フィリピンBAYAN活動家への殺人的弾圧=デッチあげに反対するネット署名
皆さんへ
フィリピンBAYANの全国事務局の一員であるボエット・フルカレス・ジュニアさんが現在、デッチ上げの「殺人容疑」によって逮捕令状が発行されるという弾圧に直面しています(現在は拘束されていません)。「容疑」は完全にデッチあげであり、ドゥテルテ政権による人民解放運動への許しがたい弾圧です。フィリピンでは、民族解放運動・民主主義運動の活動家に対する殺人的弾圧が強まっています。国際的な連帯活動によって、ドゥテルテ独裁政権の違法極まりない政治的殺害攻撃を阻止していきましょう。
ボエットさんは2006年の岩国行動/AWC-CCB会議に参加しており、また古くは1991年にも来日しています。AWCにとって、また日比民衆連帯運動の中で、私たちにとってかけがえのないフィリピンの仲間です。多くのフィリピンの活動家が殺人的弾圧のターゲットにされています。許してはなりません。
この弾圧に関して、ボエットさんへのでっち上げの容疑の取り下げを求めるネット署名(change.org)が回ってきています。締め切りは3月末日です。
Drop the trumped-up charges against Boyette Jurcales Jr.
https://www.change.org/p/government-of-the-philippines-drop-the-trumped-up-charges-against-boyette-jurcales-jr
上記のクリックして現れる画面の右側に氏名等を記入する欄があります。ローマ字で記入しても日本語でもかまいません。(その後記入したメールアドレスにchange.orgからメールが届くので、そこで「あなたのメールアドレスの認証をお願いします。」という部分をクリックして完了。)
ぜひ多くの皆さんの協力をお願いします。
以下は、ネット署名の画面に書かれている英文の翻訳です。また、あわせてBAYANの関連声明を添付します。
AWC日本連事務局
ボエット・フルカレス・ジュニアへのでっち上げの容疑の取り下げを
フィリピンを拠点とする国際民衆組織と市民社会は、活動家ルトガルド・「ボエット」・フルカレス・ジュニアに対するでっち上げの容疑を非難します。
警察は、2018年にフィリピン南部のダバオ・デル・ノルテ州カパロン町で先住民ルマドのある人物を殺害した疑いで、ボエットと他の10人の活動家をでっち上げの殺人容疑で訴追しました。先住民のリーダーであるウィンデル・ボリンゲットは、最近彼に対する射殺命令が出された後、警察に自首出頭しましたが、同じ罪に直面しています。
私たちは、ボエットが同罪を犯していないことを断言し、当局が彼と彼の仲間の活動家に対する容疑を直ちに取り下げることを要求します。ボエットは、犯行が行われたとされる場所を訪れたことはありませんでした。さらに、殺害されたルマドの犠牲者の家族は、殺害は準軍事組織によるものだとしています。
ボエットが訴追され、逮捕令状が発行される前に、予備調査は正式に行われませんでした。これは、ドゥテルテがすべての政府機関を掌握する中で、正当な法的手続きに関する権利を含む民衆の権利がいかに無視され、国内の司法メカニズムが機能しなくなっているかを明確に示しています。
ボエットは、長年にわたって民衆の権利擁護に取り組んでおり、熱心な国際主義者でもあります。彼は進歩的な民衆団体や市民社会の連合体である新民族主義者同盟(BAYAN)で、民衆のキャンペーンや人道的な取り組みをコーディネートしています。BAYANでフルタイムで働く以前には、様々な国の民衆運動と協力して、帝国主義の収奪や戦争に反対して民族的主権を守るためのキャンペーンに取り組んできました。彼は、技術者として、民衆のニーズと福祉に役立つ科学を提唱していてきました。
ボエットの何十年にもわたる民衆への貢献は、政府の悪質な主張を覆すものです。私たちは民衆運動に対して、ボエットへのでっち上げの容疑を取り下げよというこの呼びかけを支持することを要請します。ドゥテルテ政権下では、すでに900人が違法に逮捕・勾留されています。私たちはこの悲惨な統計にさらにもう一人の活動家を加えさせることはできません。
私たちは、とりわけ反テロ法の下での、活動家、権利擁護者、民衆団体、市民社会に対する国家の攻撃が激化していることを弾劾します。私たちは、医療危機や経済危機が解決されていない中で、ドゥテルテが対反乱プログラムに資源を投入し続けていることに憤りを感じています。私たちは、民衆運動がフィリピン民衆と連帯し、ドゥテルテによる権利侵害や民衆への攻撃を弾劾し、正義と国家による説明責任を求める声を拡大することを呼びかけます。
新民族主義者同盟(BAYAN)によるルトガルド・「ボエット」・フルカレス・ジュニアに関するキャンペーンについてのより詳しいことは、http://bit.ly/389KjQUをご覧ください。
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