フィリピンでは、4月27日、ドゥテルテ独裁政権が日本軍「慰安婦」像の撤去を強行しました。これに、フィリピン女性団体・ガブリエラが抗議声明を発表しています。掲載します。
フィリピンでの慰安婦像の撤去に関するガブリエラの抗議声明
2018年4月28日
フィリピン人女性の連合組織であるガブリエラは、女性の権利の擁護者、歴史家、その他の人々からの反対にもかかわらず昨日行われたロクサス大通り沿いの慰安婦像の撤去を強く弾劾する。それは日本による占領下で性奴隷にされた何百人ものフィリピン人女性に対する卑劣な侮辱であり、フィリピン人女性の尊厳に対する冒とくである。
慰安婦像は第二次世界大戦中のフィリピン人女性に対する日本の残虐行為や虐待、そして侵略戦争時の女性の歴史的な被害を未来の世代に面起させるものとして役立つものであろう。像の撤去によって、日本は再びドゥテルテ政権のようなかいらい政権に第二次世界大戦に関するその修正主義的見解を押し付けることに成功した。
日本による外交的・経済的な制裁によって韓国、オーストラリア、カナダ、米国のサンフランシスコとニュージャージーの政府がそれらの都市に同様に建てられた慰安婦像を撤去することはなかったにもかかわらず、ドゥテルテ政権がマニラの慰安婦像をこっそりと撤去したことは実に卑しむべきことである。はっきりと記憶に残されるだろうことは、日本からの何百億もの借款および技術支援と引き換えにドゥテルテ政権が女性の尊厳とフィリピン人を売り渡したということだ。
ガブリエラはフィリピンおよび世界の他の国々での日本の性奴隷制を暴露する取り組みを精力的に推進していく。女性たちは、どんなに日本とそのカイライたちが隠そうとしたとしても、日本による占領の恐怖をはっきりと明らかにしていくだろう。