛)システムの一部が搬入された星州草田面ソソン里。そこでは、装備の追加搬入を阻止するための夜を徹したたかいが行われていることなどが話されました。
韓国からは四十人を超える運動圏の人びとが沖縄を訪れ、平和行進や県民大会、沖韓連帯集会など一連の取り組みに参加しました。韓国をはじめアジア各地の人々と連帯し、辺野古新基地建設を阻止し、アジアからすべての米軍を叩き出すたたかいをつくりだそう。
5月14日 辺野古・大浦湾を望み県民大会に2500名余
五月十四日、「復帰四十五年 5・15平和とくらしを守る県民大会」が開催。主催は、沖縄平和運動センターと5・15平和行進実行委員会。梅雨入りが発表された前日は、土砂降りで二コースの平和行進も途中で中断せざるをえない悪天候でした。県民大会当日は朝方までの大雨も上がり、蒸し暑い中で、始まりました。
沖縄切り捨ての「屈辱の日」サンフランシスコ講和条約発効から六十五年、「復帰」四十五年を弾劾し、四十回目を迎える5・15平和行進の集約でした。辺野古・大浦湾に面した瀬嵩の浜で大会が開催されました。生物多様性の豊かな大浦湾に、オレンジ色のフロートが数珠つなぎで海を囲い、その先のキャンプ・シュワブ海岸線には作業船、クレーンが動いていました。海保の巡視艇やゴムボートが忙しげに移動していた。参加者約二千五百名は、次々と怒りを発しました。
主催者代表あいさつの山城博治沖縄平和運動センター議長は、「翁長知事、稲嶺名護市長を支える県民運動と団結で、政府の野望を打ち砕こう!」と話しました。宮古・石垣・与那国での自衛隊基地化―沖縄要塞化阻止への決起、共謀罪粉砕、韓国連帯を訴えたのち、国連人権理事会での発言が予定されると発表しました。二〇一五年の翁長知事に続く国際世論への訴えとなります。
集会では、平和フォーラムの代表に続いて、稲嶺名護市長が発言。「この豊かな大浦湾にフロートや警備船は似合わない、政府の愚行を断じて許さない。沖縄・日本に民主主義と地方自治を取り戻す」と力強く訴えました。現場からの訴えとして、安次富浩さんは、「昨年オスプレイが墜落した現場はこの会場の先だ。今なお沖縄の基地は強化され、嘉手納では日米合意を破って夜間パラシュート降下訓練が強行された。韓国で朴を引きずり下ろしたように、今後も団結して頑張ろう」と発言しました。高江・住民の会からは伊佐真次東村議が立ち、今なおオスプレイパッド建設は完成していない、米軍基地と世界遺産登録は共存しないとし、「(ノグチゲラの営巣期間が終わる)七月から再び攻防が展開される」「北部訓練場全面返還へさらにたたかいぬく」と闘いの決意表明が行われました。
照屋寛徳衆議院議員、糸数慶子・伊波洋一両参議院議員の連帯あいさつとつづき、そして韓国代表団四十名を代表して済州島カンジョン村のコ・クォル副村長が激烈な連帯あいさつを行いました。5・15平和行進団長らのあいさつ、最後に大会宣言を確認しました。
集会後、「わんさか大浦パーク」までの約二キロのデモ。AWCの旗も行進しました。久志地域住民の声援、海上行動隊・カヌー隊とエールを交換しながら、また右翼街宣車の挑発と敵対を跳ね返し、辺野古新基地建設阻止へ断固としたシュプレヒコールをあげていきました。
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