基地・軍隊はいらない!4・29集会
4月29日、文京区民センターにて、「沖縄の元海兵隊による性暴力殺害から3年、基地・軍隊はいらない!4.29集会」が行われました。約300名が集まりました。
沖縄で20歳の女性が元海兵隊員の米軍属によって性暴力を受け、殺害遺棄されてから3年がたちます。…安倍政権のもと、奄美諸島、琉球弧の島じまには自衛隊配備が強化され、辺野古や高江では米軍基地建設が沖縄の民意と美しい自然とを破壊しつつ強行されています。わたしたちになにができたのか・これからできるのか、米軍基地あるがゆえに繰り返される性暴力、犯罪や事故――沖縄の声に耳を傾け、思いをめぐらそう。”基地はいらない”の声をくりかえし何度でもあげよう(ちらしの抜粋)、というよびかけでした。
主催あいさつでは、天皇代替わりのおぞましさに怒りの批判が発せられました。敗戦後、沖縄を米軍政支配に売り渡したのは、天皇ヒロヒトであり、自らの国体の延命のためでした。その米軍占領および日米軍事同盟の沖縄支配が事実上、現在まで続いています。この日米両政府による沖縄差別軍事支配の構造のもとで、おびただしい性暴力など犯罪・事故が米兵によって繰り返されています。主催側から、徹底的な抗議が訴えられました。
その後、高里鈴代さんが「米軍人による性暴力を繰り返させないために」との演題で講演していただきました。高里さんは、基地を許さない行動する女たちの会、オール沖縄会議などの共同代表です。彼女は、辺野古新基地建設阻止に、先頭でたたかってこられました。冒頭、山城博治・沖縄平和運動センター議長が不当極まりない弾圧とデッチ上げ刑事判決をうけたことについて、怒りの抗議をアピールされました。
高里さんは、在沖縄の米兵には沖縄差別と女性への性暴力を本質的にうながす「日米地位協定」政策があること、その内容や許しがたい犯罪の数々を暴露しました。まさに差別と軍事占領のもとで、沖縄の女性たちが性暴力・虐殺など蹂躙される構造・犯罪が具体的に告発されました。
辺野古新基地建設の土砂埋め立て強行も、結局は、日米の沖縄差別軍事支配の強化であること。沖縄・アジアから基地と軍隊をなくす闘いの勝利こそ、求められていること。とりわけ、「本土」の闘いの不十分さは決定的な課題となっていること。などが突き出されました。
休憩を挟んで、ナーグシク・ヨシミツさんが大阪からかけつけ、沖縄の差別抑圧を弾劾し、米兵による性暴力・虐殺などを糾弾し、被害女性への追悼をこめ、ギターで魂の籠った歌をうたわれました。
基地と軍隊をアジアから撤去させる決意を、皆で確認していきました。
辺野古新基地建設阻止、安倍政権打倒、基地撤去―日米安保破棄をかちとっていきましょう。
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