市民社会団体、人民運動団体が、IMF・世界銀行の2018年バリ会議への批判的な声に対するインドネシアの弾圧を批難した。
2018年10月11日
バリのIMF・世銀の年次会合において、市民社会団体や人民運動諸団体に対するインドネシア政府の暴力的弾圧を、私たちは非難する。国民政府やIMF/世銀グループは、IMF/世銀に反対する人民国際会議を封殺し、IMF/世銀への批判的な声を抑圧することを弁明しながら、まさに開かれようとしている。
2018年10月10日、会議の前日、インドネシア共和国ラジオ放送の管理者が、IMF世銀に反対する人民国際会議を強権的にキャンセルした。ジャカルタの国家警察から会議開催の許可を受ける手続きや、国際参加派遣団のパスポートのコピーを提供することに関して、会議開催の組織者が失敗したからだと、その管理者はその理由を引き合いに出した。10月11日、ホテル・ニルマラの別の開催地を見つけた後、警察がまたも再び介入した。ホテルの経営者に圧力をかけ、人民国際会議のオルガナイザーを追い出し、イベントを開催する場所もないまま、私たちを放り出した。
こんな滑稽な要件は、次のことを明らかに意味づける。会議を頓挫させ、開発の論議の中ではしばしば背後へと置き去りにされる草の根のコミュニティや人民に対するIMF/世銀の諸政策に関して、これに打撃を唯一与えようと試みする人民国際会議のような対抗した行動を取り組むことを妨害し、人民参加を阻止することなのである。そんな汚い手段は、私たちを驚かせる。なぜ、ジョコ・ウィドド大統領のインドネシア政府が私たちの会議を恐れるのか?私たちは、人民国際会議の全国組織委員会や青年ボランティアのリーダーたちに対する脅迫が続くことをを非難する。10月10日、ある地方の村の治安グループが、バリ法律援助の事務所を襲い、人民国際会議の若者たちを追い立てた。匿名のテキストメッセージが、”反開発”としての会議や、オルガナイザーを”トラブルメーカー”とけなして、拡散された。悪意ある変造されたポスターでは、国内の禁止された諸団体と人民国際会議が繋がっているとか、一連の経過の中で会議オルガナイザーと参加者の安全に譲歩しているなどと主張され、公共の場所で広められた。人民国際会議は、人民が主導し人民が中心となる発展に関する討論のためのフォーラムである。生活を破壊された人々、外国投資家に握られてきた土地の関係者、気象変動の苦しみを受ける者たち、政府に引き起こされ公共利益や福祉に奉仕しない目的のために使用された負担付きの憎むべき違法な債務とこの支払いを残された人々、そうしたコミュニティや階層との連帯のために、フォーラムを開催するのだ。そのように、私たちは固く捉えている。
インドネシアと世界の人民の本当の敵どもは、危機的な数百万もの失業や不安定雇用の労働者たちから、そして貧農と先住民の土地からの立ち退きから、莫大な利益を上げる者たちなのだ。民主主義の本当の脅威は、公的資金によって支払われるリスク保証を通じながら貪欲さに融資する者たちによって、引き起こされている。真のテロは、IMFと世銀のような国際金融機関によって可能とされる外国の超国籍企業や現地支配層のとても長い間の経済的略奪であり、これに苦しむ貧しい人民と低開発諸国の悲惨な状況である。
人民国際会議の不当な閉鎖の責任は、また同時に、IMF/世銀にも分担される。これらの機関は、発展における人民の参加のための空間をこれまでも縮小させてきた罪を負っている。この事態は最初ではない。集会と討論への人民の権利を自由に行うことに関して、敵意ある国において、これらの機関は彼らの会合を開催するよう選んできているのだ。
私たちは市民社会団体や人民運動団体に呼びかける。人民の経済的、社会的、政治的、そして市民的な諸権利を防衛することにおける私たちの取り組みに合流するように。人民国際会議に対して、すべての者が動員し、支援を示すよう、私たちは呼びかける。
バリの抑圧支配を弾劾する!IMF/世界銀行に反対する人民の討議と行動に自由を!
2018年10月11日
人民闘争国際連盟(ILPS)・アジア太平洋は、IMF/世銀の会合に反対する人民国際会議のためにインドネシア、バリで現在存在する人民諸団体に対する、インドネシア政府と警察による人民の集会と抗議の法的権利を蹂躙する進行中の抑圧支配に強く抗議する。
二度に渡る人民国際会議を開催する許可の取り消しは、それは確実に、政府当局による圧力のゆえに、露骨な抑圧行為である。それ以上に、国際的な活動家が滞在しているホテルにおける警察と民間エージェントの過剰な存在、グローバル人民会議の人々を警告するメールの激しい非難、そして活動家へのいやがらせは、進行中のIMF/世銀への幾つかの抵抗を叩きつけることをやめさせるための明白な脅しの動きなのだ。人々は、抗議する権利を持つ。
枢軸のアメリカなど帝国主義者どもの道具として、国際通貨基金や世界銀行が、数十年間、多くの低開発諸国に対し、経済的貧困に置いたまま、帝国主義者の利害と結び付けられるなどの諸政策を課してきた。IMF/世銀は、帝国主義者が国々の隅々の資源を略奪でき、多国籍や超国籍の企業に超過利潤の餌を与えることをできるようにする新自由主義、これらの擁護者であり、その二つの国際金融機関である。
IMF/世銀の今回のバリ会合は、そうした方針から逸れることはないであろうし、それ以上に、諸権利を踏みにじり、人民の生活を苦しめる開発というブランドネームにおいて、帝国主義者や巨大企業の利潤獲得を激しくすることは間違いない。
IMF/世銀の本当の悪辣な議事内容への抗議や暴露を抑止するための、インドネシア当局による弾圧政策は、帝国主義者たちや新自由主義経済への忠誠を見せつける。それらが擁護しているのは、インドネシア人民や世界の貧しい人々の利益ではない。
ILPS・アジア太平洋は、人民国際会議を開催しようと闘う数百もの人民団体の叫びに合流する。指揮されるであろう合法的な人民の抗議行動の許可を求め、IMF/世銀が人民の上に積み上げる悲劇について、人民が自由に話せるように求める。
人民の諸権利を守れ!IMF/世銀を閉鎖せよ!帝国主義打倒!国際連帯万歳!