2019夏合宿の報告
日本連が阿武町・萩市で夏季合宿を開催
イージス・アショア配備阻止運動との交流を深める
遅くなりましたが、夏季合宿の報告です。AWC日本連では毎年8月下旬に行ってきた夏季合宿を、今年は8月24日~25日の二日間、山口県の阿武町・萩市で開催しました。今回の合宿の大きな目的は、イージス・アショア配備が狙われている現地の様子を知り、配備阻止に取り組む地元の方々との交流を進めること、そして2019岩国行動をはじめとする今秋季のAWC日本連の具体的な運動方針を討議・形成することでした。イージス・アショアに関しては、山口のAWCの仲間が萩や阿武の地元の方々と連携して、この問題に取り組んできました。そうした経緯のなかで今回の夏季合宿が実現しました。
安倍政権がイージス・アショアの配備を狙う自衛隊むつみ演習場は、14年前の合併で萩市になった旧むつみ村にありますが、その一部、イージス・アショアが配備されれば照射されるレーダーの前方にあたるところに阿武町があります。
山口をはじめ、首都圏、関西、九州からと全国化の参加で行われた合宿の一日目は、フィールドワークで始まりました。演習場に近い道の駅に午後2時に集合すると、そこにも「イージス・アショア配備撤回」の看板が。地元で反対運動に取り組む方の案内で、演習場やその周辺を見て回った後、演習場の近くに畑を持つ阿武町の方に話を伺いました。この人の畑はイージス・アショアの配備予定地点からわずか120メートルのところにあります。防衛省は半径250メートル以内でなければ電磁波の影響は問題ないと言っているようですが、この人の営農はどうなってしまうのでしょうか。
人口約3200人の阿武町では現在、有権者の約6割がイージス・アショアに反対する「町民の会」の会員になっており、町長もはっきりと配備反対を表明しています。阿武町では人口減に歯止めをかけるために町民が主体になって魅力ある「むらづくり」を進め、Iターン・Uターンの若者を積極的に受け入れて全国的に見ても成功してきた経緯があり、そこに突如としてイージス・アショアの配備計画が持ち上がったのです。地元の「平和を願う福賀の会」(福賀は阿武町内の地区の名前)の大看板には、昨年の岩国行動の後でここを訪れた韓国の仲間が手渡した韓国語で「平和」と大書された檄布とメッセージも掲げられていました。
夕方は福賀地区の公民館のようなところで、地元の方々をまじえて会食。スイカの差し入れもいただきました。夜は農家民宿に宿泊。遅くまでいろいろな話を聞きました。
二日目は萩市の街中に移動し、午前中は萩市や阿武町でイージス・アショア配備阻止に取り組んでいる方々から報告を受け、午後からは今秋の活動計画に関する方針討議です。とりわけ11月16日~17日の2019岩国行動に向けてその内容や構成を練り上げていくために活発な議論が行われました。合宿の成果を当面する岩国行動の成功、そしてイージス・アショア配備阻止や辺野古新基地建設阻止など、日米軍事同盟と対決するたたかいの前進へと結実されていきたいと思います。
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