フィリピン・バナナ農園労働者を殺人的略奪で抑圧するスミフル(住友商事系、東京本社)を許すな! 11・8抗議行動
フィリピン・ミンダナオの日系企業スミフル・フィリピンの農園労働者が10/1にストライキを開始して以降、国軍を使ったストライキの強制排除、組合員の殺害などの深刻な問題が起こってきました。この左派労働組合は、KMU(5月1日労働センター)系です。ミグランテ・ジャパン(滞日フィリピン人移住労働者団体)より、11月8日(木)午後5時から、株式会社スミフルの東京本社前で抗議行動を行う要請がありました。パルク関係者とともに、AWC日本連も、参加して抗議を闘いました。
争議の概要・経過はおよそ次の通りです。
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フィリピン・コンポステラバレー州(ミンダナオ島)の株式会社スミフル・フィリピンのバナナ農園労働者約900人が10月1日、ストライキに突入した。労働者は契約労働者の正規職化などを要求し、同州にある11のバナナ加工所のうち7箇所を閉鎖した。
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このストライキに対し、10月11日、国軍や警察を使った強制排除が行われ、多数の負傷者が発生した。
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さらに、10月31日にはある組合員(31歳・男性)がバイクに乗った二人組の男に射殺されるという事件が発生した。殺害された男性は活発に組合活動に参加していた。
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フィリピンのスミフル労働者は長年に渡り、賃上げや労働条件の改善を求めてたたかいを続けているが、スミフルは労働組合を認めず、組合との交渉を拒否し続け、労働者のたたかいに対してこれまでも私兵集団を使った襲撃などを行ってきた。
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スミフルは住友商事の子会社で、日本へのバナナ輸入の約30%を占め、伊藤忠商事などと共にトップフェアを争っている。
スミフル本社前には、約20名が集まりました。フィリピン・バナナ農園労働者の団結権を認めよ! 誠実な団体交渉を行え! 農園労働者への殺人的弾圧をやめろ! スミフル・フィリピンの経営は労働者への殺戮的弾圧を謝罪しろ! などなどのプラカードを手にして、また、路上にキャンドルを灯して、プラカードを並べ、通行する市民にビラを配りました。
フィリピンのミグランテからのアピール、スミフルの暴挙に抗議するキャンペーン運動の方々、AWCなどが次々に、スミフル・フィリピンの悪どさを弾劾し、抗議の訴えを行いました。
ミンダナオの現地などでは、すでに労働運動や農民運動などのリーダーが150名超えて、法的手続きのない虐殺の犠牲となっています。現在のドゥテルテ独裁政権が、労働者・農民などの解放闘争や反帝民族解放闘争に対して、米帝の後ろ盾と国軍の全面的な活動家殺しの軍事作戦がはげしく進んでいます。
こうした殺人的弾圧の人権侵害が多発する中で、スミフル・フィリピンの経営側は、労働者の組合結成と闘いを踏みにじり、バナナ農園労働者の命と生活・権利を蹂躙したままなのです。
抗議行動参加者は、スミフル東京本社に事前に連絡を入れ、フィリピン・ミンダナオ現地の人権破壊・反労働組合・殺害事件など諸問題の要請交渉を申し入れていました。けれども、スミフル東京本社は、まったく無対応で無責任なもので、要請と交渉を拒絶する始末でした。
スミフルの殺人的弾圧や反労組の暴挙などの真相究明と是正をもとめるキャンペーン側は、誠実な解決交渉を求め、住友商事の本丸にも、抗議と解決交渉をもとめると集約して、この日の抗議行動を終えました。
フィリピン・ミンダナオのバナナ農園労働者へのスミフル・フィリピンや国軍の殺害的弾圧に抗議し、フィリピン労働者の闘いに連帯し、支援を進めていきましょう。
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